2020/08/2Z　「教祖みかなんの恋愛相談受付窓口（兄妹限定）」

ホモが嫌いな女子なんていないように、お兄ちゃんが嫌いな妹もいないのです。

兄妹で恋なんて、漫画やアニメだけのこと、現実では、ありえない、気持ち悪い、そんなのはただの思い込みなのです。

みなさんは歪んだ倫理観や性教育を受けてしまっただけ。
自分の心に素直になりましょう。

あなたは本当に、妹を異性として見られませんか？
あなたは本当に、お兄ちゃんを異性として見られませんか？

本当は大好きで大好きでしかたがないのではありませんか？

わたしは、日本中の、いえ、世界中の妹を、さらには、神話の時代から人の時代までのすべての妹を代表し、悩めるお兄ちゃんたちと、悩める妹ちゃんたちに
真実の愛を伝え、真実の愛を教える伝道師……

ようこそ、教祖みかなんの恋愛相談受付窓口（兄妹限定）へ……

本日のご相談は、日本のどこかにお住まいのＵさん、

――ぼくは今日までキクラゲをクラゲの一種だと思い込んでいました。
そのことで妹から死ぬほど笑われました。
なぜそこまで笑われなければいけないのかわかりません。
ぼくはそんなに笑われることをしたのでしょうか？

悩めるお兄ちゃんからのご相談です。


わたしも妹なので、妹さんの気持ちがわかるのですが、ささいなことでもいいから、お兄ちゃん相手にマウントをとれるというのは、妹として最高の喜びなのです。

そして、それは決してお兄ちゃんを馬鹿にしているわけではなく、愛情の裏返しだったりするのです！(力説


――ツンデレということでしょうか？
物理的にマウントを取ってきたり、
二段ベッドの上から飛び蹴りをぼくにかましてくるのも
愛情の裏返しということなのでしょうか？


物理的なマウントはえっちに等しく、飛び蹴りは、もはや性行為を越えた、その先の愛情表現です！
大好きだから、しちゃうんです。

マウントをわざととらせて、一度妹さんに聞いてみてください。

「おまえ、ほんとに俺のことすきだよな～」

って。

「な、何言って、、、」→好き確定

「そんなことないもん」→好き確定

「は？　キモ。しねよ」→好き確定


です！！


――そんなことを聞いてしまった日には、
その日がぼくの命日になってしまわないでしょうか？


命日になんてなりません。大丈夫です。

たとえそこで、飛び蹴り以上の技が出てきたとしても、それはただの照れ隠しです。

妹さんの持つ最大にして最強の必殺技の直撃をあえて受けた後で、

「素直になれよ」

と、優しく抱き締めてあげてください。

そして、優しく優しく頭を撫でてあげてください。


そうすれば、その日は、おふたりの大切な記念日になります。


――そうなんですね……なんとなくわかってきました。
ぼくは以前、飛び蹴りされた後、
ヘッドロックをかましてしまったのですが……
それは兄としてすべきことではなかったということでしょうか……


まあ！　それは妹さんもさぞかしつらかったことでしょう……

飛び蹴りなんてするんじゃなかった……
お兄ちゃんに嫌われちゃった……
まさかわたしの首の骨を折ろうとするなんて……
どうしたら許してもらえるのかな……？

という気持ちになってしまったはずです。


ですが、まだ間に合います。

だって、妹さんのお兄ちゃんを大好きな気持ちは変わっていませんから……


きっと、どうしたらわたしの気持ち、お兄ちゃんに伝えられるのかな……
もうわかんない～～！！

って、なってるので、お兄ちゃんからアプローチをかけるのもひとつの手です。


二段ベッドであることを有効に使いましょう。

「なあ、さびしくないか？　いっしょに寝てやろうか？」

あるいは、

「なんか急にガキの頃を思い出してさ、ひさしぶりに俺といっしょに寝ない？」

返事を待つ必要はありません。

「俺がお前といっしょに寝たいんだ」

で落ちます。


――やっぱり命日にしかならない気がするので、やめておきます……


あれー？
なんでわかってくれないんだろ……


ってか、わたし、何やってんだ(笑)