おっさんの異世界生活は無理がある。
第203話
「ふぁ~おはようございますおじさん……こんな朝早くから申し訳ないんですけど、イリスさんの事を見かけませんでええええええええ?!??!!」
「お、おはようマホ……そして……おやすみ………」
天国とも地獄とも言える様な夜が過ぎて窓の外がうっすらと明るくなり始めてきたその時、イリスを探して部屋に入って来たマホが俺達の姿を見て驚きながら絶叫したのを聞いて何故か気が抜けた俺は意識を失う様にして眠りにつくのだった…………
そしていつもの起床時間より1時間ぐらい遅れて目を覚ました俺は、自分が言った恥ずかしすぎる言葉を思い出して1人ベッドの上で悶絶をするのだった……!
ってかこのベッド何だか良い匂いがするんですけどこれってもしかして……いや、これ以上考えてたらダメだ!また羞恥心で死にたくなっちまうからな!!
俺は首を左右に思いっきり振って何とか意識を切り替えると、ベッドから抜け出し部屋を出て行くと駆け込む様に洗面所に入り水で顔をバシャバシャ洗いまくった!
「ふぅ………とりあえずスッキリしたな………」
「おじさん?」
「おうわああああ?!?!!」
「きゃあああああ!って急に大きな声を出さないで下さいよおじさん!ビックリするじゃないですか!」
「い、いきなり背後に現れたお前が悪いんだろ?!ちゃんと扉をノックしろよ!」
「何を言ってるんですか!しっかりノックしたに決まってるじゃないですか!」
「………え、マジで?」
「マジですよ!なのにおじさんったらちっとも返事をしてくれないんですから!」
「そ、そうだったのか……それは悪かったな……ん、何で俺が謝る事になってんだ?ってか、そもそも何の用事でここに来たんだよ。」
「何の用事ってそんなの1つしかないじゃないですか。イリスさんとの事ですよ。」
「あ、あぁ………えっと、何があったのかは………」
「イリスさんから謝罪と一緒に聞かせて貰いました。ただおじさんからも詳しい事情を聞かせて欲しかったので、ここまで呼びに来たって事です。」
「なるほど……分かったよ、それじゃあリビングに行くとするか。」
「えぇ、お願いします。」
濡れた顔をタオルで拭ってから洗面所を後にしてマホとリビングに入って行くと、椅子に座って微笑みながら手を上げたロイドと普段通りのソフィと目が合った。
「やぁ、おはよう九条さん。」
「おはよう。」
「あぁ、おはよう。」
2人と挨拶を交わしながらいつもの席に座った俺は、エプロン姿でキッチンの前に立っていたイリスとも目を合わせた。
「うふふ、おはようございます九条さん。」
「……おはようさん。」
「ちょっと待っていて下さいね。すぐに朝食のご用意をしますから。」
「……はいよ、その間に昨夜の事情を簡単に説明しておくとしますかね。」
「ふふっ、よろしく頼むよ。」
……それから羞恥心で悶えそうになりそうな部分は適当に誤魔化しつつ何があったのかを説明すると、3人はそれぞれ納得した感じの雰囲気を漂わせ始めた。
「うーん、どうやらイリスさんから聞いた話と大きな違いは無さそうですね。」
「あぁ、これでようやくスッキリしたよ。」
「問題解決。」
「……なぁ、こんな事を質問するのもどうかと思うんだがお前ら怒ってないのか?」
「そうですねぇ……確かに強引な手段に出たって所は良くないですけど、あの紅茶を飲んだおかげでグッスリ眠れて体調が万全になった事も事実ですから。」
「それに今朝の時点でしっかりと謝罪してもらった事だし、当事者である九条さんがイリスの事を許すというのなら私達はそれ以上言う事は無いよ。」
「……と言うより、事情を聞いた時にしっかりお説教をしてた。」
「うふふ、とっても怒られてしまいました。」
イリスは微笑みながらそう言って出来立ての美味そうな料理を俺の前に並べると、いつも座っている席に腰を下ろした。
「そうか……まぁお前らが納得済みならこれ以上は野暮ってもんだよな。それよりもさっさと朝飯を食って出掛けるとしますかね。イリスとの思い出を作る為にもさ。」
「はい!それとお土産もたっくさん買いましょうね!昨日の報酬がまだ残っていますから!」
「ふふっ、昼食は私のお勧めの店に行こうじゃないか。確かイリスの希望はパスタの美味しい店だったね。」
「その後は加工屋。手に入れた素材で何か作れるかもしれない。」
「よしっ、そうと決まれば……いただきます!………うん、やっぱりイリスの作ってくれる飯は美味いな。」
……人によっちゃ随分と甘い連中だなとか言われるんだろうけど、根っから悪い子って訳じゃ無いからこうなっちまうのも仕方ない!……なんて事を思いながら朝飯を食べていると、イリスが口元に手を当ててクスクスと笑い出した?
