異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
桃色の忠誠心
結局、クリスマスパーティーの参加者は皆さんそのまま屋敷に泊まってゆくことになった。
「ごめんなさいね、どうしても戻ってやらなければならない仕事があるのよ」
バドルの冒険者ギルドマスターで、亡国のサキュバスプリンセスのリリスさまを除いて。
「リリス様、今日はお会い出来て嬉しかったです!」
「私も嬉しかったわ。カミラ、何か困ったことがあったら遠慮なく言いなさい。私も今後はプリメーラに来ることが増えるでしょうから」
そう言って意味深な熱い視線を向けてくるリリスさま。
「……なるほど、おめでとうございます! リリス様」
いや、カミラさん、何も言ってないんですけど。
「リリスさま、やはり私も戻った方が……」
「貴女は今日ぐらいゆっくりしていきなさい。ずっと休めていないのでしょう?」
「リリスさま…………ありがとうございます〜!!」
感激して涙を流すリノさん。憐れだ……俺に何か出来ることはないだろうか?
「まだ夜は長いんです。楽しんでくださいね、リノさん。あと、朝は召喚獣たちに送らせますから、ぎりぎりまで寝ていても大丈夫ですから」
「ありがとうございます、カケルさま! でも……あの、朝は……なんと言いますか……出来ればカケルさまが良いなあ……と」
顔が沸騰しそうなほど真っ赤なリノさん。ああ、あったよ俺にも出来ることが。
「もちろん俺が送らせていただきますよ、リノお嬢様」
***
バドル冒険者ギルド
『うわああーん!!!! 王さまあああああ!!』
バドルの冒険者ギルドへ転移すると、カザネが泣きながら抱きついてきた。
『逢いたかったです……淋しかったです〜』
カザネは密かに俺のお気に入りのハーピィでバドル冒険者ギルドの連絡役兼転移ポイントとして、ここに残ってもらっている。悪いことをしてしまったな。
「カケルくん、私は仕事を片付けてしまうから、ちゃんとカザネを労ってあげてね。彼女とっても頑張ってくれていたのだから」
リリスさまの言う通りだ。いくら召喚獣とはいえ、魂も感情もあるひとりの女性だ。
「ありがとうカザネ。お前がここに居てくれるから、安心して戦うことが出来た。沢山の人々を助けることが出来たんだよ」
カザネの桃色の髪を撫でながら感謝を伝える。
『私はあまり賢くないですから……ただ王さまの言葉だけで……抱擁だけで嬉しいのです。だから……そんな申し訳なさそうなお顔……なさらないで下さい』
桃色の瞳が揺れて涙が溢れる。
俺は主として、いや男としてカザネの想いに応えられてるのかな。
「ありがとうカザネ……」
カザネを強く抱きしめる。その綺麗な翼が傷まないように。優しくしっかりと。
『王さま……大好きです』
どちらからとも無く唇を重ねる2人。
誰もいないギルドは音も無くただ静寂だけが支配していた。
「…………私はいるけれどね、忘れ物よ」
くっ、気まずい……リリスさまのジト目に耐える数秒が永遠にも感じる。
ちなみに、永久と永遠は同じような意味だが、永遠は、より観念的、時間的な意味を含むので、今回の場合は永遠がより適切だろう……などとくだらないことを考えて現実逃避する。
「カケルくん……後で私もたっぷり労わってね?」
そう言ってウインクするリリスさまに思わず見惚れてしまった。
頬を膨らませたカザネがほっぺたを思い切りつねる。痛い、痛い……って痛くない? これは夢だったのか? いや物理無効のおかげでした。
***
「よし、カザネ、今から2人でクリスマスパーティーをしようか」
ちゃんとケーキと料理は持ってきている。カザネにも食べてもらおう。
『へ? く、クリスマス……ですか? 今、ここで? わ、わかりました。や、優しくしてくださいね?』
真っ赤になってうろたえるカザネ。え? クリスマスって魔物にも浸透しているの? どうなってんの異世界!?
