おっさんの異世界生活は無理がある。
第440話
ノルウィンドで過ごせる最期の日、近場の店で朝飯を済ませた俺達は大通りにある土産物屋を巡りながらユキが使う日用品を買っていたん……だが……!
「はぁ……はぁ……う、腕が……死ぬ……!」
「ぷっ!アンタ、その程度の荷物でもう限界なの?ちょっと情けなさすぎない?」
「な、んだとぉ……!?こっちの気も知らないで偉そうにっとと!?あ、危ねぇ……少しでも気を抜いたらバランスが崩れる……!」
「九条さん、やはり私も荷物を持とうか?」
「い、いや……大丈夫……!これ以上、そこの生意気なお子様にバカにされる訳にはいかない……からなぁ……!」
「ハァ!?誰がお子様よ!あんまりふざけた事ばっかり言ってると天罰下すわよ!」
「うおっ!?し、尻を蹴ろうとしてんじゃねぇよこのバカ!さっき買った食器やらが割れたらどうすんだ!?」
「そうなったらアンタが弁償するに決まってるでしょ!このっ!」
「あっ、だから止めろっての!うひっ!?」
「えへへ!おじさんとユキさん、とっても仲良しになったみたいですね!」
「うむ、良い事じゃな。」
「だーっは!何をどう見たらコレがそんな光景に見えるんだよっ!?」
「そうよっ!こんなだらしないおっさんと仲良しだなんて冗談じゃないわっ!」
「あ、あのユキさん!一応、往来の場ですからその辺で……」
「……楽しそう。」
割れ物が入った紙袋を両腕に抱えながら攻撃を避け続けて数分後……息の上がった俺達は距離を取りながら足を止めるのだった……!
「きょ、今日はコレぐらいで勘弁してあげるけど……次は無いからね!」
「そ、それはこっちの台詞だっての……!はぁ……はぁ……」
「ふふっ、2人共お疲れ様。それでは次の店に向かうとしょうか。」
「え、えぇ……そうしましょうか……」
「はぁ……はぁ……つーか、見てたんならさっさと助けてくれよ……」
「いやいや、楽しく遊んでいたお主達の邪魔をするわけにはいくまいて。」
「ア、アレが遊んでいる様に見えたんなら……マジで病院に連れて行くぞ……!」
「まぁまぁ、それよりも本当に限界なら私も荷物を持ちますよ。」
「……いや、それには及ばねぇよ。確かにそれなりに重いがこれでも男だからな……それに朝の件もあるし……もうちょい気張ってみせるさ。」
「えへへ、その意気ですよおじさん!応援してますから、頑張ってくださいね!」
「はいよ……そんで、次は何処に行くんだ?また雑貨屋か?」
「いいえ、それはもう充分よ。次は……アタシの服を買いに行くわよ。」
「……服?」
「えぇ、実はアタシってそんなに服を持ってないのよね。その事をリリアとライルに話したら……」
「乙女たるもの、お洒落には命を懸けるべきですわ!」
「そ、それにトリアルに戻るまでの間に必要ですから。」
「……なるほど、そういう事なら分かったよ。でも、そう言う事なら一回だけ宿屋に帰らしてくれないだろうか……荷物を置きに……!」
「ハァ?そんなに荷物が増える訳じゃ無いんだから少しぐらい我慢しなさいよね。」
「……ユキ、悪いがその考えは甘いと思うぞ。」
「……えっ?」
そう忠告してから数時間後……マホ、ロイド、リリア、ライルの手で着せ替え人形状態にされてしまったユキが助けを求める様な目を向けてきたが……俺にはどうする事も出来なかったので、ただひたすら心の中で頑張れと唱え続けるのだったとさ……
「はぁ……はぁ……う、腕が……死ぬ……!」
「ぷっ!アンタ、その程度の荷物でもう限界なの?ちょっと情けなさすぎない?」
「な、んだとぉ……!?こっちの気も知らないで偉そうにっとと!?あ、危ねぇ……少しでも気を抜いたらバランスが崩れる……!」
「九条さん、やはり私も荷物を持とうか?」
「い、いや……大丈夫……!これ以上、そこの生意気なお子様にバカにされる訳にはいかない……からなぁ……!」
「ハァ!?誰がお子様よ!あんまりふざけた事ばっかり言ってると天罰下すわよ!」
「うおっ!?し、尻を蹴ろうとしてんじゃねぇよこのバカ!さっき買った食器やらが割れたらどうすんだ!?」
「そうなったらアンタが弁償するに決まってるでしょ!このっ!」
「あっ、だから止めろっての!うひっ!?」
「えへへ!おじさんとユキさん、とっても仲良しになったみたいですね!」
「うむ、良い事じゃな。」
「だーっは!何をどう見たらコレがそんな光景に見えるんだよっ!?」
「そうよっ!こんなだらしないおっさんと仲良しだなんて冗談じゃないわっ!」
「あ、あのユキさん!一応、往来の場ですからその辺で……」
「……楽しそう。」
割れ物が入った紙袋を両腕に抱えながら攻撃を避け続けて数分後……息の上がった俺達は距離を取りながら足を止めるのだった……!
「きょ、今日はコレぐらいで勘弁してあげるけど……次は無いからね!」
「そ、それはこっちの台詞だっての……!はぁ……はぁ……」
「ふふっ、2人共お疲れ様。それでは次の店に向かうとしょうか。」
「え、えぇ……そうしましょうか……」
「はぁ……はぁ……つーか、見てたんならさっさと助けてくれよ……」
「いやいや、楽しく遊んでいたお主達の邪魔をするわけにはいくまいて。」
「ア、アレが遊んでいる様に見えたんなら……マジで病院に連れて行くぞ……!」
「まぁまぁ、それよりも本当に限界なら私も荷物を持ちますよ。」
「……いや、それには及ばねぇよ。確かにそれなりに重いがこれでも男だからな……それに朝の件もあるし……もうちょい気張ってみせるさ。」
「えへへ、その意気ですよおじさん!応援してますから、頑張ってくださいね!」
「はいよ……そんで、次は何処に行くんだ?また雑貨屋か?」
「いいえ、それはもう充分よ。次は……アタシの服を買いに行くわよ。」
「……服?」
「えぇ、実はアタシってそんなに服を持ってないのよね。その事をリリアとライルに話したら……」
「乙女たるもの、お洒落には命を懸けるべきですわ!」
「そ、それにトリアルに戻るまでの間に必要ですから。」
「……なるほど、そういう事なら分かったよ。でも、そう言う事なら一回だけ宿屋に帰らしてくれないだろうか……荷物を置きに……!」
「ハァ?そんなに荷物が増える訳じゃ無いんだから少しぐらい我慢しなさいよね。」
「……ユキ、悪いがその考えは甘いと思うぞ。」
「……えっ?」
そう忠告してから数時間後……マホ、ロイド、リリア、ライルの手で着せ替え人形状態にされてしまったユキが助けを求める様な目を向けてきたが……俺にはどうする事も出来なかったので、ただひたすら心の中で頑張れと唱え続けるのだったとさ……
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