「イリス、どうかしたのか?」
「うふふふ……いえ、何でもありません。」
……頬杖をつきながら可愛く笑ったイリスに少しだけドキッとしながら朝飯を食べ終えた俺は早々に出掛ける準備を済ませると、全員で決めた予定を過ごす為に昨日と同じ晴天が広がる街中へと繰り出していくのだった。
「お、おはようマホ……そして……おやすみ………」
天国とも地獄とも言える様な夜が過ぎて窓の外がうっすらと明るくなり始めてきたその時、イリスを探して部屋に入って来たマホが俺達の姿を見て驚きながら絶叫したのを聞いて何故か気が抜けた俺は意識を失う様にして眠りにつくのだった…………
そしていつもの起床時間より1時間ぐらい遅れて目を覚ました俺は、自分が言った恥ずかしすぎる言葉を思い出して1人ベッドの上で悶絶をするのだった……!
ってかこのベッド何だか良い匂いがするんですけどこれってもしかして……いや、これ以上考えてたらダメだ!また羞恥心で死にたくなっちまうからな!!
俺は首を左右に思いっきり振って何とか意識を切り替えると、ベッドから抜け出し部屋を出て行くと駆け込む様に洗面所に入り水で顔をバシャバシャ洗いまくった!
「ふぅ………とりあえずスッキリしたな………」
「おじさん?」
「おうわああああ?!?!!」
「きゃあああああ!って急に大きな声を出さないで下さいよおじさん!ビックリするじゃないですか!」
「い、いきなり背後に現れたお前が悪いんだろ?!ちゃんと扉をノックしろよ!」
「何を言ってるんですか!しっかりノックしたに決まってるじゃないですか!」
「………え、マジで?」
「マジですよ!なのにおじさんったらちっとも返事をしてくれないんですから!」
「そ、そうだったのか……それは悪かったな……ん、何で俺が謝る事になってんだ?ってか、そもそも何の用事でここに来たんだよ。」
「何の用事ってそんなの1つしかないじゃないですか。イリスさんとの事ですよ。」
「あ、あぁ………えっと、何があったのかは………」
「イリスさんから謝罪と一緒に聞かせて貰いました。ただおじさんからも詳しい事情を聞かせて欲しかったので、ここまで呼びに来たって事です。」
「なるほど……分かったよ、それじゃあリビングに行くとするか。」
「えぇ、お願いします。」
濡れた顔をタオルで拭ってから洗面所を後にしてマホとリビングに入って行くと、椅子に座って微笑みながら手を上げたロイドと普段通りのソフィと目が合った。
「やぁ、おはよう九条さん。」
「おはよう。」
「あぁ、おはよう。」
2人と挨拶を交わしながらいつもの席に座った俺は、エプロン姿でキッチンの前に立っていたイリスとも目を合わせた。
「うふふ、おはようございます九条さん。」
「……おはようさん。」
「ちょっと待っていて下さいね。すぐに朝食のご用意をしますから。」
「……はいよ、その間に昨夜の事情を簡単に説明しておくとしますかね。」
「ふふっ、よろしく頼むよ。」
……それから羞恥心で悶えそうになりそうな部分は適当に誤魔化しつつ何があったのかを説明すると、3人はそれぞれ納得した感じの雰囲気を漂わせ始めた。
「うーん、どうやらイリスさんから聞いた話と大きな違いは無さそうですね。」
「あぁ、これでようやくスッキリしたよ。」
「問題解決。」
「……なぁ、こんな事を質問するのもどうかと思うんだがお前ら怒ってないのか?」
「そうですねぇ……確かに強引な手段に出たって所は良くないですけど、あの紅茶を飲んだおかげでグッスリ眠れて体調が万全になった事も事実ですから。」
「それに今朝の時点でしっかりと謝罪してもらった事だし、当事者である九条さんがイリスの事を許すというのなら私達はそれ以上言う事は無いよ。」
「……と言うより、事情を聞いた時にしっかりお説教をしてた。」
「うふふ、とっても怒られてしまいました。」
イリスは微笑みながらそう言って出来立ての美味そうな料理を俺の前に並べると、いつも座っている席に腰を下ろした。
「そうか……まぁお前らが納得済みならこれ以上は野暮ってもんだよな。それよりもさっさと朝飯を食って出掛けるとしますかね。イリスとの思い出を作る為にもさ。」
「はい!それとお土産もたっくさん買いましょうね!昨日の報酬がまだ残っていますから!」
「ふふっ、昼食は私のお勧めの店に行こうじゃないか。確かイリスの希望はパスタの美味しい店だったね。」
「その後は加工屋。手に入れた素材で何か作れるかもしれない。」
「よしっ、そうと決まれば……いただきます!………うん、やっぱりイリスの作ってくれる飯は美味いな。」
……人によっちゃ随分と甘い連中だなとか言われるんだろうけど、根っから悪い子って訳じゃ無いからこうなっちまうのも仕方ない!……なんて事を思いながら朝飯を食べていると、イリスが口元に手を当ててクスクスと笑い出した?
「イリス、どうかしたのか?」
「うふふふ……いえ、何でもありません。」
……頬杖をつきながら可愛く笑ったイリスに少しだけドキッとしながら朝飯を食べ終えた俺は早々に出掛ける準備を済ませると、全員で決めた予定を過ごす為に昨日と同じ晴天が広がる街中へと繰り出していくのだった。
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