誤解を解き、2人でクリスマスのご馳走を食べながら状況報告を受けている。
『――――という状況です。マイカたちも特に問題ありません。ちゃんと避難用シェルターに移動済みです』
「ありがとうカザネ。マイカのこともちゃんと見守ってくれていたんだな」
『当然です。王さまが悲しむようなことは私が許しません』
ふんすと鼻息を荒くするカザネが可愛い。
「それから、カザネ、遅くなったがお前の為に作った指輪だ。嵌めて良いか?」
桃色のローズクオーツを使った指輪をカザネの指にそっと嵌める。
『王さま……ありがとうございます……嬉しいです』
しまったな……また泣かせてしまった。本当に間の悪い男だよ俺は。
『王さま……私の全てを貰ってください……』
「カザネ……」
「……終ったわよ。お待たせカケルくん」
……仕事早いっすねリリスさま。
少しむくれるカザネを残してリリスさまの執務室へ向かうのだった。
≪今回登場したヒロインおよびサブヒロイン名鑑≫
【名 前】 リリス(女)
【種 族】 魔族サキュバス
【年 齢】 127
【その他】 女帝 バドル冒険者ギルドマスター
バルバロス辺境伯領の領都バドルの冒険者ギルドマスター。純血のサキュバスで、魔力を吸い若さを保ち続けている。夢の回廊を使って、異性の望む夢を見せることができる。カケルの強大な魔力と、純粋さに心ひかれ、自ら専用サキュバスとなった。
【名 前】 カザネ(女)
【種 族】 ハーピィ
【年 齢】 16
【その他】
カケルの召喚契約したハーピィの中でも、一番のお気に入り。桃色の髪と瞳をもつ。忠誠心が強く、命がけで命令をこなそうとする。現在バドルの冒険者ギルドで、連絡役を務めている。Aカップ。
【名 前】 リノ(女)
【種 族】 ハーフエルフ
【年 齢】 49
【その他】 バドル冒険者サブギルドマスター
バルバロス辺境伯領の領都バドルの冒険者サブギルドマスター。常識人で苦労人。傍若無人のギルドマスターリリスを影に日向に支え続ける。婚期を逃しそうで焦っているとかいないとか。
【名 前】 カミラ(女)
【種 族】 半魔族
【年 齢】 37
【その他】
ハーフサキュバス。淡いパープルの髪に紫紺の瞳。食料品店店主で魅了を使いカケルを誘惑する。Dカップ
【名 前】 マイカ(女)
【種 族】 ダークエルフ族
【年 齢】 13
【その他】
 カケルがバドルの迷宮前広場に来た時に案内役として雇われた娘。迷宮のことは誰よりも詳しいが、身体が成長したため、小さい横穴に入る事ができなくなり悩んでいた。
「ごめんなさいね、どうしても戻ってやらなければならない仕事があるのよ」
バドルの冒険者ギルドマスターで、亡国のサキュバスプリンセスのリリスさまを除いて。
「リリス様、今日はお会い出来て嬉しかったです!」
「私も嬉しかったわ。カミラ、何か困ったことがあったら遠慮なく言いなさい。私も今後はプリメーラに来ることが増えるでしょうから」
そう言って意味深な熱い視線を向けてくるリリスさま。
「……なるほど、おめでとうございます! リリス様」
いや、カミラさん、何も言ってないんですけど。
「リリスさま、やはり私も戻った方が……」
「貴女は今日ぐらいゆっくりしていきなさい。ずっと休めていないのでしょう?」
「リリスさま…………ありがとうございます〜!!」
感激して涙を流すリノさん。憐れだ……俺に何か出来ることはないだろうか?
