異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
2人のセレスティーナ
今回、ユスティティアの件で各地に避難用のシェルターが存在することがわかった。
他にもシェルターに避難している人がいる可能性は十分あるが、個別に探すには時間も人手も足りない。
明日、王都セントレアを奪還できれば、現在使用されているシェルターを把握出来るし、効率良く救助活動が出来るだろう。
結果、捜索よりも、王都奪還を優先することが決定した。
「ユスティティア、ここが生まれ変わった街セレスティーナだ」
まだほとんど住民もいないが、目立つ建物は大体修復してあるので、大通りを中心に街の雰囲気は悪くないと思う。
「……何か妹の名前の街って変な感じね! でも、とても清々しい空気に満ちていて、素敵な街になっているわ。以前来た時とは別物よ」
ユスティティアの評価も悪くなくて良かった。
とりあえず、シェルターから移住してきた50人が暮らせる場所を作らないと。
追加で手早く宿泊施設を整備してゆく。
食事はカフェテリアを利用してもらい、仕事は当面山ほどある雑用を手伝ってもらうことにする。
将来的にはやりたい仕事をしてもらえるようにサポートしていくつもりだ。
ユスティティアとアイシャさんに、一通り街の中を案内して、領主の城へ向かう。
セレスティーナ、きっと驚くだろうな。
「あっ、貴方様、セレスティーナ」
途中、シルフィが俺たちを見つけて手を振ってくる。やっぱりセレスティーナだと思うよな。
双子って言われたら信じるぐらい似てるし。
「旦那さま、彼女は?」
「ああ、後で紹介するけど、彼女がガーランドの王女シルフィだ」
「ああ、あの子が暴風の魔女ね。旦那さまの婚約者なら私の妹かしら」
「いや、彼女の方が年上だから姉になるかな。エルフだから幼く見えるけど」
「お、お姉さま!? 私、憧れてたの。どうしよう、すごく嬉しい」
感激するユスティティア。兄弟姉妹って無い物ねだりになるよな。俺も兄上出来て嬉しかったし、気持ちはすごく良く分かる。
「シルフィ、後で紹介したい人がいるから、みんなを城に集めてくれ!」
「わかったわ。貴方様、また後で!」
風に乗って姿を消すシルフィ。
***
城に入るとサクラが思い切り抱きついてくる。
「おかえりなさい、王子様! あれ? セレスティーナ様、いつの間に着替えたんですか?」
「久しいなサクラ、しばらく見ない間にずいぶん綺麗になった。旦那さまのおかげかな?」
「は? セレスティーナ様、一体何を……ってもしかしてユスティティア様!? えっ、な、何で……」
「そうだ、元気そうで良かった。妹は今どこにいる?」
「良かった……ユスティティア様がご無事で本当に良かった……セレスティーナ様はずっと、ずっとひとりで頑張っておられて……」
サクラは感極まって号泣し始めた。
そんなサクラの髪をユスティティアは優しく撫でると、腕をまわして抱きしめる。
「……サクラ、ありがとう。妹を、セレスティーナを守ってくれて、ずっと側にいてくれて、ありがとう……」
「そ、そんなことありません。ずっと側にいてくれて、私を守ってくれたのはセレスティーナ様です……」
サクラの泣き声を聞きつけて、セレスティーナが大広間に戻って来た。
「どうしたんだ、サクラ? ずいぶん騒がしいじゃ――――え、嘘……お、お姉様? ユスティティアお姉様?」
突然の再会に固まるセレスティーナ。
「セレスティーナ……綺麗になったな。会いたかったぞ」
「あ、あ、ああ……お姉様、私……」
震えるセレスティーナをしっかりと抱きしめるユスティティア。
「……何も言わなくて良い……良く頑張ったな。良く生きていてくれたな……私は、お前を誇りに思うよ、セレスティーナ」
「よ、良かった、お姉様が、生きていて、良かった、良かった〜!!!」
ユスティティアの胸に顔を埋め泣きじゃくるセレスティーナ。
少しでも離したら幻のように消えてしまう気がして、2人は抱き合う腕に力を込める。
