おっさんの異世界生活は無理がある。
第104話
『皆さんご覧になっていたでしょうか!いやご覧になっていたでしょう!何故なら
こんなドキドキハラハラする様な展開を見過ごす事なんて出来ないですからね!
本当に素晴らしい戦いでした!皆さんモニターに映る2人に盛大な拍手を!』
ホッと一息つきながら実況の声を聞いていると、壊した窓の外から歓声の様な物が少しだけ聞こえてきた・・・ふぅ、これで決着がついたな・・・
『さぁ端末も起動できた事ですし、続いては優勝争いになります!先ほどまで協力
関係にあった2人はこの時から優勝を争う敵同士になります!いったいどちらが先に
先手を仕掛けるのか!?』
・・・ハッ!そう言えばそうだった!これ優勝を決める戦いじゃなくて端末を起動する為だけの戦いだった!全然決着ついてねぇじゃん!
「くっ!仮面のメイドは・・・ってもういねぇ!ど、何処に行った!うわっ!」
焦って振り返るとそこに仮面のメイドの姿は無く、更に焦る俺の周囲に突如として真っ白な霧が出現しやがった!ヤバい!これじゃあどっから襲われるか分かんねぇ!
『おっと!先に仕掛けたのは仮面のメイドみたいですね!男性は白い煙に消える寸前驚きの表情を浮かべていましたからね!完全に予想外だった様ですよ!』
そりゃ完全に気を抜いてたからな!も、もしかして俺にとどめを刺させたのは俺に戦いが終わったと油断させる為か?!だとしたら仮面のメイドはもう端末に向かってる可能性があるじゃねぇか!なら急がないとマズイ!
俺は姿の見えない仮面のメイドに警戒しながら走り出すと、倒れているテーラー・パークと壊した機械の残骸を避けながら階段の手前までやってきた!
・・・そして階段に足を掛けようとした瞬間、俺の体に小さな衝撃が走ったような気がして俺は階段の手前で足を止めた。
「・・・ん?」
不思議に思いながら何の気なしに視線を下げると、胸元に小さなダーツの矢の様な物が刺さっている事に気が付いた。
「な、何だこれ?」
仮面のメイドが刺した物なんだろうけど、別に痛くも無いし・・・とりあえず
抜いてみるか・・・・って・・・?
「あ、あれ?」
ダーツの矢を抜いて先端に極細の小さな針がついている事に気が付いた瞬間、俺は持っていたダーツの矢を落としてしまった・・・っていうか、あれ?体に力が・・・入らない・・・?
「ふふっ、ごめんなさいね。」
崩れ落ちる様にして倒れそうになった俺の背後に、仮面のメイドの声が聞こえてきて背中に柔らかい感触と温もりを感じた・・・・そしてそのまま床に寝かされる様に倒されると、後頭部にも・・・何だか柔らかい感触が・・・いや、それより・・・・
「・・・お、俺に・・何を・・・した・・」
「貴・・に刺したダ・・・の矢に・・即効・・睡・・薬が塗って・・・の。」
な、何だ・・・?意識が朦朧として・・・仮面のメイドの・・・声が聞き取れない・・・・てか・・・睡眠薬って・・・言ったのか・・・?
「な、何で・・・そんな・・事を・・・」
「それは・・・ど・・・ても・・・勝たなく・・いけなか・・・」
や、やばい・・・眠く・・て・・・・こい・・つが言ってる・・・言葉が・・・聞こえな・・・い・・・それ・・に・・・力も・・・もう・・・
「あ・・女神・・・だけ・・・渡す・・に・いかな・・・」
あぁ・・・もう・・・ほとんど・・・聞こえねぇし・・・眠い・・・・でも・・・寝たら・・負けが・・・決まっちまう・・・・
「だか・・・ごめ・・な・・い・・・・くじょ・・・さん・・・」
・・・あぁ・・・・ごめん皆・・・・俺・・・もう寝るわ・・・心の中で皆に
謝った俺は、そのまま意識を手放して深い闇の中に沈んで行った・・・・
こんなドキドキハラハラする様な展開を見過ごす事なんて出来ないですからね!