「まだ夜は長いんです。楽しんでくださいね、リノさん。あと、朝は召喚獣たちに送らせますから、ぎりぎりまで寝ていても大丈夫ですから」
「ありがとうございます、カケルさま! でも……あの、朝は……なんと言いますか……出来ればカケルさまが良いなあ……と」
顔が沸騰しそうなほど真っ赤なリノさん。ああ、あったよ俺にも出来ることが。
「もちろん俺が送らせていただきますよ、リノお嬢様」
***
バドル冒険者ギルド
『うわああーん!!!! 王さまあああああ!!』
バドルの冒険者ギルドへ転移すると、カザネが泣きながら抱きついてきた。
『逢いたかったです……淋しかったです〜』
カザネは密かに俺のお気に入りのハーピィでバドル冒険者ギルドの連絡役兼転移ポイントとして、ここに残ってもらっている。悪いことをしてしまったな。
「カケルくん、私は仕事を片付けてしまうから、ちゃんとカザネを労ってあげてね。彼女とっても頑張ってくれていたのだから」
リリスさまの言う通りだ。いくら召喚獣とはいえ、魂も感情もあるひとりの女性だ。
「ありがとうカザネ。お前がここに居てくれるから、安心して戦うことが出来た。沢山の人々を助けることが出来たんだよ」
カザネの桃色の髪を撫でながら感謝を伝える。
『私はあまり賢くないですから……ただ王さまの言葉だけで……抱擁だけで嬉しいのです。だから……そんな申し訳なさそうなお顔……なさらないで下さい』
桃色の瞳が揺れて涙が溢れる。
俺は主として、いや男としてカザネの想いに応えられてるのかな。
「ありがとうカザネ……」
カザネを強く抱きしめる。その綺麗な翼が傷まないように。優しくしっかりと。
『王さま……大好きです』
どちらからとも無く唇を重ねる2人。
誰もいないギルドは音も無くただ静寂だけが支配していた。
「…………私はいるけれどね、忘れ物よ」
くっ、気まずい……リリスさまのジト目に耐える数秒が永遠にも感じる。
ちなみに、永久と永遠は同じような意味だが、永遠は、より観念的、時間的な意味を含むので、今回の場合は永遠がより適切だろう……などとくだらないことを考えて現実逃避する。
「カケルくん……後で私もたっぷり労わってね?」
そう言ってウインクするリリスさまに思わず見惚れてしまった。
頬を膨らませたカザネがほっぺたを思い切りつねる。痛い、痛い……って痛くない? これは夢だったのか? いや物理無効のおかげでした。
***
「よし、カザネ、今から2人でクリスマスパーティーをしようか」
ちゃんとケーキと料理は持ってきている。カザネにも食べてもらおう。
『へ? く、クリスマス……ですか? 今、ここで? わ、わかりました。や、優しくしてくださいね?』
真っ赤になってうろたえるカザネ。え? クリスマスって魔物にも浸透しているの? どうなってんの異世界!?
誤解を解き、2人でクリスマスのご馳走を食べながら状況報告を受けている。
『――――という状況です。マイカたちも特に問題ありません。ちゃんと避難用シェルターに移動済みです』
「ありがとうカザネ。マイカのこともちゃんと見守ってくれていたんだな」
『当然です。王さまが悲しむようなことは私が許しません』
ふんすと鼻息を荒くするカザネが可愛い。
「それから、カザネ、遅くなったがお前の為に作った指輪だ。嵌めて良いか?」
桃色のローズクオーツを使った指輪をカザネの指にそっと嵌める。
『王さま……ありがとうございます……嬉しいです』
しまったな……また泣かせてしまった。本当に間の悪い男だよ俺は。
『王さま……私の全てを貰ってください……』
「カザネ……」
「……終ったわよ。お待たせカケルくん」
……仕事早いっすねリリスさま。
少しむくれるカザネを残してリリスさまの執務室へ向かうのだった。
≪今回登場したヒロインおよびサブヒロイン名鑑≫
【名 前】 リリス(女)
【種 族】 魔族サキュバス
【年 齢】 127
【その他】 女帝 バドル冒険者ギルドマスター
バルバロス辺境伯領の領都バドルの冒険者ギルドマスター。純血のサキュバスで、魔力を吸い若さを保ち続けている。夢の回廊を使って、異性の望む夢を見せることができる。カケルの強大な魔力と、純粋さに心ひかれ、自ら専用サキュバスとなった。
【名 前】 カザネ(女)
【種 族】 ハーピィ
【年 齢】 16
【その他】
カケルの召喚契約したハーピィの中でも、一番のお気に入り。桃色の髪と瞳をもつ。忠誠心が強く、命がけで命令をこなそうとする。現在バドルの冒険者ギルドで、連絡役を務めている。Aカップ。
【名 前】 リノ(女)
【種 族】 ハーフエルフ
【年 齢】 49
【その他】 バドル冒険者サブギルドマスター
バルバロス辺境伯領の領都バドルの冒険者サブギルドマスター。常識人で苦労人。傍若無人のギルドマスターリリスを影に日向に支え続ける。婚期を逃しそうで焦っているとかいないとか。
【名 前】 カミラ(女)
【種 族】 半魔族
【年 齢】 37
【その他】
ハーフサキュバス。淡いパープルの髪に紫紺の瞳。食料品店店主で魅了を使いカケルを誘惑する。Dカップ
【名 前】 マイカ(女)
【種 族】 ダークエルフ族
【年 齢】 13
【その他】
 カケルがバドルの迷宮前広場に来た時に案内役として雇われた娘。迷宮のことは誰よりも詳しいが、身体が成長したため、小さい横穴に入る事ができなくなり悩んでいた。
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