異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
終戦と再会
イリゼスへ連れて行くのは、美琴、クロエ、クラウディア、セレスティーナ、ユスティティア、サクラの6名。
1番の目的は家族との再会だが、戦いが終わったことを伝え、同時に今回の戦争の原因になった邪神の因子への理解と警戒を共有しなければならない。
そして各国の復興も急務だが、こちらは俺の仕事では無い。
もちろん、転移や召喚獣を使い全力でサポートはするつもりだけどね。
問題は――――
「はぁ……いざとなると緊張するな」
「大丈夫だぞ、旦那様! 父上は厳しいが、怖くはない」
「そうね、鬼のように厳格だけど怖くはないわよ、旦那さま」
それは君たちが娘だからね!?
俺が父親なら、娘を2人とも下さいなんて言われたら、は? ふざけんなってなるよ?
「ふふっ、大丈夫です御主兄様、うちの父は自分より強ければ文句は言わないでしょう。完膚なきまで叩きのめして下さい」
クロエさん!? それ全然大丈夫じゃないんですけど!!
「その点、うちの両親はお金さえあれば大丈夫ですから安心して下さいね!」
クラウディアの笑顔が眩しいが、それはそれでどうなの!?
そう、彼女たちのご両親に結婚の許可を貰わなければならない。
反対されても気持ちは変わらないが、やはり認められての結婚でなければ、本当の意味で幸せにはなれないからな。
「大丈夫だよ先輩。みんな良い人だったし。あ、でも……お兄さんたちとは揉めるかも……」
何だか歯切れの悪い美琴。
「ん? お兄さんたち?」
「うん……私、みんなのお兄さんたちからずっと求婚されていたから……」
「「「「はあああ!? 何それ?」」」」
「くっ、うちの兄上がすまない美琴様」
「大丈夫、文句を言ってきたら私が兄上をぶっ飛ばしてあげるわ!」
セレスティーナとユスティティアが安心してと美琴の肩に手を置く。
「クロード兄様……大丈夫です。何かあれば私がこの手で……」
ヤバい、クロエが悪魔モードになってる。お兄様逃げて〜!?
「美琴様、ご安心を。兄のことはカケルさまが万事お金で解決して下さいます」
えええぇっ!? ま、まあお金で解決出来るなら平和的? なのか? ヤバいぜクリスタリア!
「でもさ、美琴。なんでプロポーズ受けなかったんだ? みんなのお兄さんなら、すごいイケメン王子様だろ?」
もちろん美琴がプロポーズを受けなかったから今がある訳で、俺としてはとても嬉しいのだけれど。
「あ~、それは、その〜」
美琴が耳元でささやく。
(ミコトさんが全部叩き潰したの!)
「な、なるほど……納得した」
「で、でもね、私も先輩がいたから断わったんだよ?」
熱い眼差しを向ける美琴。世界一可愛い俺だけのアイドル。
「美琴……ありがとう」
「先輩……ギュッってして。私を離さないで」
美琴を抱きしめる。絶対に離すものか。
「あああ!? ずるいぞ美琴様」
セレスティーナたちも負けじと抱きついてくる。
「今回、私は付き添いだから頑張らないと!」
サクラがいつもより情熱的で困らないけど困る。
「こらーっ! 貴様ら街中で何をイチャついているんだ? 今は有事の最中だぞ!」
巡回中の衛兵たちに怒られた。すいません。
「ん? お前たちアストレアの人間だな?」
「こ、これは、ユスティティア殿下!? ひっ!? セレスティーナ殿下もいらっしゃる? それに勇者様まで!?」
ユスティティアたちに気付いたアストレアの衛兵が腰を抜かす。
「ご無礼申し訳ございませんでした!!!!」
衛兵たちが揃って土下座する。
「構わん、私たちが悪いのだからな。職務ご苦労」
笑って許すユスティティアが男前過ぎて惚れる。
***
各国首脳が集まっているイリゼス城に到着した。プリメーラやバドルの城より大きく、まるでガラスの靴が落ちていそうな華やかな雰囲気だ。
非武装国家クリスタリアらしく、戦いに向いた造りではまったく無い。
クラウディアによると、これがクリスタリア様式なんだとか。
「こ、これは勇者様! おおお!? クロエ殿下!? よくぞご無事で!!」
入口で警備を担当していたのは、アルゴノートの獣人騎士たち。
クロエを見るやいなや、跪き、みな涙を流す。
喜びで激しく振られる尻尾をモフりたくなるが、獣人にとって尻尾を触られるのは、男ならばいきなり男性器を掴まれるようなものらしい。
そのことを知ってからは、気軽にモフらせてくれなんて言えなくなってしまった。
だって確実に変態認定されてしまうからな。
騎士たちに案内されて大会議室へ向かう。
明日のクリスタルパレス奪還作戦について話し合っているそうだ。
すでに俺たちが来たことは伝えられているから、扉の向こうでは、各国の首脳たちが待ち受けていることだろう。
「勇者美琴様、異世界の英雄カケル様、ユスティティア殿下、セレスティーナ殿下、クロエ殿下、クラウディア殿下、オルレアン伯爵令嬢サクラ殿、到着いたしましてございます!」
大会議室の扉が開かれる。
さて、早く用件を終わらせて、家族水入らずの再会をさせてあげないとな。
1番の目的は家族との再会だが、戦いが終わったことを伝え、同時に今回の戦争の原因になった邪神の因子への理解と警戒を共有しなければならない。
そして各国の復興も急務だが、こちらは俺の仕事では無い。
もちろん、転移や召喚獣を使い全力でサポートはするつもりだけどね。
問題は――――
「はぁ……いざとなると緊張するな」
「大丈夫だぞ、旦那様! 父上は厳しいが、怖くはない」
「そうね、鬼のように厳格だけど怖くはないわよ、旦那さま」
それは君たちが娘だからね!?
