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おっさんの異世界生活は無理がある。

祐一

第373話

「……さてと、それじゃあ私は晩御飯の用意に取り掛かるとしようかな。」

「はい!よろしくお願いしますねロイドさん!その間に私達は買ってきた荷物を整理しておきます……ってご主人様、テーブルの上に突っ伏してどうかしたんですか。」

「見て分からんか……お前達に振り回され続けて体力の限界を迎えている所だよ……ったく、少しは手加減してくれってんだよなぁ……」

 女の人しか居ない服屋に連れて行かれてどんな服が似合うかファッションショーを見せられたり……そのせいで更に注目を集めちまって女性からは軽蔑の眼差しを……野郎共からは嫉妬と殺意の入り混じった視線を……マ、マジでしんどかった……

「……九条さん、大丈夫?紅茶飲む?」

「あ、あぁ……頼んだソフィ……」

「うん、頼まれた。」

「もう、だらしないですよご主人様!シャキッとして下さいよね!」

「誰のせいでこんな事になってると……まぁ良いや……そういやロイドの噂だけど、リリアさんのおかげで何とかなりそうだな。」

「あー……リリアさん、ロイドさんの結婚についてずっとありえませんわって叫んでいましたもんね。」

「ファンの人達にも説明しておいてくれるって言ってた。」

「ふふっ、それにライルも噂の鎮静化に協力してくれると言ってくれたからね。あの2人の協力があれば数日もしない内に落ち着くと思うよ。」

「あぁ、確かにそうなんだろうが……気掛かりなのは、噂を広めたであろう張本人が近々この街までやって来るって事だよな。」

「えぇ……ロイドさん、本当にエリオさん達から何も聞いていないんですよね?」

「うん、だから明日にでも実家に帰ろうと思うんだけど……九条さん、もし良ければついて来てもらっても良いかな。」

「ん?それはまぁ構わないが……マホやソフィは?」

「あれ、聞いてませんでしたか?私達は明日、リリアさんとライルさんとまた一緒にお買い物をする予定になってるですよ。」

「えっ、そうだったのか?……今日は色々あり過ぎて覚えてなかったな……」

「ふふっ、そんな訳だから実家には2人で行く事になるんだが大丈夫かい。」

「おう、分かった。一応、菓子折りは買ってくか……会うのは久しぶりだしな。」

「あっ!それじゃあついでに私達の分のお菓子も買って来て下さいよ!」

「えぇー……面倒だなぁ……ってそうだ、ロイドの実家にはレミも居るからアイツの分も買ってかなきゃならんのか……そうなると量が……はぁ………」

「まぁまぁ、そう言わずにね。それならどんな物が食べたいのか聞いておこうかな。どうせなら自分の好みに合ったお菓子が食べたいだろう?」

「はい!えっと、私はですね……」

 ロイドとの結婚話を噂として広めている奴の話を聞きに行く……そのはずなのに、目的が菓子に変わっている気がしなくもないまま1日が終わっていくのだった……

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