転移したのに人間じゃない!?

逢夢

第14話 ここで生きていく。レギオンゴブリン戦(準備編)

アマリアに頼んだのは、この周りにいる14匹のレギオンゴブリンの相手。
人数的には1対14 になるがアマリア自身


「こんな奴ら、いくらいても変わりません!」


そんな感じで、問題ないらしい。
『アマリアは元はブラッドマンイーターだがお主の魔力を受けて進化しておるからの
 大丈夫じゃろ。』
「進化して、ランクでも上がった感じか?」
『うむ、そんな感じじゃの、クイーンバトラーと別の種になっておるからの』
「私、更に強くなったのですね……」
アマリアがまた沈んだ声を出したので、心配したが
その声の感じと裏腹に、とても嬉しそう。


力を試したくて仕方ないという気持ちが先に出ているのがわかるくらいだった。


「なら、アマリア任せるよ
 ただ、進化で影響もあるかもしれないから様子見ながら
 やってみると良いよ。」
「はい!ご主人様!」
これから遠足へ行くかの様な元気な返事をした、アマリア。
と同時に
これから向かうのは戦場だけどね と心の中で思う、俺。


『この場の一体と奥の一体はわっしらで相手をしようと思う
 アマリアは、残りのやつらを相手にしておくれ』
「はい!紅竜様!」


「ならアマリア、先に一体貰うね。」
そう言って、全身に魔力を流していく。
そうすると全身に竜の力が溢れて、体を作っていく。


全身を覆う竜の鱗はまるで鎧の様に、身を守ってくれる。
両手に力を込めてば、魔力が集まり、強い力として発揮できる。
この竜の力で、生き残れているんだなと改めて、思った。


『しかし、お主の力は竜以外にもあるのかもしれんの〜』
「そうなのか?」
『今は、詳しくはわからんがの。。。。』


珍しく語尾を濁す、紅竜。


『まぁ、今は目の前の敵に集中するかの
 ここからはわっしの戦い方の享受とお主の戦いたい姿のすり合わせじゃ
 実戦でしっかり叩き込んでやるからの』


切り替えの早さが紅竜の良い所でもある。
沈みがあったから、張り切り度合いが一気上がった気がする。


「お手柔らかにお願いします、紅竜先生。」


少しでも楽になることを願った。
まぁ、ならないと思うけどね!

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