詩集 ある世界主義者の憂鬱

朽木桜斎

吠える警報機

遠くで警報機が吠えている

この耳障りな音が収まったためしは ない

警報機の遠吠えが近づいてくる

虫が這いずるよりもゆっくりと だが確実に

警報機は誘惑する

悪魔よりも甘い その声で

うるさい 沈黙しろ

警報機が ほら すぐそこに

警報機が俺の首を絞める

警報機に殺される

いや そのほうがいいのかもしれない

このやかましい音が 収まるのなら

きっと この音は

俺が眠りに就くまで

決してやむことは ないのだろう

警報機よ

いっそ 友達になるか?

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