灰色の詩

カムラ(仮村)

モザイク

電線に切り取られた町の
この空をモザイクと認めりゃ

それを合図に僕は
また一つ賢くなった

ような気になる

退屈という怪物に怯え
戦うことが逃げることだと
背反したその表と裏を刺激する


伝統が切り裂かれた町の
滲む錆びの苦味を堪えれば

それを合図に僕は
また一つ強くなった

ような気になる

間違うことが怖いと言うより
正解し続けることの怖さを
相反するその知覚が拒んでいる

分かっていたよ
この二面性を どうしようもない僕を
許せない何もかもを

電脳に切り立たされた僕の
意識したモザイクを見つめりゃ

それを合図に僕は
すこし大人になった

ような気になる

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