おっさんの異世界生活は無理がある。
第108話
「お客さん達、そろそろ王都に着きますよ。下車の準備をお願いします。」
御者の人にそう指示されてからしばらくして、馬車の列は王都に入ってすぐの広場に次々と停車していった。その後はこれまでと同じく荷物を持って馬車を降りると、御者の人に明日の集合時間と場所を確認して街中に走って行く馬車の列を見送った。
「・・・ふぅ、そんじゃあこれからどうする?」
「そうですね・・・お昼がまだですし、どこかで昼食にしませんか?」
「ふむ、確かにそろそろお昼時だね。それならばマホの意見に従うとしよう。」
「私も賛成する。」
「じゃあまずは昼飯を食べに行くとするか・・・フラウさんはどうする?もし時間があるなら一緒に食べに行くか?」
「・・・えっ?」
「それ良いですね!どうですかフラウさん?一緒にお昼を食べに行きませんか?」
「私も是非フラウさんとご一緒したいかな。時間が合えばで構わないけどね。」
「私も一緒に食べに行きたい。」
フラウさんは俺達の言葉を聞いて少しだけ驚いた様な表情を浮かべた後、嬉しそうに微笑むと小さくお辞儀をしてきた。
「ふふっ、お誘いありがとうございます。喜んでご一緒させて頂きますね。」
「おう、誘いに乗ってくれてありがとな。」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」
「それじゃあフラウさんも一緒にお昼を食べに行く事が決まったという事で、皆さん何が食べたい等のリクエストはありますか?」
マホにそう問いかけられた俺達だったが、これと言って食べたい物も無かったのでとりあえず大通り沿いを歩きながら丁度いい感じの店を探す事にしたのだが・・・
「うーん・・・大通りの真ん中辺りまで来てみたけど、ほとんどの店が学生で埋め
尽くされてたな。」
「ですねぇ・・・どうしてこんなに学生さんが増えてるんでしょうか?」
「さぁ?ロイドはどうしてだか分かるか?」
「ふむ、恐らく王立学園が終業式を迎えて冬休みに突入したからだと思うよ。」
「・・・冬休み?」
「あぁ、この時期になると王立学園は長期の休みに入るんだ。」
ロイドの話を聞いて納得しながら俺は学生服を着て楽しそうに話している女の子達をチラ見していた・・・そうか、あの学生服をロイドも着ていたのか・・・ぐっ!
もう少し早くこっちに転移していれば・・・ってそんな事より。
「・・・事情は分かった。でもそうだとしたら、大通り沿いの店は終業式終わりで
浮かれてる学生ばっかだろうな。」
「うーん・・・大通りを少し外れた場所にも幾つかお店があるのでそちらに行って
みますか?」
「うん、そっちの方がまだ空いているだろうね。」
「・・・お腹空いた。」
「ふふっ、私もソフィさんと一緒でお腹が空いてしまいました。」
「そうだな。じゃあマホ、大通りから少し外れた場所にある飲食店に案内してもらえるか?」
「分かりました!ちょーっと待ってくださいね!むむむ・・・・!」
マホは両方のこめかみを人差し指で押すように触りながらインストールされてる
マップから飲食店を探し始めた。
「・・・あの九条さん、マホさんは一体何を?」
「ん?あぁ、マホは凄い記憶力が良くてな。街のマップを完壁に覚えられるんだよ。だからああやって、ここら辺にある飲食店を探してるんだ。」
まぁ嘘は言ってないよな?マップが入ってるってのは本当の事だし、それを使って飲食店を探してるってのも本当だから。
「はぁー・・・マホさんって凄い方なんですねぇ。」
俺の言葉を信じたのかフラウさんは感心しながらマホの事をジッと見ていた。
それからしばらくして、近場に飲食店を発見したのかマホが満面の笑みを浮かべて目をカッと開いた。
「ここから少し歩いた場所にお店を発見しました!まずはそこに行ってみましょう!それじゃあ私の後について来てください!」
マホはそう言って早足に歩き始めたので、俺達もその後についていった。そうして辿り着いた店は大通りから少し離れた場所にある、喫茶店的な店だった。とりあえず店内に入ってみると、そこそこ混んでるみたいだったが店員さんがすぐ席に案内してくれた。そこで無事に昼飯を食べ終えた俺達は、店を出るともう一度大通りに戻って
行った。
