異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収拾つかなくなると思ったが、意外となんとかなっている
「それじゃあ、またな、イソネ君。全部片付いたら、近いうちに顔を出すから!」
「はい、本当にありがとうございました。お待ちしてます」
イソネ君とガッチリ握手して一旦はお別れだ。
ちなみに、邪神が集めていたスキルのほとんどは、神界に没収されたので、イソネ君にはほとんど残っていない。まあ、めっちゃ強くなったから、今更スキルなんていらないと思うけどね。
『お疲れさま、カケル』
『格好良かったわよ、駆』
「さすが先輩、最高!」
「ミコトさん……キリハさん……美琴」
三人のもとへ駆け寄り抱きしめあう。
「おいで、まほろ!」
『ほら、ここ空いてるから』
『仕方ないわね……来なさい』
「ぐふふ、おいで子猫ちゃん……」
遠慮がちに見ているまほろにも声をかける。彼女ももう俺たちの家族だからな。でも、美琴のそばにはいかない方が良いと思う。
「!? ……は、はいっ!!」
そして―――
「御主兄様~!!」
「「貴方様~!!」」
「ダーリン!!」
「旦那様~!!」
「王子様~!!」
「カケルさま~!!l
「カケルくん!!」
「カケルっち~!!」
「主様~!!」
「大海原さん~!!」
「駆~!!」
世界各地から、愛しいお嫁さんたちが次々に戻ってくる。
さらに―――
『主~!!』
『主さま~!!』
『王さま~!!』
召喚獣たちもみんな笑顔で戻ってくる。
俺はこの世界が好きだ。俺と大切な人たちが暮らすこの星が大好きだ。
皆が毎日笑顔でいられるように、俺も笑顔を絶やすまい。喜びも悲しみも全部ちゃんと記憶しよう。無駄なものなど一つもないんだって、今の俺にはわかるから。
昔は嫌いだったこの力でみんなを、世界を守るんだ。そのためだったら、俺はどこまでだって傲慢になれると思うから。
だって、俺は世界一傲慢で、ワガママな英雄カケルなんだからな。
お父さん、お母さん。俺はこの世界で元気でやっているよ。
この世界に来てから、出会う女性みんな俺を好きになるから収拾つかなくなるかと思ったんだけど、意外となんとかなっている。チートフル活用だけど。
みんなとっても素敵な人たちなんだ。紹介できないのが残念だよ。
またいつか手紙を書くね。来年には子どもたちが生まれるんだ。そうしたら、刹那にカメラを作ってもらって、いっぱい写真を撮って送ります。あ、映像の方がいいのかな?
きっと今度はミコトさんが届けてくれると思うから。とっても優しくて宇宙一可愛い俺の大切な死神なんだ。
***
「―――というわけで、世界は救われたのでした。めでたし、めでたし~」
「うわあ……すごおい。英雄カケルの冒険。また読んでね、ママ」
「ねえママ~、私、英雄カケルのお嫁さんになりたいな~!」
「ふふっ、リカとリルは本当にこのお話が大好きね。お嫁さんの件は、パパに聞きましょうね~」
「うえっ!? ……リル、リカ、前にも言ったけど、パパとは結婚できないんだよ?」
「え~? やだやだ、そんなこと誰が決めたの?」
「え~と、神さまかな?」
「わかった、じゃあイリゼママにお願いしてくる~!!」
「うえっ!? ち、ちょっと待て……あ~あ、行っちゃったよ」
「ふふっ、英雄カケルも娘の前では形無しね」
「ああ、そうだなリリス」
結局、この後、統括神のワタルお祖父ちゃんのところまで押しかけた双子の訴えによって、ルールが変わったとか変わらないとか。
今日もカケルたちは元気です。
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これでカケルの物語は一旦おしまいです。
ですが、本当の物語はここから始まって行くのです。
ここまでのお話は、壮大な物語の序章に過ぎません。
また別の機会に違った形で彼らの物語を書けたらいいなあと思うのです。
8か月以上の間、駆け足で走り抜けましたが、いかがでしたでしょうか。
最初の頃からずっと読んでくださった方、途中から読み始めてくれた方。
一つだけ言えるのは、最後まで読んでくださったみなさまは、全員私の親友です。
面白かったよ。そう思ってくださった方は、もれなく心の友です(笑)
この物語は一読者である、私自身に向けて書いた作品でもあります。
読者の皆様にも、何か届くもの、伝わるものがあれば良いなあ。今はそんな風に思っています。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました~!!
ひだまりのねこ
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コメント
ノベルバユーザー385074
お疲れ様でした。