異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~

ひだまりのねこ

セレスティーナは優しいのがお好き?


「お帰りなさいませ旦那様」

 三つ指ついて寝室で俺を待ちうけるセレスティーナ。

 いやさっき迎えに行った時に会ったじゃんなんて野暮なツッコミはなしだ。

 しかも、

「Oh、ジャパニーズキモ~ノ!?」 

 と思わず片言の日本語で突っこんでしまったが、セレスティーナが着ているのは間違いなく着物だ。やばい、テンションが上がる。外人さんが興奮するのも分かる気がするぜ。

 しかもだ、おそらく制作者はミヅハだろう。となれば……んふふ。魅惑の水布製である可能性が高い。少しだけ目に魔力を集める――――ぶふぉぉぉ!? キターああああ!? 水布万歳!! 神様女神様ミヅハ様。

 おっと危ない……楽しみは後に取っておかないと。


「旦那様、お食事とお風呂どちらにします? うふふ、それとも、わ、た、し?」

 いかん……興奮しすぎでセレスティーナが二人に見える……ってユスティティア!?

 着物姿のユスティティアも最高……いや至高。

「旦那さま、以前申し上げましたが、私と妹はセットです。存分に可愛がって下さいね?」

 俺は超繊細な魔力操作を駆使して、二人の水布製の着物をたっぷり鑑賞する。ふふふ、今この瞬間に死んだとしても悔いはない。 


 興奮が上限を突破すると、そこには悟りの境地が待っていた。そうか……これが明鏡止水の境地なのか。そこには邪念など一切なく……ってまたセレスティーナが増えてる!? ってベルファティーナさま!? ここでなにやってんすか!?

「ふふふ、娘の夫にふさわしいかどうか、味見……いえ、確認するのはアストレア王妃の特権。拒否権はございませんわ。カケル殿?」

 なんか似たような話を聞いたことがあるような……ってすいませんばっちり覚えています。ていうか今日の話だよね!? なにこの娘をもらったら母親もセットよ? みたいな夢設定!? 本当にありがとうございます。


「くっ、そういうことなら受けて立つしかありませんね。ただし、手加減はしませんよ?」
「まあ……頼もしいわ。私、とっても欲求不満だから……しっかり満足させてね?」

 見た目はセレスティーナたちの妹なのに、めちゃくちゃ妖艶なベルファティーナさま。男はギャップに弱い生き物なんですよ? お義母さま。  
  
「お母様……今夜は私たちが主役なんですが……」

 セレスティーナとユスティティアが不満そうに頬を膨らませる。

「あら、貴女達は剣術ばかりで、ろくに房中術を習っていないでしょう? 私がお手本を見せてあげますから、ちゃんと勉強しなさい。その為に来てあげたんだからね?」

 ぼ、房中術!? あの、俺も習いたいんですけど? そして生徒たちに教えたいです。ベルファティーナ先生。

「くっ、たしかにお母様の言うとおり……勉強させていただきます!」
「そうね、旦那さまに喜んでいただくには、今の私たちでは力不足……宜しくお願いしますお母様、いえ先生!!」

 娘たちの真剣な眼差しに満足そうに頷くベルファティーナさま。

「さあ、カケル殿、始めましょうか。楽にしていて下さいね……」

 熱い吐息で耳打ちしながら、耳たぶを甘噛みするベルファティーナさま。


「おお……すごい……旦那さまがあんなに……」
「こ、これが房中術……正直舐めていたかもしれん……」

 大興奮の姉妹と俺。いやあ、正直房中術舐めてました。控え目に言って天国!!

『房中術を記憶したよ。今度私にも試して欲しいな?』

 脳内天使のリエルに早く肉体を見つけなければならない件。

 ふふふ、ベルファティーナさまに天国を見せてもらったお返しをしないとね。

 攻守交代、今度は俺が房中術でベルファティーナさまに天国を見せる番だ。

「え? ち、ちょっと待って!? 凄い……こんなの知らない、それ以上は……駄目えええぇっ!?」
「ベルファティーナさま、休んでいる暇はありませんよ?」
「へ? いやあ……無理無理、ちょっと休ませてえええぇっ!?」



「か、カケルどにょ……しゅ、しゅき……だいしゅき……」

 やべぇ……ベルファティーナさまが眷族になってるんだが!? あの〜リエル? 眷族って解除は? え? 無理? ですよね〜!?


「あ、あの……旦那様? 私も母上と同じ事をされてしまうのか?」

 ベルファティーナさまのあまりの痴態にビビるセレスティーナ。

「心配するな。ちゃんと優しくするから」

 怯えるセレスティーナを優しく抱きしめて安心させる。

「大丈夫よセレスティーナ、私も一緒だからね。でも旦那さま、私はもっと……激しくして?」

 はい、お姫様方から特級オーダー入りました! ふふっ、限りなく優しくと出来るだけ激しく……か。普通ならこんな無理難題、出来っこないだろうが……俺には神級スキル並行動作がある。

 これって本来は戦闘で活躍するチートスキルなんだろうけど、俺、料理とエロ方面でしか使ってねえええぇっ!?


「ああ……優しいぞ旦那様……身も心も溶けてしまいそうだ……」
「ああああああ!? は、激しい、全身がバラバラになりそう、ああああああ!?」


「おやすみ……セレスティーナ、ユスティティア。ベルファティーナさま」

 すやすやと眠る3人の母娘。俺も一緒に寝たいけど、まだやるべきことが残っているんだ。


「ミコトさーん!」
『カケル~!』

 そう。夜はミコトさんとの大切な時間でもあるんだ。おかげで最近ろくに寝ていない気がするけど気にしない。

 なんでも、昼間は美琴の自我が強すぎて中々表に出れないらしいから、ミコトさんも夜を楽しみにしているんだって。

『カケル、そういえばリエルと話せるようになったらしいね?』
「あ、そういえば俺の能力でもうすぐ逢えるようになるとか言ってたな。ちょっと楽しみかも……」

『……ほかの女の話しないで』

 目に涙をためるミコトさん。ご、ごめんそんなつもりなかったんだ!? あざと可愛いミコトさん。

『ぎゅってしてカケル……』

 なんか甘えんぼなミコトさん……可愛い。

『房中じゅちゅ……房中術して……カケル』

 房中術って上手く言えないミコトさんが可愛い。
 

 その夜、ミコトとカケルのバカップルぶりは深夜まで続いたという。

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