(良かったな……セレスティーナ)
互いに涙を流し抱き合う姉妹の姿を見守りながら、カケルはクロエやクラウディアの家族も無事見つかることを心から願う。
そして、こんな悲劇を引き起こした魔人帝国への怒りを燃やすのだった。
***
「………それで、何でセレスティーナが2人になってるのかな? 貴方様」
「どうせ、ダーリンの怪しいスキルで増やしたのじゃろう。これだけ居るのにまだ増やすとは流石じゃな?」
「貴方様、どうせ増やすなら私を増やして!」
「主様、私がもう一人いればもっとご奉仕出来ます!」
案の定、みんなユスティティアがセレスティーナだと思っているな。1人を除いて――――
「……貴方は誰ですか?」
やはり、クロエの嗅覚は誤魔化せないか。
「みんな、彼女は、ユスティティア=アストレア。アストレア王国第1王女にして、七聖剣筆頭、セレスティーナのお姉さんだよ」
みんなにユスティティアを紹介する。
「みんな、ユスティティア=アストレアだ。これから宜しく頼む。セレスティーナの姉として。そして、旦那さまの婚約者仲間として!!」
「「「「「「…………やっぱり増やしてたよ……」」」」」」
呆れるみんなと嬉しそうなセレスティーナ。
「旦那様、お姉様と一緒なんて、私……幸せ過ぎて不安になってしまうの……」
「安心しろセレスティーナ、こんなのまだ幸せの内に入らないから。みんな一緒にもっと幸せになろうな!!」
「だ、旦那様……」
「セレスティーナ……」
「はい、そこまでよ、旦那さま、セレスティーナ?」
ユスティティアが間に入り、俺にキスをする。
「な、ななな、お姉様!?」
「ごめんねセレスティーナ。私、出遅れてるから頑張って追いつかないといけないの」
いたずらっぽく微笑むユスティティア。
おかげでこの後、みんなと目茶苦茶キスする羽目になった。はい、楽しかったです。
(あわわわ、この流れ、私もキスすべきなのでしょうか?)
部屋の隅で真っ赤になって震えるアイシャさんがいることをみんなすっかり忘れていたよ。
ごめんね、アイシャさん。
他にもシェルターに避難している人がいる可能性は十分あるが、個別に探すには時間も人手も足りない。
明日、王都セントレアを奪還できれば、現在使用されているシェルターを把握出来るし、効率良く救助活動が出来るだろう。
結果、捜索よりも、王都奪還を優先することが決定した。
「ユスティティア、ここが生まれ変わった街セレスティーナだ」
まだほとんど住民もいないが、目立つ建物は大体修復してあるので、大通りを中心に街の雰囲気は悪くないと思う。
「……何か妹の名前の街って変な感じね! でも、とても清々しい空気に満ちていて、素敵な街になっているわ。以前来た時とは別物よ」
ユスティティアの評価も悪くなくて良かった。
とりあえず、シェルターから移住してきた50人が暮らせる場所を作らないと。
追加で手早く宿泊施設を整備してゆく。
食事はカフェテリアを利用してもらい、仕事は当面山ほどある雑用を手伝ってもらうことにする。
将来的にはやりたい仕事をしてもらえるようにサポートしていくつもりだ。
ユスティティアとアイシャさんに、一通り街の中を案内して、領主の城へ向かう。
セレスティーナ、きっと驚くだろうな。
「あっ、貴方様、セレスティーナ」
途中、シルフィが俺たちを見つけて手を振ってくる。やっぱりセレスティーナだと思うよな。
双子って言われたら信じるぐらい似てるし。
「旦那さま、彼女は?」
「ああ、後で紹介するけど、彼女がガーランドの王女シルフィだ」
「ああ、あの子が暴風の魔女ね。旦那さまの婚約者なら私の妹かしら」
「いや、彼女の方が年上だから姉になるかな。エルフだから幼く見えるけど」
「お、お姉さま!? 私、憧れてたの。どうしよう、すごく嬉しい」
感激するユスティティア。兄弟姉妹って無い物ねだりになるよな。俺も兄上出来て嬉しかったし、気持ちはすごく良く分かる。
「シルフィ、後で紹介したい人がいるから、みんなを城に集めてくれ!」
