異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
その手を離さないで
「みんな準備は良いか? それじゃあセレスティーナへ出発!」
「旦那様、よろしく頼む!」
最初はセレスティーナからだ。
本当は触れてさえいれば転移は出来るのだから全員まとめて移動も出来る。
だが、今更それを言い出せないし、する気も無い。
誰も望んでいない真実に一体何の価値があろうか? いや、無い。
そもそも転移使いであるソニアが、何も言わず黙っているのだ。つまりはそういうこと。
セレスティーナの柔らかい感触を全身で受け止めると甘い匂いが鼻孔をくすぐり、サラサラのプラチナブロンドが頬を撫でる。
いつまでも楽しんでいたいところだが、みんなを待たせている。羨ましそうな周囲の視線を受けつつセレスティーナへ転移した。
「こ、これは……なんと美しい……」
綺麗に掃除され、神水によって清められた街は、朝日を受けてまるで神々が住まう処のように神々しい光を放っている。
「……確かに美しいな。けど、本物の輝きの前では霞んで見えるのが残念だ」
「……旦那様、朝から私を口説いてどうするつもりなの?」
セレスティーナの熱く揺れる瞳から目が離せない。濡れた唇に吸い付きたくなる。
「そ、そういえば、今日は甲冑は着ていないんだな?」
懸命に話題を逸らす。
「うん……だって旦那様を全身で感じたいから……」
(ぐはっ!?)
「せ、セレスティーナ!」
「だ、旦那様!」
『……主よ、急いだ方が良いのではないか?』
くっ、今度ばかりはお前が正しい。
身の危険を顧みず、言うべきことを言う……まさに忠臣だなフリューゲルよ!
「次は私ですね! 御主兄様」
犬だ……散歩を待ちきれない犬がいる。
尻尾は千切れんばかりに振られ、上気した頬と期待に輝く碧い瞳。クロエは本当に可愛い。
「お待たせクロエ、おいで!」
クロエを抱き寄せ、しっかり抱きしめる。
女の子特有の甘い匂いも、みんなそれぞれ違う。みんな違ってみんな良い。まさに名言だよね。
その後、みんなを抱いて次々転移してゆく。
さて、次はロナウドさん一家の番だが――――
「あ、あの〜、私も抱きしめられてしまうのでしょうか?」
気まずそうなロナウドさん。
そりゃそうだ、俺も男を抱きしめるのは嫌だ!
「大丈夫ですよロナウドさん! 男は触れているだけで転移出来ますから」
「……カケルさん……確認ですが、それは男だけなんですよね?」
(ドキッ!?)
ジト目で確認してくるロナウドさん。
「そうなんですよ! 全く、魔人というのは変わった連中ですよね! ハハハッ」
許せ魔人よ。今更悪評が1つ増えたところで直ちに影響は無いだろう。
先にロナウドさん、トマシュ、フリオの男組を連れて転移した。
「どちらから行きますか? マリアナさん、フリア?」
残るはロナウドさんの奥さんのマリアナさんと娘のフリアだ。
「カケルさん、私から行く!」
残されるのが淋しいのだろう。フリアが飛びついてくる。
「ふぁ……カケルさんに抱きしめられると気持ちいい……ずっとこのままでいたいです」
フリアは本当に可愛いな! エメラルドグリーンの髪を撫でながら、しがみつくフリアを優しく引き剥がす。
「あら、私も抱きしめてくださるのかしら?」
人妻のマリアナさんを抱きしめるのは罪悪感があるけど仕方ないか。
「すいません、ちょっとだけ我慢して下さいね」
背徳感に耐えながら、マリアナさんを抱きしめる。
「ん……気持ちいい……ごめんなさいね? こんなオバサンで良ければ今だけは好きにして良いのよ?」
マリアナさん……抱き付き方がエロいですよ!? ほんと3人の子持ちとは思えない――
「あら、もう着いちゃったのね、残念だわ」
本当に転移の最大の欠点はすぐに着いちゃうところだ。何が残念かは聞きませんよ!
