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おっさんの異世界生活は無理がある。

祐一

第38話

リリアさん達との勝負がうやむやになって、武器も加工に出した翌日。俺は朝飯を食べてからずっとソファーでゴロゴロしていた。その時、ふと思ったことをマホに聞いてみた。

「なぁマホ。この世界ってラノベって無いのかな。」

マホは掃除をしていた手を止め、こちらを見て首を傾げた。

「ラノベ・・・ライトノベルってやつですか?」

「そうそれ。」

「うーんどうなんでしょう。私にはそういう細かいところまでのデータは入っていないのでよく分かりませんね。」

「そっか・・・いや、あるんだったら久しぶりに読みたいなと思ってな。この世界に来てからそういうのに全然触れてないから少し飢えててな。」

「まぁこの世界に来てからご主人様は毎日のようにクエストばっかりやってましたもんね。怪我で安静にしてなきゃいけない時は、基本的に家事しかやってなかったですもんね。」

「そうなんだよ。あの時は家事の経験を稼ぎまくって時間を潰してたんだけど、今となっちゃ軽くこなせるレベルになっちまったからな。おかげで今は暇でしょうがない。」

「だから暇潰しにラノベが読みたいんですか?」

「まぁな。本当はゲームしたりアニメを観たりしたいが、そもそもゲームは持ってないしアニメなんて存在してないしな。だからラノベならあるかと思って。」

「うーん・・・どうなんでしょうか・・・」

マホが腕を組んで考えていると、リビングにロイドが入ってきた。ロイドは唸っているマホを見て不思議そうな顔をしていた。

「おや、どうしたんだいマホ。何か悩み事かい?」

「あ、ロイドさんおはようございます!それがですね、ご主人様にラノベはあるのか質問されまして。」

「ラノベ?それはどういった物なんだい?」

ロイドがソファーに寝転がっている俺に尋ねて来た。俺はソファーに座りなおすと軽くラノベについて説明をした。

「なるほど・・・うん、そう言う物なら確か見た事ある気がするよ。。」

「え?!マジでか!」

まさかラノベがこの世界にもあるとは!・・・いや、どこかしら前の世界に似ている所があるんだから、あってもおかしくないよな!

「あぁ、ハッキリと見た事はないがいきつけの本屋にそういう物が置いてあった気がするよ。」

「よっし!じゃあ早速・・・って言いたいけど・・・」

俺はマホの方をチラッと見る。マホは不思議そうな顔して小首をかしげる。

「どうかしましたか?」

「いや、ラノベを買いに行くのにマホを連れて行くのは何か抵抗があると言うか何と言うか・・・」

正直、マホと一緒にラノベを買いに行くのは俺の中の羞恥心がとんでもないんだが・・・かといってマホを1人家に残していくのもなぁ・・・・
俺が悩んでいると、マホはニッコリと俺に微笑みかけて来た。

「大丈夫ですよご主人様。もしも恥ずかしいなら私はお留守番をしていますから!」

「いや、それもそれでどうなんだと思う訳で。お前を一人残してラノベを買いに行くのはそれも何か抵抗が・・・・」

俺がうだうだとした態度をしていると、ロイドがマホに話しかけた。

「それだったらマホ。今日は私とお出かけしないかい?」

「え?お出かけ・・・ですか?」

「あぁ、実は今日リリアさんと集会の予定を決める話し合いをする事になっているんだ。もしよかったらマホも一緒にどうだい?リリアさんも喜ぶと思うしね。」

「え、でも・・・うーん・・・・どう思いますかご主人様。」

「俺か?そうだな・・・マホが行きたいなら一緒に行くと良いんじゃないか?それにマホが行ったら、リリアさんも確かに喜ぶだろうしな。」

俺がそう言うと、マホは少し悩んだ後しっかりと頷いて返事をした。

「分かりました!それでは私はロイドさんと一緒にお出かけしてきます!」

「そうか!それは良かった!じゃあ後で私の家に一緒に行こうか!実はマホの為に買ってある服が幾つかあるんだ!はぁー・・・楽しみだなぁ・・・」

マホが一緒に出掛けると言うと、急にロイドのテンションが上がり始めた。っていうかマホの服とかいつの間に買ってたんだよ・・・まぁ良いか、本人達は喜んでいるみたいだし。

「それじゃあロイド。いきつけ本屋の場所を教えてもらえるか?」

「あぁちょっと待ってくれ、えっと本屋の場所はね・・・」

それから俺とマホは出かける準備をして家を出た。その際、俺はロイドにスマホとポーチを渡しておいた。マホもスマホがあった方が何かと良いだろうしな。

「あ、そう言えばリリアさんに会うって事は帰りは結構遅くなるのか?」

「そうだね。恐らく夕飯はリリアさんと頂くかもしれないね。」

「分かった。じゃあ今日の夕飯は俺1人分で良いな。」

「あ、ご主人様。1人だからって手を抜かずにきちんと栄養のある物食べてくださいね。」

「了解、ちゃんとするから安心してくれ。マホも絶対にロイドから離れるなよ。世の中どんな危ない奴がいるからわからないからな。もし危険な目に遭ったらすぐに・・・いや絶対に危険な目に遭うな。俺がメチャクチャ心配するから。」

「分かりました!絶対に危険な目には遭いません!」

マホはビシッと敬礼をして大きな声で返事をした。うん!それでよろしい!

「安心してくれ九条さん。もしマホに危害を加える様な奴が現れたら、容赦なくミンチにするからね。」

ロイドは物凄く爽やかな笑顔で俺にそう言った。・・・・いや、内容が爽やかじゃ無さすぎるんだが。まぁ俺も同じように答えるだろうし別に良いけどさ。

「まぁそれなら安心だな。じゃあ行ってくる。」

「はーい!いってらっしゃいご主人様!」

「いってらっしゃい。じゃあマホさっそく家に向かおうか!」

「はい!どんなお洋服があるのか楽しみです!」

それから俺は二人と別れ、本屋へと向かった。本屋は街の中心部から少し離れた場所にあるらしい。どうやら店自体が大きく、中心部では土地が足りなかったとか。それだけデカいならラノベの1冊や2冊見つかるだろ!俺は内心ワクワクしながら本屋へと向かった。

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