異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~

ひだまりのねこ

『シルクの翼』癒しカフェ始めまーす♡


「店長、準備終わりました~♡」

「ありがとう、今行くわ」

 お店の若いスタッフが呼びに来る。

 実は、先週『シルクの翼』は移転したのだ。丁度建物も老朽化してきていたし、移転なら、休業も最低限で済む。

 今度の新店舗は、カケルさまが建設に関わった新しい建物で、何でも異世界の設計なんだとか。

 一階は全面ガラス張りのスペースで、『カフェ・シルキー』として活用することに決めた。

 カフェというのは「コーヒー」という飲み物をメインで扱う喫茶店のことらしいのだけど、私を始めとして、スタッフ全員コーヒーの魅力に憑りつかれてしまったのだ。

 さすがにカフェで働くスタッフは新規に雇ったけれど、店員の制服は異世界風の可愛らしいデザインを採用して、『シルクの翼』の宣伝もしっかりする。

 おかげで顧客も増えるし、美味しいコーヒーが仕事中飲み放題だし、良いことづくめ。


 そして、私たちドワーフ族の人気も急上昇している。

 元々ドワーフ族の女性は巨乳が多いのだけれど、『カフェ・シルキー』の制服はそのポテンシャルをフル活用して強調するデザイン。最近は巨乳目当ての貴族や騎士さま、冒険者のお客さまもずいぶんと増えた。

 それに実は貧乳の子でも寄せて上げる効果があるので、貴族の令嬢はもちろん、幅広い顧客から問い合わせが殺到している。異世界のデザイナーは変態……いえ、天才ね。


「店長、カケルさまがいらっしゃいました♡」

 若いスタッフが目をハートマークにしている。わかるわ~、生でカケルさまを見たらもう我慢出来なくなるもの。

「特別室へお通しして」

 うふふ。この時のためにわざわざ用意したカケルさま専用のVIPルーム。


「ドミニクさん、お久しぶりです!! って、その格好……?」

 あうう……久し振りのカケルさまは刺激が強すぎる。また魅力に磨きがかかってるわ……。

「うふふ。どう? 似合うかしら?」

『カフェ・シルキー』の制服を過激にカスタマイズした私の制服。もちろん、こんな姿を見せるのはカケルさまだけ。っていうか恥ずかしくてスタッフにも見せられない。


「に、似合ってます……めっちゃ似合ってます」

 ふふふふ、狙い通り私のIカップに目が釘付けね。可愛い……お可愛いですわカケルさま。

「ふふっ、ありがとうございます……ご注文は?」

「えっと……メニューは?」

「メニューは私の制服の裏地に書いてありますわ。探してみてください」

「せ、制服の裏……? い、良いんですか?」

 ふふふ、当たり前じゃないですか。恥ずかしいですけど、わざわざこのために作りこんだのですからね。

「……どうぞ。お好きなように」

「そ、それじゃあ遠慮なく……」


 ああ……カケルさまの手がメニューを開くたびに……。たまりませんわ。


「……ご、ご注文は、ブレンドとホットサンド……です……わね?」

 あああ……もう駄目、カケルさまったら、なんて優柔不断なのかしら、何度も何度もメニューを変更するなんて……素敵。


「お待たせしました。ブレンドとホットサンドですわ」

「お、おおう……あの……ホットサンドはどこに?」

 ふふふ、さすがカケルさま。良いところに気付きましたわね。

「ホットサンドは……この中にあります♡」

 私のIカップの谷底奥深く、伝説のホットサンドが眠っているのです。さあ勇者よ、その手でホットサンドを手にするのですわ!!

「くっ、これは凶悪……もしかしたら、この異世界に来てから最大のピンチかもしれないな……」

 ああ……そんなことを言いながら、その真っ直ぐな瞳は真剣そのもの。私のホットサンドも風前の灯ですわ……。


 そのあとカケルさまに美味しくいただかれてしまいました♡

 またのご来店、お待ちしております。うふふ。


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【名 前】 ドミニク(女)
【種 族】 ドワーフ族
【年 齢】 29
【その他】 

 服飾店『シルクの翼』店主。黄髪、浅葱色の瞳に浅黒い肌。牛並みの巨乳でカケルを誘惑する。Iカップ   

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