異世界転生で貰ったチートがTS魔法少女変身能力でしたがこの世界で頑張るしか無いようです
45 蝕む闇
「ラケルタくん!しおん!先に行くから着いてこようとしなくていいよ!自分の出きることして!」
「気をつけて下さい!あいつは....は、速い!」
「もうあんな距離まで!」
地面を一足に砕き一キロ先までコンマ三秒で到達し、間髪入れず拳に風を纏わせながら右腕を振り抜いた。
「せやっ!....消えた!...話通りって訳か!」
「あらあら....強いと言っても所詮は肉体に囚われている女が私に敵うわけないわね?」
だが当たる瞬間にそう言い残し姿を消した。
やはりガレトの語った通り奴はどういう原理か分からないが瞬間移動出来るらしい。
恐らくはあの崖の時もそれで姿をくらましたのだろう。
「イオンさん!気を付けて下さい!どこから来るか...」
・・・
それについては問題ない...既に捉えている。
いくら消えたと言ったところでこの世界から消える訳じゃない。
発動しているサーチのお陰でハッキリ見える...体温だけじゃなくあいつの影が自分の左隣でタイミングを窺っているのを。
私は攻撃を誘うためわざと顔を背け。
「ラケルタくん!!私の左肩すれすれに真空閃を!」
「わ、分かりましたっ!....真空閃!!」
彼が指示通りに素早く振動の剣戟を何もない空間に飛ばすと剣に変化させた妖艶な腕を切り落とした。
「ちっ!」
「しおん!閉じ込めてっ!!」
「お任せを!〈アルシオン〉!!」
しおんが光の矢を放つとローブの女の手前で止まり砕けるとその破片が数多の光の筋に変わりそれが広がりキューブ状の檻が完成した。
「やるじゃない...」
女がそれに触れるとバチッと音を立て閃光を放つ。
どうやら痛みも伴うのか直ぐに手を引っ込めていた。
「ふう...なんとか...」
「私達ならこのくらい余裕ですねー。」
「イオンさん...殺させて貰えないでしょうか...」
「ダメだよ。こいつには聞くことが...」
ちょっと待て...何故こんな簡単に捕まえれた?
どう考えてもおかしい...魔者を魔獣にしてきた様な奴があんな連携程度で対抗出来るものなのか?
不思議に思い駆け寄りながら安堵するしおんと悔しそうに下唇を噛んでいるラケルタから目を逸らし、ローブ女を見ると口角が上がったのを目にし怖気が身体中を襲う。
私は咄嗟に。
「駄目だ!こっちに来るなっ!」
「え?」
「イオンさん!!」
此方に走ってきていた二人を守るため彼らの前に盾になるように立ち塞がる。
直後、女の目が怪しく光るとローブがはだけてそこから闇としか形容できない何かが四方八方へと広がり、しおんの檻が破壊されてしまい。
「そんな!私のアルシオンが壊されるなんて!あり得ません!今まで一度だって破られたこともないのに!」
その内のムチのような一本が私の肩を掠めた。
「ぐあっ!?」
それが私の右肩を切り裂き少量だが血が吹き出した。
自分がこの世界に来て初めての出血に血の気が引いたが、それ以上にローブの中身に目を奪われた...中身は無くあるのは深淵と呼ぶべきやみだった。
「イオンさん!今すぐ治療を!」
「そんなの後にしてっ!二人とも今すぐ引いて...ラケルタくん!やめろ!戻れ!」
「すいません...今ここで引くわけにはっ!」
「言うこと聞けっての!!」
私の言葉を聞かず剣を片手に突っ込んでいくバカに闇がそれぞれ剣やら弓やら斧やら様々な形を成して襲いかかるが何とか避けつつ少しずつ接近をするが...
「ラケルタくんっ!右から来てる!避けて!」
「しまっ!....ぐあっ!」
「ラケルタさん!」
植物のようなしなる枝状に闇が姿を変えラケルタを横凪に攻撃した。
何とか剣を盾にした事で致命的なダメージは無いようだが剣が弾き飛ばされてしまったようだ。
「まずいっ!しおん、結界を私にっ!」
「は、はい!」
しおんが私に手をかざすと半透明の膜...防御用フィールド〈結界〉を纏わせた。
そして間髪入れず駆け出し、ラケルタの二の腕を掴み。
「ラケルタくん!逃げて!」
「い、イオンさん?....イオンさん!!」
逃がすためにラケルタの身体を私達目掛けて襲いかかる拡がる闇の射程外に彼を放り投げる。
「あら?じゃあまずは転生者の魂から貰いましょうかしら?」
ローブ女がそう告げるとしおんの結界を闇が噛み砕き...