御者の人にそう指示されてからしばらくして、馬車の列は王都に入ってすぐの広場に次々と停車していった。その後はこれまでと同じく荷物を持って馬車を降りると、御者の人に明日の集合時間と場所を確認して街中に走って行く馬車の列を見送った。
「・・・ふぅ、そんじゃあこれからどうする?」
「そうですね・・・お昼がまだですし、どこかで昼食にしませんか?」
「ふむ、確かにそろそろお昼時だね。それならばマホの意見に従うとしよう。」
「私も賛成する。」
「じゃあまずは昼飯を食べに行くとするか・・・フラウさんはどうする?もし時間があるなら一緒に食べに行くか?」
「・・・えっ?」
「それ良いですね!どうですかフラウさん?一緒にお昼を食べに行きませんか?」
「私も是非フラウさんとご一緒したいかな。時間が合えばで構わないけどね。」
「私も一緒に食べに行きたい。」
フラウさんは俺達の言葉を聞いて少しだけ驚いた様な表情を浮かべた後、嬉しそうに微笑むと小さくお辞儀をしてきた。
「ふふっ、お誘いありがとうございます。喜んでご一緒させて頂きますね。」
「おう、誘いに乗ってくれてありがとな。」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。」
「それじゃあフラウさんも一緒にお昼を食べに行く事が決まったという事で、皆さん何が食べたい等のリクエストはありますか?」
マホにそう問いかけられた俺達だったが、これと言って食べたい物も無かったのでとりあえず大通り沿いを歩きながら丁度いい感じの店を探す事にしたのだが・・・
「うーん・・・大通りの真ん中辺りまで来てみたけど、ほとんどの店が学生で埋め
尽くされてたな。」
「ですねぇ・・・どうしてこんなに学生さんが増えてるんでしょうか?」
「さぁ?ロイドはどうしてだか分かるか?」
「ふむ、恐らく王立学園が終業式を迎えて冬休みに突入したからだと思うよ。」
「・・・冬休み?」
「あぁ、この時期になると王立学園は長期の休みに入るんだ。」
ロイドの話を聞いて納得しながら俺は学生服を着て楽しそうに話している女の子達をチラ見していた・・・そうか、あの学生服をロイドも着ていたのか・・・ぐっ!
もう少し早くこっちに転移していれば・・・ってそんな事より。
「・・・事情は分かった。でもそうだとしたら、大通り沿いの店は終業式終わりで
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「うーん・・・大通りを少し外れた場所にも幾つかお店があるのでそちらに行って
みますか?」
「うん、そっちの方がまだ空いているだろうね。」
「・・・お腹空いた。」
「ふふっ、私もソフィさんと一緒でお腹が空いてしまいました。」
「そうだな。じゃあマホ、大通りから少し外れた場所にある飲食店に案内してもらえるか?」
「分かりました!ちょーっと待ってくださいね!むむむ・・・・!」
マホは両方のこめかみを人差し指で押すように触りながらインストールされてる
マップから飲食店を探し始めた。
「・・・あの九条さん、マホさんは一体何を?」
「ん?あぁ、マホは凄い記憶力が良くてな。街のマップを完壁に覚えられるんだよ。だからああやって、ここら辺にある飲食店を探してるんだ。」
まぁ嘘は言ってないよな?マップが入ってるってのは本当の事だし、それを使って飲食店を探してるってのも本当だから。
「はぁー・・・マホさんって凄い方なんですねぇ。」
俺の言葉を信じたのかフラウさんは感心しながらマホの事をジッと見ていた。
それからしばらくして、近場に飲食店を発見したのかマホが満面の笑みを浮かべて目をカッと開いた。
「ここから少し歩いた場所にお店を発見しました!まずはそこに行ってみましょう!それじゃあ私の後について来てください!」
マホはそう言って早足に歩き始めたので、俺達もその後についていった。そうして辿り着いた店は大通りから少し離れた場所にある、喫茶店的な店だった。とりあえず店内に入ってみると、そこそこ混んでるみたいだったが店員さんがすぐ席に案内してくれた。そこで無事に昼飯を食べ終えた俺達は、店を出るともう一度大通りに戻って
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