灰色の詩

カムラ(仮村)

彼女の終わりと始まりの僕

最終列車の雑然に辟易しながら
擦り減った我が身を労って
口をついて出るのは 不満や憤り

全てがいつか変わるというなら
この苦しみも 悲しみも
いつか変わるのだろう
喜びも 楽しみも
いつか変わるのだろう

この街の明かりが瞬いたとき
僕らの感情が 一瞬の終末を迎えようとした

また明日がくる



開店直後の店内に雪崩れこみながら
傷ついたその身を守って
目から溢れるのは 悲しみと憎しみ

何もなく感じるこの世の中
この色彩も 詳細も
本当は存在しないのか
君と僕 君の僕
誰かに許されるだろうか

この空がにび色に汚されたとき
彼女の笑顔は 束の間の憂鬱に刈り取られた

いま世界が終わる


予想されたとおりに
その唇が動く
予想だにしない
この胸の動き

そうだこれがきっと
恋だ

この空が花々に包まれたとき
僕の心は 束の間の幸せに切り取られた

こうして世界が生まれた

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