転移したのに人間じゃない!?

逢夢

第91話 この世界でのポジション 冒険者になる為に

「皆がそれで良いなら、俺も試験を受けて冒険者登録します!」
「なら試験を食後にしようか
 空いては現在この街にいるAランクの冒険者相手に頑張ってね!」
笑顔で伝えてくるギルドマスター ルベリー。
「はぁ〜あ!!!!?!!!?」
「大丈夫、君なら問題ないよ!それと相手も今はAランクだが
 君との試験をSランク試験としても見るから君も本気で頑張ってね!
 一気に問題が解決するね!」
「そうなると俺は本気でやれば良いのですか?」
「あぁ〜全身黒くなるあの状態はやめて貰えると助かるかな」
「俺は素手が基本なんですけど…」
「なんとかその姿で頑張ってくれ!」
「はぁ〜〜」
「よし、私は早速準備をしようかな、ポン!」
コブシとまだ転がって遊んでいたポンはその一声で
コブシにありがとうと軽くお辞儀をしてからルベリーの方に飛び移った。
「では、諸君、1時間後に格闘場で会おう!!」
そう言って、颯爽と去っていった。
その姿はとても映える姿だったので酒場に居た女性陣はおぉ〜と見惚れていた。
ギルドマスターが去った後に一番最初に声を出したのがディガだった。
「ハハハハハ、あんた、綺麗に嵌められたね〜
 見ていて、清清しいくらいに利用されていたね!」
「そうですよね!そう見えますよね!」
「まぁ、実力もそうだが人をうまく使って上まで上がった人だからしょうがないよ」
「くそ〜」
「それより、多分相手になるAランクのこと教えてあげるよ
 良い食材を入れてくれたお礼に」
「それは助かります」
素直にお礼を述べたら、ディガに驚かれた。
「あんたは素直な人間なんだね〜」
素直に言っただけだったので、きょとんとしていたら
「まぁ、いいさ、それよりも現AランクでSに届きそうでこの街にいるのは
 2人いるが、1人は現在依頼中で離れているから、センジュに確定だね」
「センジュ??」
「あぁ、千の手数を出せる女傑、千手のリーナ」
「千手のリーナ…」
「面白そうなやつじゃ、わっしの相手も其奴にしてもらうかの〜」
笑ってはいるが目がマジな感じな紅竜。
「対人戦はほぼほぼ初めてだから残りの時間は少し考えてみますね」
「もっと情報はあげれるけどどうする?」
「ディガさん、ありがとうございます。
 ただ、詳しく知っても隠し玉や出していない情報もあると思うので
 情報に依存したくはないので、これ以上は大丈夫です。
 やりながら、解決策は出しますよ」
「ハハハハハ、あんたも予想以上に面白いね余計に気に入ったよ!」
またまたディガさんからの株が上がった音がしたが
俺の頭の中ではセイさんとディノスとシオリとの作戦会議を始めていた。



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