異世界に来ましたが俺はスローライフを送りたいだけです
チート並みの習熟度。ただしコモンスキルに限り
「ただいま戻りましたー」
「あ!帰って参りましたね!大丈夫でしたか!?」
「何がですか?あ、マンティコア?死にかけましたよぉ!」
ほんとにな。悔しいけど智也が来なかったらお陀仏だっただろう。
「申し訳ありません!こちらの不手際でして!」
お姉さんが何度も頭を下げているが、その理由が全く検討がつかない。
「不手際ぁ?どんな?マンティコアってあそこをすみかにしてるんじゃないのか?」
「いえ、それが....あそこの丘陵地帯の中間に遺跡があるのをご存じですか?」
「いえ、知りませんけど....でも遺跡かあ....ロマンですよねぇ」
そんなボロっちそうなとこ行きたくない。行こうとしたら止めよう。無理矢理にでも。
「実は魔王軍幹部の一人。豪腕のラズワールが居を構えていまして。どうやら近辺のモンスターが怯えて、森の最奥から逃げ出したみたいでして。」
なんという、迷惑か!そのせいで死にかけたのか...魔王軍じゃなければ文句の一つも言ってやりたい。
「そのラズワールって...ひと?どういう人何ですか?」
「なんでもドワーフだそうで。」
ドワーフの幹部とか聞いたことないんだけど。
まあ、俺には関係ないだろ。関わりたくもないし。
「リンカ、カゴ出して」
「はーい。確認してもらえますか?」
ずいっとカウンターの奥に押し込むと虫眼鏡を取り出して、一個ずつ丁寧に調べ始めた。
その虫眼鏡を観察してみると、簡易情報が読み取れる。
「へえ...調べの水晶....ハイレア。所有はギルド本部」
本部からの貸し出し品みたいだ。
それにしても効果としては俺の観察スキルの劣化番ってとこだな。
アイテム名、鮮度までしか分からないらしい。
「は?.....え?....あの....どうしてそんな事が分かるのですか?ギルド職員じゃないと知らないはず....」
「ああ、それはさっきスキルを入手して...」
ポケットからカードを取り出し渡そうとしたら、バッと勢い良く取っていった。
「え....えええええ!?も、もうスキル取得出来たんですか!?」
リンカと見合せ首を傾げる。
何がおかしいのか皆目検討がつかない。
「あのぉ、お姉さん。どうかしたんですか?」
「どうかしたじゃないですよ、リンカさん!本来たった一日では取得なんて無理ですよ!?一体どうやったんですか!?」
「どうやってって....図鑑読んだらか?多分。」
それぐらいしか思い当たらないしな。
あっけらかんとした口調で伝えると、お姉さんは驚きの余り、カードを落とし、ギルドにカランと響かせた。
それを拾うなり、机をバンッと叩きつける。
あ...俺のカード...
「それだけで!?ほんとに!?.....し、信じられません!それが本当なら誰よりも早く、しかも多量に習得出来ますよ!?」
「はあ....ところで習得ってどうやるんですか?」
その問いに答えるかのように、懐から眼鏡を取り出し、掛けるとくいっと上げる。
後ろで結んだ髪が女教師みたいでちょっと良い。
「では説明しますね。習得とは即ち、その職業毎に習得出来るスキルで、起こした行動の経験が一定値貯まると発現する恩恵と思って貰えれば。特に便利屋は日常系や支援系のコモンスキルをほぼ全て習得可能なんです。」
地味に凄くない?でも待てよ....
「あのー、コモンスキル意外にはどんな?」
「便利屋にはコモンスキル意外扱えませんよ?武器スキルも魔法スキルも補助スキルもありませんから....あっ、でもユウトさんの場合は習熟度Sランクなので、町の中でなら引く手あまたですよ!」
って事はあれですか....それこそ襲われたら最後と....
地球ならちょっとした無双出来るけど、この世界でそれは詰みなんですけど...
「あ!帰って参りましたね!大丈夫でしたか!?」
「何がですか?あ、マンティコア?死にかけましたよぉ!」
ほんとにな。悔しいけど智也が来なかったらお陀仏だっただろう。
「申し訳ありません!こちらの不手際でして!」
お姉さんが何度も頭を下げているが、その理由が全く検討がつかない。
「不手際ぁ?どんな?マンティコアってあそこをすみかにしてるんじゃないのか?」
「いえ、それが....あそこの丘陵地帯の中間に遺跡があるのをご存じですか?」
「いえ、知りませんけど....でも遺跡かあ....ロマンですよねぇ」
そんなボロっちそうなとこ行きたくない。行こうとしたら止めよう。無理矢理にでも。
「実は魔王軍幹部の一人。豪腕のラズワールが居を構えていまして。どうやら近辺のモンスターが怯えて、森の最奥から逃げ出したみたいでして。」
なんという、迷惑か!そのせいで死にかけたのか...魔王軍じゃなければ文句の一つも言ってやりたい。
「そのラズワールって...ひと?どういう人何ですか?」
「なんでもドワーフだそうで。」
ドワーフの幹部とか聞いたことないんだけど。
まあ、俺には関係ないだろ。関わりたくもないし。
「リンカ、カゴ出して」
「はーい。確認してもらえますか?」
ずいっとカウンターの奥に押し込むと虫眼鏡を取り出して、一個ずつ丁寧に調べ始めた。
その虫眼鏡を観察してみると、簡易情報が読み取れる。
「へえ...調べの水晶....ハイレア。所有はギルド本部」
本部からの貸し出し品みたいだ。
それにしても効果としては俺の観察スキルの劣化番ってとこだな。
アイテム名、鮮度までしか分からないらしい。
「は?.....え?....あの....どうしてそんな事が分かるのですか?ギルド職員じゃないと知らないはず....」
「ああ、それはさっきスキルを入手して...」
ポケットからカードを取り出し渡そうとしたら、バッと勢い良く取っていった。
「え....えええええ!?も、もうスキル取得出来たんですか!?」
リンカと見合せ首を傾げる。
何がおかしいのか皆目検討がつかない。
「あのぉ、お姉さん。どうかしたんですか?」
「どうかしたじゃないですよ、リンカさん!本来たった一日では取得なんて無理ですよ!?一体どうやったんですか!?」
「どうやってって....図鑑読んだらか?多分。」
それぐらいしか思い当たらないしな。
あっけらかんとした口調で伝えると、お姉さんは驚きの余り、カードを落とし、ギルドにカランと響かせた。
それを拾うなり、机をバンッと叩きつける。
あ...俺のカード...
「それだけで!?ほんとに!?.....し、信じられません!それが本当なら誰よりも早く、しかも多量に習得出来ますよ!?」
「はあ....ところで習得ってどうやるんですか?」
その問いに答えるかのように、懐から眼鏡を取り出し、掛けるとくいっと上げる。
後ろで結んだ髪が女教師みたいでちょっと良い。
「では説明しますね。習得とは即ち、その職業毎に習得出来るスキルで、起こした行動の経験が一定値貯まると発現する恩恵と思って貰えれば。特に便利屋は日常系や支援系のコモンスキルをほぼ全て習得可能なんです。」
地味に凄くない?でも待てよ....
「あのー、コモンスキル意外にはどんな?」
「便利屋にはコモンスキル意外扱えませんよ?武器スキルも魔法スキルも補助スキルもありませんから....あっ、でもユウトさんの場合は習熟度Sランクなので、町の中でなら引く手あまたですよ!」
って事はあれですか....それこそ襲われたら最後と....
地球ならちょっとした無双出来るけど、この世界でそれは詰みなんですけど...
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