おっさんの異世界生活は無理がある。
第586話
病院を退院してから2日後の早朝、ダールトンから街を離れるという連絡を貰った俺達は彼らの見送りをするべくトリアルの広場までやって来ていた。
「がっはっは!わざわざ来てくれてありがとうな!どうだい九条のあんちゃん、傷の具合は良くなったか?」
「はぁ、アンタに付き合わされたおかげで傷の治りは遅くなった気がしてるよ……」
「おっと、そりゃ悪かったな!でも許してくれって!最初は俺もかる~くやるつもりだったんだが、アンタが退院したばかりとは思えないぐらい良い動きをしやがるから俺もついつい熱くなっちまってよ!」
「ったく、本当に悪いと思ってんのか?こっちはアンタ達が帰った後に色々とあってマジで大変だったんだからな。入院しなきゃいけない程の大怪我をしてたってのに、激しい運動をするとは何事かって説教されたりして……」
「あちゃー……そりゃ悪い事をしたっすねぇ。お仲間の皆さん、すみませんでした。アニキが九条さんにご迷惑をお掛けしてしまって……」
「あっ、いえいえ!この件についてはおじさんも同罪ですから!」
「ふふっ、それにもう終わった事だからね。謝る必要は無いよ。」
「あはは、そう言って頂けると助かるっす……ほら、アニキも謝って下さいっす。」
「おう、すまなかったな!今度は九条のあんちゃんがピンピンしてる時に戦闘訓練をさせてもらう事にするぜ!」
「いや、そういう問題じゃねぇし……ってか、そもそもそんな事やらねぇからな!?この間のだってヤバかったのに、次なんかあったらまた入院しちまうわ!」
「大丈夫、大丈夫!今度も手加減してやるからさ!まぁ、その度合いについては少し考えさせてもらうけどな!」
「だから嫌なんだって言ってんだろ!俺は平和主義者なの!基本的に暴力とは無縁の生活を送ってるんだから、もう2度とアンタと戦わねぇからな!」
「えぇ~!そう言うなって!アンタとの戦いは刺激て面白ぇんだからよ!」
「……分かる。九条さんの動きは予想出来なくて楽しい。」
「おっ、どうやらそっちの嬢ちゃんは俺の気持ちが分かってくれるみたいだな!」
「うん……でも、九条さんと戦いたかったらその前に私を倒してから。」
「おい、そこの強敵と戦うの大好きっ子。自分の欲求を満たす為だけに俺の事を利用するんじゃありません。そんな子はもうクエストに付き合いませんよ。」
「……今のは無しで。」
「がっはっは!何だ嬢ちゃん?俺と戦って見たいのか?だったら、次また会った時に時間があれば付き合ってやっても良いぜ!」
「っ!……本当?」
「おう!俺は嘘を言わねぇ主義なんだよ!まぁ、もしかしたら九条のあんちゃんにも付き合ってもらう事になるかもしれねぇけどな!」
「……頼むから勘弁してくれ……」
豪快な笑みを浮かべながらこっちを視線を送って来たダールトンに呆れてため息を零していると、彼らの仲間らしき男性がこっちに走り寄って来た。
「ダールトンさん!荷造り、完了しました!」
「お、そうか。それじゃあお前達は先に乗っといてくれ。俺はこの人達と挨拶をしてから向かうからよ。」
「了解しました!それでは失礼します!」
「……と、まぁそんな訳だから俺達はそろそろ行くとするぜ。」
「皆さん、色々とお世話になりましたっす!また機会があれば!」
「あぁ、その時はまた。」
「お2人共、お元気で!それとおじさんを助けてくれてありがとうございました!」
「約束、忘れないでね。」
「がっはっは!分かってるよ!九条のあんちゃんも早く体を治してくれよ!」
「おう、言われずともそうするつもりだよ。そんじゃあ、またな。」
「おう!またな!」
大きく手を振って歩く去って行くダールトン達を見送った俺達は、広場から馬車が居なくなってから寒々としが空気が包み込む街道を歩いて家路につくのだった。