「そ...んな...駄目!イオンさん!今すぐそこから逃げて下さい!」
「嘘だ...嘘だ嘘だ嘘だっ!!イオンさーーんっ!!うああああっ!!」
私の視界が闇に包まれた。
「気をつけて下さい!あいつは....は、速い!」
「もうあんな距離まで!」
地面を一足に砕き一キロ先までコンマ三秒で到達し、間髪入れず拳に風を纏わせながら右腕を振り抜いた。
「せやっ!....消えた!...話通りって訳か!」
「あらあら....強いと言っても所詮は肉体に囚われている女が私に敵うわけないわね?」
だが当たる瞬間にそう言い残し姿を消した。
やはりガレトの語った通り奴はどういう原理か分からないが瞬間移動出来るらしい。
恐らくはあの崖の時もそれで姿をくらましたのだろう。
「イオンさん!気を付けて下さい!どこから来るか...」
・・・
それについては問題ない...既に捉えている。
いくら消えたと言ったところでこの世界から消える訳じゃない。
発動しているサーチのお陰でハッキリ見える...体温だけじゃなくあいつの影が自分の左隣でタイミングを窺っているのを。
私は攻撃を誘うためわざと顔を背け。
「ラケルタくん!!私の左肩すれすれに真空閃を!」
「わ、分かりましたっ!....真空閃!!」
彼が指示通りに素早く振動の剣戟を何もない空間に飛ばすと剣に変化させた妖艶な腕を切り落とした。
「ちっ!」
「しおん!閉じ込めてっ!!」
「お任せを!〈アルシオン〉!!」
しおんが光の矢を放つとローブの女の手前で止まり砕けるとその破片が数多の光の筋に変わりそれが広がりキューブ状の檻が完成した。
「やるじゃない...」
女がそれに触れるとバチッと音を立て閃光を放つ。
どうやら痛みも伴うのか直ぐに手を引っ込めていた。
「ふう...なんとか...」
「私達ならこのくらい余裕ですねー。」
「イオンさん...殺させて貰えないでしょうか...」
「ダメだよ。こいつには聞くことが...」
ちょっと待て...何故こんな簡単に捕まえれた?
どう考えてもおかしい...魔者を魔獣にしてきた様な奴があんな連携程度で対抗出来るものなのか?
不思議に思い駆け寄りながら安堵するしおんと悔しそうに下唇を噛んでいるラケルタから目を逸らし、ローブ女を見ると口角が上がったのを目にし怖気が身体中を襲う。
私は咄嗟に。
「駄目だ!こっちに来るなっ!」
「え?」
「イオンさん!!」
此方に走ってきていた二人を守るため彼らの前に盾になるように立ち塞がる。
直後、女の目が怪しく光るとローブがはだけてそこから闇としか形容できない何かが四方八方へと広がり、しおんの檻が破壊されてしまい。
「そんな!私のアルシオンが壊されるなんて!あり得ません!今まで一度だって破られたこともないのに!」
その内のムチのような一本が私の肩を掠めた。
「ぐあっ!?」
それが私の右肩を切り裂き少量だが血が吹き出した。
自分がこの世界に来て初めての出血に血の気が引いたが、それ以上にローブの中身に目を奪われた...中身は無くあるのは深淵と呼ぶべきやみだった。
「イオンさん!今すぐ治療を!」
「そんなの後にしてっ!二人とも今すぐ引いて...ラケルタくん!やめろ!戻れ!」
「すいません...今ここで引くわけにはっ!」
「言うこと聞けっての!!」
私の言葉を聞かず剣を片手に突っ込んでいくバカに闇がそれぞれ剣やら弓やら斧やら様々な形を成して襲いかかるが何とか避けつつ少しずつ接近をするが...
「ラケルタくんっ!右から来てる!避けて!」
「しまっ!....ぐあっ!」
「ラケルタさん!」
植物のようなしなる枝状に闇が姿を変えラケルタを横凪に攻撃した。
何とか剣を盾にした事で致命的なダメージは無いようだが剣が弾き飛ばされてしまったようだ。
「まずいっ!しおん、結界を私にっ!」
「は、はい!」
しおんが私に手をかざすと半透明の膜...防御用フィールド〈結界〉を纏わせた。
そして間髪入れず駆け出し、ラケルタの二の腕を掴み。
「ラケルタくん!逃げて!」
「い、イオンさん?....イオンさん!!」
逃がすためにラケルタの身体を私達目掛けて襲いかかる拡がる闇の射程外に彼を放り投げる。
「あら?じゃあまずは転生者の魂から貰いましょうかしら?」
ローブ女がそう告げるとしおんの結界を闇が噛み砕き...
「そ...んな...駄目!イオンさん!今すぐそこから逃げて下さい!」
「嘘だ...嘘だ嘘だ嘘だっ!!イオンさーーんっ!!うああああっ!!」
私の視界が闇に包まれた。
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