おっさんの異世界生活は無理がある。
第98話
「それではこちらで他の参加者の方が来るのを今しばらくお待ちください。」
そう受付の人に指示をされた俺は、近くにあったソファーに座って他の人達が来るのを待つ事にした。そしてそれから数十分後、周囲に腕輪を付けたイベントの参加者が次々と集まって来ていた。
そこから更に時間は経ち、もうこれでイベントの参加者は全員集まったんだろうな。なんて思っていると、30分が経過した事を伝えるアナウンスが流れてきた。
「それでは皆様、これよりイベント会場への移動となります。スタッフの案内に
従って移動をして下さい。」
受付に座ったお姉さんが笑顔でそう言うと、扉の近くに居た従業員の人達が俺達に呼びかけながら外に出て行った。その後に俺と参加者達も続いて出て行った。
そうすると、闘技場で聞いたようなテンション高めの男の声が響く様に耳に入ってきた。
『さぁさぁ皆さんこれより始まりますのは年に1度のビッグイベント!どうぞ、近くにある大型モニターにご注目下さい!』
男が大きな声でそう言うと、こっから見える場所にあるモニターに俺達の姿が
映し出された!?
『イベント中はこのモニターで参加者の姿が拝見できます!ですので、このイベントに参加している人のご家族やご友人、そして恋人の方達は是非とも映像を見ながら
熱く応援してあげてください!』
そう声が響き渡ると、周囲から参加者に向かっての声援が次々と聞こえてきた。
それは父親を応援する人だったり、友人を応援する人だったり・・・果ては恋人を
応援する人だったり・・・チッ、なーにが優勝してホテルでお泊りしようだ!
そんなの絶対に阻止するに決まってるだろうがこの野郎!畜生が!
「はーい。それでは移動を開始しますからついて来てくださいね。」
スタッフの人が大声でそう声をかけて来ると、ゆっくりとイベント会場に向かって歩き始めた。なので俺達もスタッフさんの後に続いて、歩いて行く。
まぁイベント会場って、目の前にあるバカでかい屋敷なんだけど、俺達屋敷の裏側に居るんだよね・・・はぁ、寒い中そんなに歩きたくねぇなぁ・・・だって正面に
回り込むだけで恐らく数分かかるからな・・・はぁ・・・
俺は寒さに震える体をさすりながらモニターをチラッと見てみると、そこには体をさすっている俺の姿が!
『おぉっと、こちらの男性とっても寒そうですね!ですが大丈夫ですよ!イベントが始まったら体がポカポカしますからね!』
・・・最悪だ、こういう感じで目立つの本当に好きじゃないんだよな・・・だって俺みたいに寒さに震えてるのおっさんばっかりなんだもの!年齢が若い奴らは何でか知らないけど平然としてる・・・まさか、これが若さなのか?いやいや、きっと寒さに強い奴がたまたま若いってだけのはずだ!そうに違いない!よしっ、なら俺も!
それから俺は屋敷の正面に向かう道中、ずっと何でもない様な顔をしながら歩いていた。まぁそれから一回もモニターに映し出される事は無かったから、完全に無駄な努力だったけどな!・・・まぁそれはさて置き、俺達は屋敷の扉の前に辿り着いた。
そうすると、扉は重々しい音を鳴らしながらゆっくりと開いていった。
「それでは皆様、屋敷の中にお入りください。」
「えっ、お入りくださいって・・・明かり点いてないですけど?」
「ご安心ください。皆様が中に入り、扉が閉まると明かりが点きますから。」
ここまで案内してくれたスタッフの人が満面の笑みを浮かべてそう言ったので、
俺達は明かりの無い真っ暗闇の屋敷の中にゆっくりと足を踏み入れて行く。
そうして全員が扉を通った直後、さっきと同じ様な重々しい音が聞こえてきて背後の扉が勢いよく閉じてしまった!うわっ、外からの明かりも無くなってマジで何にも見えなくなったんだが!ちょっと怖いんですけど!早く明かり点いてくれませんか!
「ふふっ、貴方達が今日のイベントの参加者なのね。中々楽しめそうじゃない。」
暗闇に怯えてそわそわしていると突然、男とも女とも分からない様な声が頭の中に響く様にして聞こえてきた。
「だ、誰だ!?」
・・・何か近くから主人公みたいな大声が聞こえきて、俺は驚いて体をビクッと
震わせていた!いや、何なのその勇気?こんな暗闇の中でこんな訳の分かんない声が聞こえてきたらビックリするよね?まぁ、誰か気になるのは分かるけど・・・てか
本当誰だ?そう思って何も見えない中できょろきょろしていると、正面の少し上の方にスポットライトが灯った・・・そしてそこには人影が・・・・って!
「「「「「おおおおおっ!!」」」」」
周囲の男達から驚きと喜びの歓声が沸き起こった!な、何故ならば!
スポットライトの明かりの下には黒いメイド服を着て仮面を付けたナイスバディが
ミニスカートなのにも関わらず足を組みながら俺達の事を見下ろしていたからだ!す、凄い!ガーターベルトとか初めて見た!でも、あぁ!み、見えない!
後ちょっとで見えそうなのに見えない!でもそれが良い気もする!でも見たい!
