おっさんの異世界生活は無理がある。
第28話
翌朝、目が覚めた俺は歯を磨いてシャワーを浴び朝食を作っていた。
しばらくして、マホが起きてきて俺の朝食づくりを手伝ってくれた。更にその後、眠そうにしながらロイドが起きてきた。どうやら昨日は夜遅くまでマホと一緒にロイドが持ってきたゲームで遊んでいたらしい。
この世界のゲームってチェストとかそう言うボードゲームばかりらしい。
・・・時々テレビゲームが恋しくなるな。うん、時間があったらどっかで経験積んで作ってみるのも良いかもな。この世界の技術なら作れない事も無いだろうし。
さて、ロイドも朝の支度を終えて来た事だし早速朝食と行こうか。
「いただきます。」
「「いただきます。」」
「いやぁそれにしても朝からこんな美味しい朝食が頂けるなんて素晴らしいね。」
「そうか?いつも通りの感じなんだがな。」
「そうなのかい。これはマホが羨ましいな、毎朝こんなに美味しい朝食が頂けるなんてね。」
「はい!ご主人様のお料理はとっても美味しいですから!」
「まぁそう言ってもらえるなら嬉しいけどな。でも、マホの料理も美味くなってきてるから、これからもよろしくな。」
「了解ですご主人様!」
それから朝食を食べ終えた俺達は、身支度を整えると加工屋へと向かった。
「そういやクエストは討伐系って事だけどどうするかな。」
「それなら森に出る植物系モンスターが良いと思うだが。ついでにミッション用の素材なんかも集められるしね。」
「なるほど。じゃあ森に関する討伐クエストを探してみるか。」
「今ならパーティーが条件のクエストも受けられますね!」
「はいはい何度も言われなくても分かったよ。」
それからしばらくして、俺達は加工屋へとやって来た。店内に入ると受付にいたお姉さんがこちらに気づき手を振ってきた。
「九条さーん!もう遅いよ!昨日来るかと思ってたのに来ないんだもん!忘れちゃったのかと思ったよ!」
「いや悪い。昨日は闘技場に行っててすっかり忘れてたんだ。」
「へぇー!闘技場に行ってきたんだ!いいよねー武器が交差する時の熱い響き!たまらないよ!っとそうじゃなかった。ちょっと待っててね!今依頼の品持ってくるから!」
そう言ってお姉さんは店内の奥へと行ってしまった。
「ふふっ、とてもパワフルな女性だよね。」
「そうだな。ちょっとパワフルすぎるがな。」
「それも彼女の魅力じゃないか。元気があるのは良いことだよ。」
「まぁ無いよりはいいだろうが・・・ん?その口ぶりってロイド知り合いなのか?」
「あぁそれはね」
ロイドが言いかけた瞬間、お姉さんが店の奥からケースを持ってやってきた。
「はいはいお待たせ!ほらこれが九条さんの依頼してた武器だよ!ってロイド様じゃないですか!お久しぶりです!」
「あぁ久しぶり。元気にしてたかい?」
「それは勿論ですよ!私元気が取り柄ですからね!」
「それは良かった。」
「なぁ、やっぱり二人って知り合いなのか?」
「あぁ実は私の装備一式はこの店に頼んで出来てるんだ。」
「そうなんです!ロイド様の装備品は家が制作したんですよ!」
「へぇー。やっぱり良い素材でできてんのか?」
「それはもう!すべてが一級品の素材で出来てますから、武器の切れ味は抜群刃こぼれもしない!それに防具も頑丈でそんじょそこらのモンスターの攻撃程度じゃ傷1つつきません!」
「うへぇ・・・メチャクチャ高そうだな。」
「九条さんが気になる所はそこなんだね。」
「まぁそりゃそうだろ。」
「実の所。びっくりするくらいのお値段がするんですよ。それこそお家が一件買えちゃうくらいの。」
「あぁやっぱり・・・・」
「まぁ自分が身につける物にはそれなりにお金を使わないとね。それで九条さんが依頼したのはどんなの何だい?」
「あぁそうでした!それではこれが職人が作り上げた品ですどうぞ!」
そう言ってお姉さんがケースを開けると、そこには依頼した武器が入っていた。
俺はまずブレードを両手に持ってみる。
「うん、片手でも持てそうだけど結構ずっしりするな。」
「そうですね。でも片手でも体が振り回されない程度の重さにはなっていると思います。」
「あぁ、確かにそんな感じだな。で、次はショートブレードか。」
「これはとにかく扱いやすい武器を目指して作ったので結構軽くなってます。」
「うん、そんなの重さは感じないな。ほらマホも持ってみな。」
俺はショートブレードを慎重にマホに手渡した。
「確かに、私でも問題なく扱えそうですね。」
「いや、ていうか九条さん。女の子に武器とか渡さないの!危ないでしょ!ほらお嬢さん九条さんに武器を返してね。」
「むぅー子ども扱いされるのは心外です。」