本当に素晴らしい戦いでした!皆さんモニターに映る2人に盛大な拍手を!』
ホッと一息つきながら実況の声を聞いていると、壊した窓の外から歓声の様な物が少しだけ聞こえてきた・・・ふぅ、これで決着がついたな・・・
『さぁ端末も起動できた事ですし、続いては優勝争いになります!先ほどまで協力
関係にあった2人はこの時から優勝を争う敵同士になります!いったいどちらが先に
先手を仕掛けるのか!?』
・・・ハッ!そう言えばそうだった!これ優勝を決める戦いじゃなくて端末を起動する為だけの戦いだった!全然決着ついてねぇじゃん!
「くっ!仮面のメイドは・・・ってもういねぇ!ど、何処に行った!うわっ!」
焦って振り返るとそこに仮面のメイドの姿は無く、更に焦る俺の周囲に突如として真っ白な霧が出現しやがった!ヤバい!これじゃあどっから襲われるか分かんねぇ!
『おっと!先に仕掛けたのは仮面のメイドみたいですね!男性は白い煙に消える寸前驚きの表情を浮かべていましたからね!完全に予想外だった様ですよ!』
そりゃ完全に気を抜いてたからな!も、もしかして俺にとどめを刺させたのは俺に戦いが終わったと油断させる為か?!だとしたら仮面のメイドはもう端末に向かってる可能性があるじゃねぇか!なら急がないとマズイ!
俺は姿の見えない仮面のメイドに警戒しながら走り出すと、倒れているテーラー・パークと壊した機械の残骸を避けながら階段の手前までやってきた!
・・・そして階段に足を掛けようとした瞬間、俺の体に小さな衝撃が走ったような気がして俺は階段の手前で足を止めた。
「・・・ん?」
不思議に思いながら何の気なしに視線を下げると、胸元に小さなダーツの矢の様な物が刺さっている事に気が付いた。
「な、何だこれ?」
仮面のメイドが刺した物なんだろうけど、別に痛くも無いし・・・とりあえず
抜いてみるか・・・・って・・・?
「あ、あれ?」
ダーツの矢を抜いて先端に極細の小さな針がついている事に気が付いた瞬間、俺は持っていたダーツの矢を落としてしまった・・・っていうか、あれ?体に力が・・・入らない・・・?
「ふふっ、ごめんなさいね。」
崩れ落ちる様にして倒れそうになった俺の背後に、仮面のメイドの声が聞こえてきて背中に柔らかい感触と温もりを感じた・・・・そしてそのまま床に寝かされる様に倒されると、後頭部にも・・・何だか柔らかい感触が・・・いや、それより・・・・
「・・・お、俺に・・何を・・・した・・」
「貴・・に刺したダ・・・の矢に・・即効・・睡・・薬が塗って・・・の。」
な、何だ・・・?意識が朦朧として・・・仮面のメイドの・・・声が聞き取れない・・・・てか・・・睡眠薬って・・・言ったのか・・・?
「な、何で・・・そんな・・事を・・・」
「それは・・・ど・・・ても・・・勝たなく・・いけなか・・・」
や、やばい・・・眠く・・て・・・・こい・・つが言ってる・・・言葉が・・・聞こえな・・・い・・・それ・・に・・・力も・・・もう・・・
「あ・・女神・・・だけ・・・渡す・・に・いかな・・・」
あぁ・・・もう・・・ほとんど・・・聞こえねぇし・・・眠い・・・・でも・・・寝たら・・負けが・・・決まっちまう・・・・
「だか・・・ごめ・・な・・い・・・・くじょ・・・さん・・・」
・・・あぁ・・・・ごめん皆・・・・俺・・・もう寝るわ・・・心の中で皆に
謝った俺は、そのまま意識を手放して深い闇の中に沈んで行った・・・・
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