「がっはっは!わざわざ来てくれてありがとうな!どうだい九条のあんちゃん、傷の具合は良くなったか?」
「はぁ、アンタに付き合わされたおかげで傷の治りは遅くなった気がしてるよ……」
「おっと、そりゃ悪かったな!でも許してくれって!最初は俺もかる~くやるつもりだったんだが、アンタが退院したばかりとは思えないぐらい良い動きをしやがるから俺もついつい熱くなっちまってよ!」
「ったく、本当に悪いと思ってんのか?こっちはアンタ達が帰った後に色々とあってマジで大変だったんだからな。入院しなきゃいけない程の大怪我をしてたってのに、激しい運動をするとは何事かって説教されたりして……」
「あちゃー……そりゃ悪い事をしたっすねぇ。お仲間の皆さん、すみませんでした。アニキが九条さんにご迷惑をお掛けしてしまって……」
「あっ、いえいえ!この件についてはおじさんも同罪ですから!」
「ふふっ、それにもう終わった事だからね。謝る必要は無いよ。」
「あはは、そう言って頂けると助かるっす……ほら、アニキも謝って下さいっす。」
「おう、すまなかったな!今度は九条のあんちゃんがピンピンしてる時に戦闘訓練をさせてもらう事にするぜ!」
「いや、そういう問題じゃねぇし……ってか、そもそもそんな事やらねぇからな!?この間のだってヤバかったのに、次なんかあったらまた入院しちまうわ!」
「大丈夫、大丈夫!今度も手加減してやるからさ!まぁ、その度合いについては少し考えさせてもらうけどな!」
「だから嫌なんだって言ってんだろ!俺は平和主義者なの!基本的に暴力とは無縁の生活を送ってるんだから、もう2度とアンタと戦わねぇからな!」
「えぇ~!そう言うなって!アンタとの戦いは刺激て面白ぇんだからよ!」
「……分かる。九条さんの動きは予想出来なくて楽しい。」
「おっ、どうやらそっちの嬢ちゃんは俺の気持ちが分かってくれるみたいだな!」
「うん……でも、九条さんと戦いたかったらその前に私を倒してから。」
「おい、そこの強敵と戦うの大好きっ子。自分の欲求を満たす為だけに俺の事を利用するんじゃありません。そんな子はもうクエストに付き合いませんよ。」
「……今のは無しで。」
「がっはっは!何だ嬢ちゃん?俺と戦って見たいのか?だったら、次また会った時に時間があれば付き合ってやっても良いぜ!」
「っ!……本当?」
「おう!俺は嘘を言わねぇ主義なんだよ!まぁ、もしかしたら九条のあんちゃんにも付き合ってもらう事になるかもしれねぇけどな!」
「……頼むから勘弁してくれ……」
豪快な笑みを浮かべながらこっちを視線を送って来たダールトンに呆れてため息を零していると、彼らの仲間らしき男性がこっちに走り寄って来た。
「ダールトンさん!荷造り、完了しました!」
「お、そうか。それじゃあお前達は先に乗っといてくれ。俺はこの人達と挨拶をしてから向かうからよ。」
「了解しました!それでは失礼します!」
「……と、まぁそんな訳だから俺達はそろそろ行くとするぜ。」
「皆さん、色々とお世話になりましたっす!また機会があれば!」
「あぁ、その時はまた。」
「お2人共、お元気で!それとおじさんを助けてくれてありがとうございました!」
「約束、忘れないでね。」
「がっはっは!分かってるよ!九条のあんちゃんも早く体を治してくれよ!」
「おう、言われずともそうするつもりだよ。そんじゃあ、またな。」
「おう!またな!」
大きく手を振って歩く去って行くダールトン達を見送った俺達は、広場から馬車が居なくなってから寒々としが空気が包み込む街道を歩いて家路につくのだった。
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