「まぁその見た目と言動じゃしょうがねぇな。ってあれ?他にもあるんだけど。」
「あぁ!実は武器を作ったら素材が少し余ったので、投げナイフを作っておきました!」
ケースの中には投げナイフが5本ほど入っていた。手に持ってみると投げやすい様に加工されていた。
「凄いありがたいんだが値段とかは?」
「いえいえ!それはサービスですから!それと投げナイフ用のポーチもどうぞ!アイテムなども入れられるので良かったら使ってください!」
「おぉ、何から何までありがとう。」
「いえ!ボスの素材で作れるってお父さんも喜んでましたからそのお礼だそうです。」
「やっぱり職人の血が騒ぐんでしょうか?」
「そうみたいだよ!あ、それともう一つ頼まれていた品ですどうぞ!」
お姉さんは受付の下から袋を取り出して渡してきた。それを手に取り袋から品を取り出す。そこには白い三日月形のネックレスが入っていた。
「おぉ、メチャクチャ綺麗ですね。」
「そうでしょ!実はそれ私が作ったんですけどね、夜に空を見てたらその形にしたい!って思って作ったんです!気に入っていただけましたか?」
「えぇ、それじゃあほら。」
俺はネックレスとマホに渡した。マホは受け取ったネックレスを見てほわー・・・・とか言いながら見惚れている。
「あ、あの良かったらつけてもらえませんか?」
「ん?俺がか?」
「は、はい。ご迷惑じゃなかったら何ですけど・・・」
「いや、別に迷惑じゃないが。それじゃあちょっとあっち向いてくれるか。」
マホは俺にネックレスを渡すと、こちらに背中を向けた。俺は受け取ったネックレスをマホにつけてあげた。マホは嬉しそうにネックレスを見つめる嬉しそうに笑った。
「良かったね九条さん!娘さんに喜んでもらえて!」
「え?いやいや娘じゃないから。」
「え?それじゃあ妹さん?」
「ん?うーん・・・まぁ・・・うん。ははははは」
「?」
まさか俺のサポート妖精です!なんてとてもじゃないが言えない。だってそんな事言ったら俺は店内にいる客に通報され捕まる可能性があるからな。とりあえず笑ってごまかしとけ。
「それじゃあそろそろ斡旋所に行こうか。」
「そうだな。それじゃあ失礼します。」
「うん!今度良かったら使った武器の感想とか聞かせてね!」
「あの!素敵なネックレスありがとうございました!」
「うんうん!喜んでくれたなら何よりだよ!じゃあまったねー!」
それから俺達は加工屋を後にして斡旋所へと向かった。
しばらくして、マホが起きてきて俺の朝食づくりを手伝ってくれた。更にその後、眠そうにしながらロイドが起きてきた。どうやら昨日は夜遅くまでマホと一緒にロイドが持ってきたゲームで遊んでいたらしい。
この世界のゲームってチェストとかそう言うボードゲームばかりらしい。
・・・時々テレビゲームが恋しくなるな。うん、時間があったらどっかで経験積んで作ってみるのも良いかもな。この世界の技術なら作れない事も無いだろうし。
さて、ロイドも朝の支度を終えて来た事だし早速朝食と行こうか。
「いただきます。」
「「いただきます。」」
「いやぁそれにしても朝からこんな美味しい朝食が頂けるなんて素晴らしいね。」
「そうか?いつも通りの感じなんだがな。」
「そうなのかい。これはマホが羨ましいな、毎朝こんなに美味しい朝食が頂けるなんてね。」
「はい!ご主人様のお料理はとっても美味しいですから!」
「まぁそう言ってもらえるなら嬉しいけどな。でも、マホの料理も美味くなってきてるから、これからもよろしくな。」
「了解ですご主人様!」
それから朝食を食べ終えた俺達は、身支度を整えると加工屋へと向かった。
「そういやクエストは討伐系って事だけどどうするかな。」
「それなら森に出る植物系モンスターが良いと思うだが。ついでにミッション用の素材なんかも集められるしね。」
「なるほど。じゃあ森に関する討伐クエストを探してみるか。」
「今ならパーティーが条件のクエストも受けられますね!」
「はいはい何度も言われなくても分かったよ。」
それからしばらくして、俺達は加工屋へとやって来た。店内に入ると受付にいたお姉さんがこちらに気づき手を振ってきた。
「九条さーん!もう遅いよ!昨日来るかと思ってたのに来ないんだもん!忘れちゃったのかと思ったよ!」
「いや悪い。昨日は闘技場に行っててすっかり忘れてたんだ。」
「へぇー!闘技場に行ってきたんだ!いいよねー武器が交差する時の熱い響き!たまらないよ!っとそうじゃなかった。ちょっと待っててね!今依頼の品持ってくるから!」
そう言ってお姉さんは店内の奥へと行ってしまった。
「ふふっ、とてもパワフルな女性だよね。」
