おっさんの異世界生活は無理がある。
第288話
「……なぁマホ、今日は体調不良って事で居留守を使ったら駄目か?」
「……ご主人様、それで納得してくれると本当に思いますか?」
「……いや、無理だと思う。」
「それなら早く玄関に行ってお2人を出迎えて来て下さい。」
「へーい………あー……面倒だなぁ………」
あれから1週間、穏やかだった俺の日常は激しくノックされてる扉の音とアイツの叫び声によってあっさりと終わりを迎えてしまった訳で………
「九条透!今日こそは貴様と決着を付げっふぅ!?」
「………なんだ?」
さっきまで騒がしかったのに急に静かになったぞ……うーん、もしかしてエルアが近所迷惑になると思って黙らせたのか?……いや、ここら辺に俺達以外の人は住んでないけどさ。
「おい、どうしたんだ……って、うおっ!?」
鍵を外して扉を開いた瞬間に誰かが思いっきり抱き着いて来やがった!?いやいやいきなりどういう事だよ!?まさかエルアが?!ってそれはそれでどういう状況!?
「ふふっ、お久しぶりですね……九条さん。」
「うぇっ!?そ、その声は……もしかして……イリス!?」
「あぁ、声だけで分かってくれるなんて……!やっぱり僕達は運命で結ばれているんですねぇ……うふふふふ。」
「お、おうっふぅ!?ちょっ、マジで止めて!お願い!強く抱きしめないで!?」
「うふふ、それはお断りさせて頂きます。」
「な、なんでだ!?」
「だって……もっと九条さんのぬくもりと香りに包まれていたいですから……‥」
「あ、あぁっ?!」
イ、イリスが胸の所にほっぺたをすりすりしてきてヤバいんですけど?!このままだと恥ずかしくて死ぬをマジで実践する事に!?
「ちょ、ちょっとイリスさん!!おじさんに何をしてるんですか!!」
「マ、マホ!?」
「うふふ、おはようございますマホさん。お元気でしたか?」
「はい!おはようございますイリスさん!元気でしたよ!ってそれよりも、どうしておじさんに抱き着いているんですか!?」
「どうしてって……僕達が運命で結ばれてるからに決まっているじゃないですか。」
「ど、どういう理屈ですか!?もう、いい加減におじさんから離れて下さい!」
「ぐふっ!ちょ、マホ!俺を挟んでロイドといがみ合うんじゃない!」
「おやおや、朝からモテモテだね九条さん。」
「いや、呑気に見守ってないで早く助けてくれぇ!ってか、アイツは何処に!?」
「あぁ、クリフ君ならそこに転がっているよ。」
「はぁ!?」
腕を引き剥がそうとしているマホに余裕の笑みを浮かべながら抵抗してたイリスが庭先に目を向けたのでそっちを見てみると………
「えっ、何でクリフさんは地面に倒れてるんですか?!」
「うふふ、ちょっとしたお仕置きをしたからかな。」
「お、お仕置きって……何をしたんだよ………!?」
「うーん、それはぁ………ひ・み・つ・です。」
「うおっ!?だ、だから抱き着いて来るなって言ってんだろうが!?マホ、頼むから早くイリスを引き剥がしてくれ!」
「わ、分かりました!この~!」
「あぁ、これが僕達に襲い掛かる愛の障害なんですね!でも、僕は負けませんよ。」
「だ、誰が障害ですか!もう!」
「……修羅場?」
「ふふっ、今日も賑やかな1日になりそうだね。」
朝っぱらからカオスな状況に見舞われて軽く泣きそうになりながら、俺はどうにかイリスを引き剥がそうと頑張り続けるのだった……!
「……ご主人様、それで納得してくれると本当に思いますか?」
「……いや、無理だと思う。」
「それなら早く玄関に行ってお2人を出迎えて来て下さい。」
「へーい………あー……面倒だなぁ………」
あれから1週間、穏やかだった俺の日常は激しくノックされてる扉の音とアイツの叫び声によってあっさりと終わりを迎えてしまった訳で………
「九条透!今日こそは貴様と決着を付げっふぅ!?」
「………なんだ?」
さっきまで騒がしかったのに急に静かになったぞ……うーん、もしかしてエルアが近所迷惑になると思って黙らせたのか?……いや、ここら辺に俺達以外の人は住んでないけどさ。
「おい、どうしたんだ……って、うおっ!?」
鍵を外して扉を開いた瞬間に誰かが思いっきり抱き着いて来やがった!?いやいやいきなりどういう事だよ!?まさかエルアが?!ってそれはそれでどういう状況!?
「ふふっ、お久しぶりですね……九条さん。」
「うぇっ!?そ、その声は……もしかして……イリス!?」
「あぁ、声だけで分かってくれるなんて……!やっぱり僕達は運命で結ばれているんですねぇ……うふふふふ。」
「お、おうっふぅ!?ちょっ、マジで止めて!お願い!強く抱きしめないで!?」
「うふふ、それはお断りさせて頂きます。」
「な、なんでだ!?」
「だって……もっと九条さんのぬくもりと香りに包まれていたいですから……‥」
「あ、あぁっ?!」
イ、イリスが胸の所にほっぺたをすりすりしてきてヤバいんですけど?!このままだと恥ずかしくて死ぬをマジで実践する事に!?
「ちょ、ちょっとイリスさん!!おじさんに何をしてるんですか!!」
「マ、マホ!?」
「うふふ、おはようございますマホさん。お元気でしたか?」
「はい!おはようございますイリスさん!元気でしたよ!ってそれよりも、どうしておじさんに抱き着いているんですか!?」
「どうしてって……僕達が運命で結ばれてるからに決まっているじゃないですか。」
「ど、どういう理屈ですか!?もう、いい加減におじさんから離れて下さい!」
「ぐふっ!ちょ、マホ!俺を挟んでロイドといがみ合うんじゃない!」
「おやおや、朝からモテモテだね九条さん。」
「いや、呑気に見守ってないで早く助けてくれぇ!ってか、アイツは何処に!?」
「あぁ、クリフ君ならそこに転がっているよ。」
「はぁ!?」
腕を引き剥がそうとしているマホに余裕の笑みを浮かべながら抵抗してたイリスが庭先に目を向けたのでそっちを見てみると………
「えっ、何でクリフさんは地面に倒れてるんですか?!」
「うふふ、ちょっとしたお仕置きをしたからかな。」
「お、お仕置きって……何をしたんだよ………!?」
「うーん、それはぁ………ひ・み・つ・です。」
「うおっ!?だ、だから抱き着いて来るなって言ってんだろうが!?マホ、頼むから早くイリスを引き剥がしてくれ!」
「わ、分かりました!この~!」
「あぁ、これが僕達に襲い掛かる愛の障害なんですね!でも、僕は負けませんよ。」
「だ、誰が障害ですか!もう!」
「……修羅場?」
「ふふっ、今日も賑やかな1日になりそうだね。」
朝っぱらからカオスな状況に見舞われて軽く泣きそうになりながら、俺はどうにかイリスを引き剥がそうと頑張り続けるのだった……!
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