あぁ、この熱い思いを誰に伝えれば!・・・・ってか、あの人一体誰だ?
そう受付の人に指示をされた俺は、近くにあったソファーに座って他の人達が来るのを待つ事にした。そしてそれから数十分後、周囲に腕輪を付けたイベントの参加者が次々と集まって来ていた。
そこから更に時間は経ち、もうこれでイベントの参加者は全員集まったんだろうな。なんて思っていると、30分が経過した事を伝えるアナウンスが流れてきた。
「それでは皆様、これよりイベント会場への移動となります。スタッフの案内に
従って移動をして下さい。」
受付に座ったお姉さんが笑顔でそう言うと、扉の近くに居た従業員の人達が俺達に呼びかけながら外に出て行った。その後に俺と参加者達も続いて出て行った。
そうすると、闘技場で聞いたようなテンション高めの男の声が響く様に耳に入ってきた。
『さぁさぁ皆さんこれより始まりますのは年に1度のビッグイベント!どうぞ、近くにある大型モニターにご注目下さい!』
男が大きな声でそう言うと、こっから見える場所にあるモニターに俺達の姿が
映し出された!?
『イベント中はこのモニターで参加者の姿が拝見できます!ですので、このイベントに参加している人のご家族やご友人、そして恋人の方達は是非とも映像を見ながら
熱く応援してあげてください!』
そう声が響き渡ると、周囲から参加者に向かっての声援が次々と聞こえてきた。
それは父親を応援する人だったり、友人を応援する人だったり・・・果ては恋人を
応援する人だったり・・・チッ、なーにが優勝してホテルでお泊りしようだ!
そんなの絶対に阻止するに決まってるだろうがこの野郎!畜生が!
「はーい。それでは移動を開始しますからついて来てくださいね。」
スタッフの人が大声でそう声をかけて来ると、ゆっくりとイベント会場に向かって歩き始めた。なので俺達もスタッフさんの後に続いて、歩いて行く。
まぁイベント会場って、目の前にあるバカでかい屋敷なんだけど、俺達屋敷の裏側に居るんだよね・・・はぁ、寒い中そんなに歩きたくねぇなぁ・・・だって正面に
回り込むだけで恐らく数分かかるからな・・・はぁ・・・
俺は寒さに震える体をさすりながらモニターをチラッと見てみると、そこには体をさすっている俺の姿が!
『おぉっと、こちらの男性とっても寒そうですね!ですが大丈夫ですよ!イベントが始まったら体がポカポカしますからね!』
・・・最悪だ、こういう感じで目立つの本当に好きじゃないんだよな・・・だって俺みたいに寒さに震えてるのおっさんばっかりなんだもの!年齢が若い奴らは何でか知らないけど平然としてる・・・まさか、これが若さなのか?いやいや、きっと寒さに強い奴がたまたま若いってだけのはずだ!そうに違いない!よしっ、なら俺も!
それから俺は屋敷の正面に向かう道中、ずっと何でもない様な顔をしながら歩いていた。まぁそれから一回もモニターに映し出される事は無かったから、完全に無駄な努力だったけどな!・・・まぁそれはさて置き、俺達は屋敷の扉の前に辿り着いた。
そうすると、扉は重々しい音を鳴らしながらゆっくりと開いていった。
「それでは皆様、屋敷の中にお入りください。」
「えっ、お入りくださいって・・・明かり点いてないですけど?」
「ご安心ください。皆様が中に入り、扉が閉まると明かりが点きますから。」
ここまで案内してくれたスタッフの人が満面の笑みを浮かべてそう言ったので、
俺達は明かりの無い真っ暗闇の屋敷の中にゆっくりと足を踏み入れて行く。
そうして全員が扉を通った直後、さっきと同じ様な重々しい音が聞こえてきて背後の扉が勢いよく閉じてしまった!うわっ、外からの明かりも無くなってマジで何にも見えなくなったんだが!ちょっと怖いんですけど!早く明かり点いてくれませんか!
「ふふっ、貴方達が今日のイベントの参加者なのね。中々楽しめそうじゃない。」
暗闇に怯えてそわそわしていると突然、男とも女とも分からない様な声が頭の中に響く様にして聞こえてきた。
「だ、誰だ!?」
・・・何か近くから主人公みたいな大声が聞こえきて、俺は驚いて体をビクッと
震わせていた!いや、何なのその勇気?こんな暗闇の中でこんな訳の分かんない声が聞こえてきたらビックリするよね?まぁ、誰か気になるのは分かるけど・・・てか
本当誰だ?そう思って何も見えない中できょろきょろしていると、正面の少し上の方にスポットライトが灯った・・・そしてそこには人影が・・・・って!
「「「「「おおおおおっ!!」」」」」
周囲の男達から驚きと喜びの歓声が沸き起こった!な、何故ならば!
スポットライトの明かりの下には黒いメイド服を着て仮面を付けたナイスバディが
ミニスカートなのにも関わらず足を組みながら俺達の事を見下ろしていたからだ!す、凄い!ガーターベルトとか初めて見た!でも、あぁ!み、見えない!
後ちょっとで見えそうなのに見えない!でもそれが良い気もする!でも見たい!
あぁ、この熱い思いを誰に伝えれば!・・・・ってか、あの人一体誰だ?
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