S級魔法士は学院に入学する〜平穏な学院生活は諦めてます〜(仮)

マッサン

第4話



「これから魔法基礎学を担当するエーナ・ドリトルよ。よろしくね」

見た目は20代半ば、黒髪で肩甲骨したまで真っ直ぐ伸びたストレートの綺麗な髪が特徴的で清楚系お姉さんの雰囲気である。

「じゃ講義始めますりほとんどの生徒は知ってる人といるだろうけど魔法の基礎からやっていくわよ。まず魔法のカテゴリーだけど一般魔法ノーマル血統魔法ユニーク固有魔法オリジンの3つに分ける事が出来ます。そうだね、講義一発目は首席のリリスさんカテゴリー別に魔法の特徴を説明してもらえるかしら」

指名されたリリスは立ち上がり説明を始めた。

「まず一般魔法ですが、属性として火、水、風、土、光、闇、無の7属性に分ける事が出来ます。基本、魔力がある人間は1属性は必ず使えると言われています。文献によれば過去に7属性全て使えたという人物も複数おり今現在ではこの国の冒険者ギルドに所属している白金級プラチナの冒険者ゼストただ1人です。確認されている中では彼を覗いては5属性を扱える方が最高だと聞いています。続いて血統魔法についてですが、こちらは血統つまり家系によって特徴的な魔法が使える事を指します。例えば風と水属性を融合させた氷属性や火、風、闇の融合獄炎だったり基本属性にとらわれない雷属性等を血統魔法といいます。最後に固有魔法ですがこちらは凄く珍しく貴重で発現する人は滅多にいないとされています。発現魔法は唯一無二で発現魔法はどれも強力だと聞いています。固有魔法の中には魔法名は公表されているものもありますが魔法内容や魔法士の情報は魔法士自体の安全保障上の観点から秘匿されています」

「素晴らしい解答をありがとうリリスさん魔法のカテゴリーについては今彼女が言った通りになります。続いては魔法についてです。エド君魔法のクラスを答えて下さい」

俺の後ろのエドはえ、俺?みたいな顔をしながら立ち上がると答え始める。

「あぁー戦闘級コンバット戦術級タクティクス戦略級ステラジーっすかね」

「はいエド君ありがとうその通り魔法クラスはその3つに分ける事が出来ます。戦闘級は単体、あるいは小団体を相手に戦闘不能にする威力を有する魔法よ。次に戦術級は大集団から砦や兵器破壊程の威力を有し集団戦や戦争などにおいて要になる魔法ね。最後に戦略級なのだけれどこれは一発で都市や基地を壊滅させる事ができる戦況をひっくり返す程の威力を有する魔法の事を言うわ。戦略級を扱える魔法士をS級魔法士と呼ばれ世界的にも数が少なくこのナヴァーロ帝国にも3人しかいないとされています」

「次に魔法戦で重要な要素だけれどもスミス君、魔法士同士での戦闘で勝負の左右する要素を答えて下さい」

「魔法士同士での戦闘では魔力量、魔力出力量、魔法演算速度、魔法干渉領域が大事だと思います」

「スミス君ありがとうその通りですね。魔力量は多い方が魔力を使う上位の魔法を行使できたり長期の戦闘を可能にするわ。次に魔力出力量だけど簡単に説明すると同じ魔法を行使したとしてもA君の出力量が10の魔法とB君の出力量が20の魔法ではB君の魔法が勝つわ。魔法演算速度は言うまでも無いわね魔法式を構築し魔法を発動するまでの速度よ。さっき話した出力量の話しだけれど出力量で負けていたとしても相手より魔法演算速度で勝っていれば戦闘には有利になる。最後に魔法干渉領域だけれどもこれは魔法の射程といいう方が分かりやすいと思うわ。相手の魔法射程が10mとして自分の射程が15mあれば相手の攻撃範囲外から攻撃を仕掛ける事もでき相手の攻撃を受けない事もある。この様に魔法戦闘においてこの4つは重要になり自分はどの要素が得意なのか苦手なのか自分にはどのような戦闘が合っているのかを見つけてそれを熟知し自分に有利な戦闘に持っていくのかがとても重要よ」

先生の講義にみな真剣に聞き所どころメモをとる生徒も多数見受けられた。

「そしてこの学院で皆さんは魔法について学んでいき、将来的には宮廷魔道士、国防軍、魔法研究者、魔物を狩る冒険者等の多岐にわたる進路があるわ。それを含めこれからの学院生活をしていってもらいたいと思うわ。時間もいい所だし今日の講義はこれくらいにしようかしら」

気づけば時間も過ぎており講義の終了時間もすぐそこまできていた。
先生に挨拶した俺たちは休憩を挟み次の講義へと進んでいった。




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