俺が父親なら、娘を2人とも下さいなんて言われたら、は? ふざけんなってなるよ?
「ふふっ、大丈夫です御主兄様、うちの父は自分より強ければ文句は言わないでしょう。完膚なきまで叩きのめして下さい」
クロエさん!? それ全然大丈夫じゃないんですけど!!
「その点、うちの両親はお金さえあれば大丈夫ですから安心して下さいね!」
クラウディアの笑顔が眩しいが、それはそれでどうなの!?
そう、彼女たちのご両親に結婚の許可を貰わなければならない。
反対されても気持ちは変わらないが、やはり認められての結婚でなければ、本当の意味で幸せにはなれないからな。
「大丈夫だよ先輩。みんな良い人だったし。あ、でも……お兄さんたちとは揉めるかも……」
何だか歯切れの悪い美琴。
「ん? お兄さんたち?」
「うん……私、みんなのお兄さんたちからずっと求婚されていたから……」
「「「「はあああ!? 何それ?」」」」
「くっ、うちの兄上がすまない美琴様」
「大丈夫、文句を言ってきたら私が兄上をぶっ飛ばしてあげるわ!」
セレスティーナとユスティティアが安心してと美琴の肩に手を置く。
「クロード兄様……大丈夫です。何かあれば私がこの手で……」
ヤバい、クロエが悪魔モードになってる。お兄様逃げて〜!?
「美琴様、ご安心を。兄のことはカケルさまが万事お金で解決して下さいます」
えええぇっ!? ま、まあお金で解決出来るなら平和的? なのか? ヤバいぜクリスタリア!
「でもさ、美琴。なんでプロポーズ受けなかったんだ? みんなのお兄さんなら、すごいイケメン王子様だろ?」
もちろん美琴がプロポーズを受けなかったから今がある訳で、俺としてはとても嬉しいのだけれど。
「あ~、それは、その〜」
美琴が耳元でささやく。
(ミコトさんが全部叩き潰したの!)
「な、なるほど……納得した」
「で、でもね、私も先輩がいたから断わったんだよ?」
熱い眼差しを向ける美琴。世界一可愛い俺だけのアイドル。
「美琴……ありがとう」
「先輩……ギュッってして。私を離さないで」
美琴を抱きしめる。絶対に離すものか。
「あああ!? ずるいぞ美琴様」
セレスティーナたちも負けじと抱きついてくる。
「今回、私は付き添いだから頑張らないと!」
サクラがいつもより情熱的で困らないけど困る。
「こらーっ! 貴様ら街中で何をイチャついているんだ? 今は有事の最中だぞ!」
巡回中の衛兵たちに怒られた。すいません。
「ん? お前たちアストレアの人間だな?」
「こ、これは、ユスティティア殿下!? ひっ!? セレスティーナ殿下もいらっしゃる? それに勇者様まで!?」
ユスティティアたちに気付いたアストレアの衛兵が腰を抜かす。
「ご無礼申し訳ございませんでした!!!!」
衛兵たちが揃って土下座する。
「構わん、私たちが悪いのだからな。職務ご苦労」
笑って許すユスティティアが男前過ぎて惚れる。
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非武装国家クリスタリアらしく、戦いに向いた造りではまったく無い。
クラウディアによると、これがクリスタリア様式なんだとか。
「こ、これは勇者様! おおお!? クロエ殿下!? よくぞご無事で!!」
入口で警備を担当していたのは、アルゴノートの獣人騎士たち。
クロエを見るやいなや、跪き、みな涙を流す。
喜びで激しく振られる尻尾をモフりたくなるが、獣人にとって尻尾を触られるのは、男ならばいきなり男性器を掴まれるようなものらしい。
そのことを知ってからは、気軽にモフらせてくれなんて言えなくなってしまった。
だって確実に変態認定されてしまうからな。
騎士たちに案内されて大会議室へ向かう。
明日のクリスタルパレス奪還作戦について話し合っているそうだ。
すでに俺たちが来たことは伝えられているから、扉の向こうでは、各国の首脳たちが待ち受けていることだろう。
「勇者美琴様、異世界の英雄カケル様、ユスティティア殿下、セレスティーナ殿下、クロエ殿下、クラウディア殿下、オルレアン伯爵令嬢サクラ殿、到着いたしましてございます!」
大会議室の扉が開かれる。
さて、早く用件を終わらせて、家族水入らずの再会をさせてあげないとな。
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