「じゃあ、俺は冒険者ギルドへ行ってくる」
「「「「「行ってらっしゃい!」」」」」
***
「カケルさま、よろしくお願いします」
顔を赤らめ頭を下げるのは冒険者ギルドの受付嬢のリースさん。いかにも仕事が出来そうな真面目な雰囲気の女性だ。
「こちらこそ、よろしくお願いします。では失礼しますね」
リースさんを抱き上げ、お姫様抱っこする。
「しっかり掴まっていて下さいね」
「はい……決して離しませんわ……」
いや、それで合ってるんだけど、そんな顔して言われたら勘違いしちゃうよ!?
受付嬢を全員転移させ、残りは冒険者だが……
(……なんか女性比率高くないか?)
冒険者の男女比は、4対1で男性が多いが、今回集まった冒険者の内、半分が女性だ。
「先に男組を運ぶか……」
「あの……カケルさん、このヒモは何でしょうか?」
俺が持っているのは数百本のヒモの束だ。
「ああ、みんなそのヒモを持ってくれ。まとめて転移するからな。途中で離したら死ぬから絶対に離すなよ!」
「カケル……ヒモはまだ余ってるだろ? 女共もまとめて転移すれば良いじゃないか!」
まあ、普通はそう思いますよね? でもそれはあまりにも浅はかな考えですよ。
「アーロンさん、何度も言いますが、この方法が使えるのは男だけなんです! それに――――」
「アーロンてめぇ! ふざけんな!」
「ぐはぁっ!?」
女冒険者たちにボコられるアーロンさん。
(そんなこと、誰も望んでいないんですからね……)
***
ふぅ、やっと冒険者たちを運び終えたぞ。
疲れるけど、やり甲斐しかない仕事だ。文句を言ったらバチが当たるよ。
次はプリメーラ城だな。
セレスティーナを統治するための人材は必須だ。実務をしてくれる文官がいなければ、街は動かないからね。
そして最後はサウスレアだ。
この分なら、昼前までには、全員運ぶことが出来そうだな。
午後には騎士団が到着する予定だし、セレスティーナの街でやるべきことは山積している。
はやる心を抑えて、カケルはサクラの待つ街へ転移するのだった。
「旦那様、よろしく頼む!」
最初はセレスティーナからだ。
本当は触れてさえいれば転移は出来るのだから全員まとめて移動も出来る。
だが、今更それを言い出せないし、する気も無い。
誰も望んでいない真実に一体何の価値があろうか? いや、無い。
そもそも転移使いであるソニアが、何も言わず黙っているのだ。つまりはそういうこと。
セレスティーナの柔らかい感触を全身で受け止めると甘い匂いが鼻孔をくすぐり、サラサラのプラチナブロンドが頬を撫でる。
いつまでも楽しんでいたいところだが、みんなを待たせている。羨ましそうな周囲の視線を受けつつセレスティーナへ転移した。
「こ、これは……なんと美しい……」
綺麗に掃除され、神水によって清められた街は、朝日を受けてまるで神々が住まう処のように神々しい光を放っている。
「……確かに美しいな。けど、本物の輝きの前では霞んで見えるのが残念だ」
「……旦那様、朝から私を口説いてどうするつもりなの?」
セレスティーナの熱く揺れる瞳から目が離せない。濡れた唇に吸い付きたくなる。
「そ、そういえば、今日は甲冑は着ていないんだな?」
懸命に話題を逸らす。
「うん……だって旦那様を全身で感じたいから……」
(ぐはっ!?)
「せ、セレスティーナ!」
「だ、旦那様!」
『……主よ、急いだ方が良いのではないか?』
くっ、今度ばかりはお前が正しい。
身の危険を顧みず、言うべきことを言う……まさに忠臣だなフリューゲルよ!
「次は私ですね! 御主兄様」
犬だ……散歩を待ちきれない犬がいる。
尻尾は千切れんばかりに振られ、上気した頬と期待に輝く碧い瞳。クロエは本当に可愛い。
「お待たせクロエ、おいで!」
クロエを抱き寄せ、しっかり抱きしめる。
女の子特有の甘い匂いも、みんなそれぞれ違う。みんな違ってみんな良い。まさに名言だよね。
その後、みんなを抱いて次々転移してゆく。
さて、次はロナウドさん一家の番だが――――
「あ、あの〜、私も抱きしめられてしまうのでしょうか?」
気まずそうなロナウドさん。
そりゃそうだ、俺も男を抱きしめるのは嫌だ!
