おっさんの異世界生活は無理がある。
第640話
「おぉー!ひっろーい!すっごーい!!」
「……どうしましょう、こんなに素敵なお部屋で眠れるでしょうか……」
「う、うむ……」
「あー……えっと、大丈夫ですか?」
昼休憩を挟みつつ無事に王都に到着した俺達はリリアさんが予約してくれたという宿屋にまでやって来ていたんだけど……やっぱりって言い方は失礼かもしれないが、親父さんとルーシーさんは豪勢な室内を見渡して固まってしまっていた。
そんな2人は対照的にジーナの奴は部屋の中を子供の様に駆け回ったりソファーに座って飛び跳ねたりしていた訳で……
「ふふっ、親子でこうも反応が違うと見ていて面白いね。」
「あ、あはは……本当に正反対って感じですよね。流石はジーナさんって言った所でしょうか?」
「……だな。」
「ちょっと皆!そんな所で突っ立って何してるの!ほらほら、早くこっちに来なよ!もうメチャクチャ凄いんだから!」
「あ、あらあら。」
「こ、こらジーナ!いきなり腕を引っ張るんじゃ……うおっ!」
リビングに入ってすぐの所で立ち止まってた親父さんとルーシーさんの腕を引いて部屋の奥に走って行ったジーナの姿を見ていたユキは、肩をすくめながら呆れた様にため息を零し始めた。
「ふぅ、親子仲が良いのは結構だけど少しはしゃぎ過ぎじゃないかしら?」
「まぁまぁ、良いではないか。それだけ喜んでいるという事じゃろう。」
「えへへ、そうですね!っと、私達もそろそろお部屋に行きましょうか。」
「あぁ、何時までもこうしてられないからな。おーいジーナ!荷物を整理し終えたら下で合流するからな!忘れるんじゃないぞ!」
「うーん!多分15分ぐらいしたら行けると思うから、また後でー!」
手を振って来たジーナに合わせてペコリとお辞儀をしてきた2人に見送られながら部屋を後にした俺達は、そのまま自分達が使う部屋に足を運んで行った。
「さてと……それじゃあ少しだけ休憩すっか。」
「えぇ、リリアが用意してくれた馬車だからそこまで疲れては無いけど……やっぱりずっと座り続けるのは結構シンドイわね。」
「はっはっは、情けないのう。若さが足りんのではないか?」
「はぁ?アタシよりも年上の癖して失礼な事を言ってんじゃないわよ。」
「ふっ、それはどうかのう?もしかしたらお主よりもピチピチかもしれんぞ?ほれ、見た目的にもわしの方が幼子じゃろうが!」
「それはソイツの趣味が関係してるからでしょう?実際の姿はもっとババァなんじゃないの?」
「いやいやいや、今は実際の姿がコレなんじゃよ。九条の趣味のおかげでな。」
「……こら、そこの神2人。俺の名誉に関わるから勝手な事を言わない様に。」
「ふんっ、勝手な事なんて言ってないわよ。ねぇ?」
「うむ、わし等は真実のみを語り合っておるだけじゃぞ?」
「はぁ……こういう時だけ団結すんじゃないっての……」
仲が良いんだか悪いんだが分からない神様達に呆れながらしばらく室内でのんびりした俺達は、宿屋の受付前でジーナ達と合流をすると晩飯を食べる為に外へ出掛けて行くのだった。
「……どうしましょう、こんなに素敵なお部屋で眠れるでしょうか……」
「う、うむ……」
「あー……えっと、大丈夫ですか?」
昼休憩を挟みつつ無事に王都に到着した俺達はリリアさんが予約してくれたという宿屋にまでやって来ていたんだけど……やっぱりって言い方は失礼かもしれないが、親父さんとルーシーさんは豪勢な室内を見渡して固まってしまっていた。
そんな2人は対照的にジーナの奴は部屋の中を子供の様に駆け回ったりソファーに座って飛び跳ねたりしていた訳で……
「ふふっ、親子でこうも反応が違うと見ていて面白いね。」
「あ、あはは……本当に正反対って感じですよね。流石はジーナさんって言った所でしょうか?」
「……だな。」
「ちょっと皆!そんな所で突っ立って何してるの!ほらほら、早くこっちに来なよ!もうメチャクチャ凄いんだから!」
「あ、あらあら。」
「こ、こらジーナ!いきなり腕を引っ張るんじゃ……うおっ!」
リビングに入ってすぐの所で立ち止まってた親父さんとルーシーさんの腕を引いて部屋の奥に走って行ったジーナの姿を見ていたユキは、肩をすくめながら呆れた様にため息を零し始めた。
「ふぅ、親子仲が良いのは結構だけど少しはしゃぎ過ぎじゃないかしら?」
「まぁまぁ、良いではないか。それだけ喜んでいるという事じゃろう。」
「えへへ、そうですね!っと、私達もそろそろお部屋に行きましょうか。」
「あぁ、何時までもこうしてられないからな。おーいジーナ!荷物を整理し終えたら下で合流するからな!忘れるんじゃないぞ!」
「うーん!多分15分ぐらいしたら行けると思うから、また後でー!」
手を振って来たジーナに合わせてペコリとお辞儀をしてきた2人に見送られながら部屋を後にした俺達は、そのまま自分達が使う部屋に足を運んで行った。
「さてと……それじゃあ少しだけ休憩すっか。」
「えぇ、リリアが用意してくれた馬車だからそこまで疲れては無いけど……やっぱりずっと座り続けるのは結構シンドイわね。」
「はっはっは、情けないのう。若さが足りんのではないか?」
「はぁ?アタシよりも年上の癖して失礼な事を言ってんじゃないわよ。」
「ふっ、それはどうかのう?もしかしたらお主よりもピチピチかもしれんぞ?ほれ、見た目的にもわしの方が幼子じゃろうが!」
「それはソイツの趣味が関係してるからでしょう?実際の姿はもっとババァなんじゃないの?」
「いやいやいや、今は実際の姿がコレなんじゃよ。九条の趣味のおかげでな。」
「……こら、そこの神2人。俺の名誉に関わるから勝手な事を言わない様に。」
「ふんっ、勝手な事なんて言ってないわよ。ねぇ?」
「うむ、わし等は真実のみを語り合っておるだけじゃぞ?」
「はぁ……こういう時だけ団結すんじゃないっての……」
仲が良いんだか悪いんだが分からない神様達に呆れながらしばらく室内でのんびりした俺達は、宿屋の受付前でジーナ達と合流をすると晩飯を食べる為に外へ出掛けて行くのだった。
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