「わかったわ。貴方様、また後で!」
風に乗って姿を消すシルフィ。
***
城に入るとサクラが思い切り抱きついてくる。
「おかえりなさい、王子様! あれ? セレスティーナ様、いつの間に着替えたんですか?」
「久しいなサクラ、しばらく見ない間にずいぶん綺麗になった。旦那さまのおかげかな?」
「は? セレスティーナ様、一体何を……ってもしかしてユスティティア様!? えっ、な、何で……」
「そうだ、元気そうで良かった。妹は今どこにいる?」
「良かった……ユスティティア様がご無事で本当に良かった……セレスティーナ様はずっと、ずっとひとりで頑張っておられて……」
サクラは感極まって号泣し始めた。
そんなサクラの髪をユスティティアは優しく撫でると、腕をまわして抱きしめる。
「……サクラ、ありがとう。妹を、セレスティーナを守ってくれて、ずっと側にいてくれて、ありがとう……」
「そ、そんなことありません。ずっと側にいてくれて、私を守ってくれたのはセレスティーナ様です……」
サクラの泣き声を聞きつけて、セレスティーナが大広間に戻って来た。
「どうしたんだ、サクラ? ずいぶん騒がしいじゃ――――え、嘘……お、お姉様? ユスティティアお姉様?」
突然の再会に固まるセレスティーナ。
「セレスティーナ……綺麗になったな。会いたかったぞ」
「あ、あ、ああ……お姉様、私……」
震えるセレスティーナをしっかりと抱きしめるユスティティア。
「……何も言わなくて良い……良く頑張ったな。良く生きていてくれたな……私は、お前を誇りに思うよ、セレスティーナ」
「よ、良かった、お姉様が、生きていて、良かった、良かった〜!!!」
ユスティティアの胸に顔を埋め泣きじゃくるセレスティーナ。
少しでも離したら幻のように消えてしまう気がして、2人は抱き合う腕に力を込める。
(良かったな……セレスティーナ)
互いに涙を流し抱き合う姉妹の姿を見守りながら、カケルはクロエやクラウディアの家族も無事見つかることを心から願う。
そして、こんな悲劇を引き起こした魔人帝国への怒りを燃やすのだった。
***
「………それで、何でセレスティーナが2人になってるのかな? 貴方様」
「どうせ、ダーリンの怪しいスキルで増やしたのじゃろう。これだけ居るのにまだ増やすとは流石じゃな?」
「貴方様、どうせ増やすなら私を増やして!」
「主様、私がもう一人いればもっとご奉仕出来ます!」
案の定、みんなユスティティアがセレスティーナだと思っているな。1人を除いて――――
「……貴方は誰ですか?」
やはり、クロエの嗅覚は誤魔化せないか。
「みんな、彼女は、ユスティティア=アストレア。アストレア王国第1王女にして、七聖剣筆頭、セレスティーナのお姉さんだよ」
みんなにユスティティアを紹介する。
「みんな、ユスティティア=アストレアだ。これから宜しく頼む。セレスティーナの姉として。そして、旦那さまの婚約者仲間として!!」
「「「「「「…………やっぱり増やしてたよ……」」」」」」
呆れるみんなと嬉しそうなセレスティーナ。
「旦那様、お姉様と一緒なんて、私……幸せ過ぎて不安になってしまうの……」
「安心しろセレスティーナ、こんなのまだ幸せの内に入らないから。みんな一緒にもっと幸せになろうな!!」
「だ、旦那様……」
「セレスティーナ……」
「はい、そこまでよ、旦那さま、セレスティーナ?」
ユスティティアが間に入り、俺にキスをする。
「な、ななな、お姉様!?」
「ごめんねセレスティーナ。私、出遅れてるから頑張って追いつかないといけないの」
いたずらっぽく微笑むユスティティア。
おかげでこの後、みんなと目茶苦茶キスする羽目になった。はい、楽しかったです。
(あわわわ、この流れ、私もキスすべきなのでしょうか?)
部屋の隅で真っ赤になって震えるアイシャさんがいることをみんなすっかり忘れていたよ。
ごめんね、アイシャさん。
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