灰色の詩

カムラ(仮村)

あの交差点で

ピンヒール ローファー
すれ違う 足 足

森から立ち込める霧に
消えかける谷
渋い顔をして 逃げるように人 人

始まりを告げる 青信号
歩き始める僕ら 人の波 波

この雑踏の中でなら 君にさえ気づかれずに
言えるような気がして 呟こうとした

その言葉が 出てこない

それが若さの証明


スニーカー ハイカット
すれ違う 足 足

森から立ち込める霧に
薄れゆく宿
原因も分からず 逃げるように人 人

終わりを告げる 赤信号
そして止まった 人の波 波

あの雑踏の中に今 若く幼い自分が
見えるような気がして 視線を運ぶ

ああ あそこで うな垂れてる

これが大人になるということ


始まりを告げる 青信号
歩き始める僕ら 人の波 波

この雑踏の中でなら 君にさえ気づかれずに
言えるような気がして 呟こうとした

その言葉が 出てこない

そんな若きあの日

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