「そうだな。ちょっとパワフルすぎるがな。」
「それも彼女の魅力じゃないか。元気があるのは良いことだよ。」
「まぁ無いよりはいいだろうが・・・ん?その口ぶりってロイド知り合いなのか?」
「あぁそれはね」
ロイドが言いかけた瞬間、お姉さんが店の奥からケースを持ってやってきた。
「はいはいお待たせ!ほらこれが九条さんの依頼してた武器だよ!ってロイド様じゃないですか!お久しぶりです!」
「あぁ久しぶり。元気にしてたかい?」
「それは勿論ですよ!私元気が取り柄ですからね!」
「それは良かった。」
「なぁ、やっぱり二人って知り合いなのか?」
「あぁ実は私の装備一式はこの店に頼んで出来てるんだ。」
「そうなんです!ロイド様の装備品は家が制作したんですよ!」
「へぇー。やっぱり良い素材でできてんのか?」
「それはもう!すべてが一級品の素材で出来てますから、武器の切れ味は抜群刃こぼれもしない!それに防具も頑丈でそんじょそこらのモンスターの攻撃程度じゃ傷1つつきません!」
「うへぇ・・・メチャクチャ高そうだな。」
「九条さんが気になる所はそこなんだね。」
「まぁそりゃそうだろ。」
「実の所。びっくりするくらいのお値段がするんですよ。それこそお家が一件買えちゃうくらいの。」
「あぁやっぱり・・・・」
「まぁ自分が身につける物にはそれなりにお金を使わないとね。それで九条さんが依頼したのはどんなの何だい?」
「あぁそうでした!それではこれが職人が作り上げた品ですどうぞ!」
そう言ってお姉さんがケースを開けると、そこには依頼した武器が入っていた。
俺はまずブレードを両手に持ってみる。
「うん、片手でも持てそうだけど結構ずっしりするな。」
「そうですね。でも片手でも体が振り回されない程度の重さにはなっていると思います。」
「あぁ、確かにそんな感じだな。で、次はショートブレードか。」
「これはとにかく扱いやすい武器を目指して作ったので結構軽くなってます。」
「うん、そんなの重さは感じないな。ほらマホも持ってみな。」
俺はショートブレードを慎重にマホに手渡した。
「確かに、私でも問題なく扱えそうですね。」
「いや、ていうか九条さん。女の子に武器とか渡さないの!危ないでしょ!ほらお嬢さん九条さんに武器を返してね。」
「むぅー子ども扱いされるのは心外です。」
「まぁその見た目と言動じゃしょうがねぇな。ってあれ?他にもあるんだけど。」
「あぁ!実は武器を作ったら素材が少し余ったので、投げナイフを作っておきました!」
ケースの中には投げナイフが5本ほど入っていた。手に持ってみると投げやすい様に加工されていた。
「凄いありがたいんだが値段とかは?」
「いえいえ!それはサービスですから!それと投げナイフ用のポーチもどうぞ!アイテムなども入れられるので良かったら使ってください!」
「おぉ、何から何までありがとう。」
「いえ!ボスの素材で作れるってお父さんも喜んでましたからそのお礼だそうです。」
「やっぱり職人の血が騒ぐんでしょうか?」
「そうみたいだよ!あ、それともう一つ頼まれていた品ですどうぞ!」
お姉さんは受付の下から袋を取り出して渡してきた。それを手に取り袋から品を取り出す。そこには白い三日月形のネックレスが入っていた。
「おぉ、メチャクチャ綺麗ですね。」
「そうでしょ!実はそれ私が作ったんですけどね、夜に空を見てたらその形にしたい!って思って作ったんです!気に入っていただけましたか?」
「えぇ、それじゃあほら。」
俺はネックレスとマホに渡した。マホは受け取ったネックレスを見てほわー・・・・とか言いながら見惚れている。
「あ、あの良かったらつけてもらえませんか?」
「ん?俺がか?」
「は、はい。ご迷惑じゃなかったら何ですけど・・・」
「いや、別に迷惑じゃないが。それじゃあちょっとあっち向いてくれるか。」
マホは俺にネックレスを渡すと、こちらに背中を向けた。俺は受け取ったネックレスをマホにつけてあげた。マホは嬉しそうにネックレスを見つめる嬉しそうに笑った。
「良かったね九条さん!娘さんに喜んでもらえて!」
「え?いやいや娘じゃないから。」
「え?それじゃあ妹さん?」
「ん?うーん・・・まぁ・・・うん。ははははは」
「?」
まさか俺のサポート妖精です!なんてとてもじゃないが言えない。だってそんな事言ったら俺は店内にいる客に通報され捕まる可能性があるからな。とりあえず笑ってごまかしとけ。
「それじゃあそろそろ斡旋所に行こうか。」
「そうだな。それじゃあ失礼します。」
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