「大丈夫ですよロナウドさん! 男は触れているだけで転移出来ますから」
「……カケルさん……確認ですが、それは男だけなんですよね?」
(ドキッ!?)
ジト目で確認してくるロナウドさん。
「そうなんですよ! 全く、魔人というのは変わった連中ですよね! ハハハッ」
許せ魔人よ。今更悪評が1つ増えたところで直ちに影響は無いだろう。
先にロナウドさん、トマシュ、フリオの男組を連れて転移した。
「どちらから行きますか? マリアナさん、フリア?」
残るはロナウドさんの奥さんのマリアナさんと娘のフリアだ。
「カケルさん、私から行く!」
残されるのが淋しいのだろう。フリアが飛びついてくる。
「ふぁ……カケルさんに抱きしめられると気持ちいい……ずっとこのままでいたいです」
フリアは本当に可愛いな! エメラルドグリーンの髪を撫でながら、しがみつくフリアを優しく引き剥がす。
「あら、私も抱きしめてくださるのかしら?」
人妻のマリアナさんを抱きしめるのは罪悪感があるけど仕方ないか。
「すいません、ちょっとだけ我慢して下さいね」
背徳感に耐えながら、マリアナさんを抱きしめる。
「ん……気持ちいい……ごめんなさいね? こんなオバサンで良ければ今だけは好きにして良いのよ?」
マリアナさん……抱き付き方がエロいですよ!? ほんと3人の子持ちとは思えない――
「あら、もう着いちゃったのね、残念だわ」
本当に転移の最大の欠点はすぐに着いちゃうところだ。何が残念かは聞きませんよ!
「じゃあ、俺は冒険者ギルドへ行ってくる」
「「「「「行ってらっしゃい!」」」」」
***
「カケルさま、よろしくお願いします」
顔を赤らめ頭を下げるのは冒険者ギルドの受付嬢のリースさん。いかにも仕事が出来そうな真面目な雰囲気の女性だ。
「こちらこそ、よろしくお願いします。では失礼しますね」
リースさんを抱き上げ、お姫様抱っこする。
「しっかり掴まっていて下さいね」
「はい……決して離しませんわ……」
いや、それで合ってるんだけど、そんな顔して言われたら勘違いしちゃうよ!?
受付嬢を全員転移させ、残りは冒険者だが……
(……なんか女性比率高くないか?)
冒険者の男女比は、4対1で男性が多いが、今回集まった冒険者の内、半分が女性だ。
「先に男組を運ぶか……」
「あの……カケルさん、このヒモは何でしょうか?」
俺が持っているのは数百本のヒモの束だ。
「ああ、みんなそのヒモを持ってくれ。まとめて転移するからな。途中で離したら死ぬから絶対に離すなよ!」
「カケル……ヒモはまだ余ってるだろ? 女共もまとめて転移すれば良いじゃないか!」
まあ、普通はそう思いますよね? でもそれはあまりにも浅はかな考えですよ。
「アーロンさん、何度も言いますが、この方法が使えるのは男だけなんです! それに――――」
「アーロンてめぇ! ふざけんな!」
「ぐはぁっ!?」
女冒険者たちにボコられるアーロンさん。
(そんなこと、誰も望んでいないんですからね……)
***
ふぅ、やっと冒険者たちを運び終えたぞ。
疲れるけど、やり甲斐しかない仕事だ。文句を言ったらバチが当たるよ。
次はプリメーラ城だな。
セレスティーナを統治するための人材は必須だ。実務をしてくれる文官がいなければ、街は動かないからね。
そして最後はサウスレアだ。
この分なら、昼前までには、全員運ぶことが出来そうだな。
午後には騎士団が到着する予定だし、セレスティーナの街でやるべきことは山積している。
はやる心を抑えて、カケルはサクラの待つ街へ転移するのだった。
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