異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
撫で撫での連鎖
「それでは、セレス団長はサウスウエストレア、いや、新しい街セレスティーナの領主になられるのですね」
プリメーラ騎士団の本部で、副騎士団長のアルベルトが感激の面持ちで目を潤ませている。
しまった、街の名前をセレスティーナにしたのは良いけど、これじゃ俺のセレスティーナがみんなに呼び捨てにされてしまうじゃないか……いや……でもこれで良いのかな……みんなに愛される街になれば俺も嬉しいんだから。
「その通りだ、今後プリメーラの本部はお前に任せることになる。頼んだぞ、アルベルト!」
とても凛々しい騎士団長。甘えん坊セレスティーナとのギャップに思わず萌えてしまう。
「はっ、団長不在の間、全身全霊で職務を全ういたします。なかなかお会いできなくなるのが残念ですが……」
「いや、普通に会えるぞ? 今後もプリメーラに住むつもりだからな」
「へ? それはどういう……?」
「毎朝、プリメーラの旦那様の家から転移出勤するつもりだ。もちろん送迎は旦那様のお姫様抱っこで……ふふっ」
「……ご馳走様です」
呆れながらも嬉しそうなアルベルトさん。いつもセレスティーナのこと心配してたからね。
大丈夫、セレスティーナは俺が絶対に守ってみせますから。
「プリメーラからセレスティーナに移動する予定の騎士団員1000名の補充部隊は、すでに王都から出発しているそうだ。エスペランサ周辺も安定してきているし、そろそろ商人の移動を解禁させたいところだが……」
セレスティーナの言うとおり、プリメーラからエスペランサまでの道のりはすでに安全と言っていいレベルまで治安回復している。さらにエスペランサからセレスティーナまでの街道も近日中に往来可能になるはずだ。だけど――
「それに関しては、やっぱり王都セントレアにいる魔人帝国の連中をなんとかしないとダメだな」
魔人帝国の脅威がある以上、全面的に街道を解禁するのは難しいだろう。実際、さっきもセレスティーナに魔人の偵察が来ていたしな。ならば――――
「よし、明日は引っ越しがあるから無理だけど、明後日セントレアにいる先遣隊を叩きつぶそう」
「だ、旦那様、それはさすがに危険では?」
「そうですよカケル殿、敵の戦力さえも分かっていないのですから、もう少し情報を集めてからでも」
無茶ではないかと心配するセレスティーナとアルベルト副団長。
「大丈夫、実はセントレアの情報は、ほぼ集まっているんだ。敵の戦力もある程度鑑定済みだよ。そのうえで十分勝てると判断したからね。このまま連中を放置して、新たな悲劇が起こったら目も当てられないし、出来ればスタンピード前に片付けたかったんだ」
敵本国からの本隊が到着する前に、十分な防衛体制を構築しなければならない。時間はいくらあっても足りないから優先順位を間違えてはいけない。
「……わかった。旦那様がそこまで言うのならば当然私も参戦する。母国を蹂躙した魔人帝国を許すわけにはいかないのだからな! アルベルトは各地の監視体制の維持と防衛を引き続きしっかり頼むぞ」
「わかりました。どうかご武運を、吉報をお待ちしております」
綺麗な敬礼で見送ってくれるアルベルトさん。
すいません、次から次へと仕事を増やしてしまって。今度差し入れ持って来ますね。
アルベルトさんと別れ、セレスティーナとともに騎士団本部を後にする。
「旦那様、みんなとはどこで待ち合わせなんだ?」
腕を組み、柔らかい身体を預けてくるセレスティーナが可愛い。
今のセレスティーナの格好は、甲冑姿ではなく、シンプルな白いワンピースだ。清楚なお姫様オーラ全開で、普段とは違う魅力にあふれている。
当然、すれ違う通行人もみんな振り返っては、感嘆の息をもらすしかない。彼女連れの男たちには悪いことをしてしまったな。あとで彼女とケンカにならないといいけど。
「金の皿亭っていうレストランだよ。この間、シルフィとサラを連れて行ったんだけど、なかなかいい店でさ、他のみんなも行きたいっていうから、その店で待ち合わせだ」
「その店ならば知っているぞ! 店頭で料理のパフォーマンスをしている店だろう? 前から一度入ってみたかったんだ」
セレスティーナも初めてか、それなら良かった。
いつもなら並んで入るけれど、今日はちゃんと予約を入れてある。
案内された個室のテーブル席では、すでにみんな到着していて、俺たちの到着を待っていた。
待っていたのは、クロエ、シルフィ、サラ、エヴァ、ソニアの5人。
「お仕事お疲れ様でした、御主兄様」
ああ……ごめんよクロエ。少し待たせ過ぎたようだ。目が血走りよだれが止まらない姿を見て心から謝罪する。
「貴方様、ずいぶん遅かったのね? 何かあったの?」
不安げな様子でたずねるシルフィ。
「シルフィってば、いつも貴方様のことばっかり考えてるからね。ボクでも恥ずかしくなるぐらい」
「ち、ちょっと、何を言ってるの! サラの馬鹿!!」
茶化すサラの言葉に真っ赤になって照れるシルフィ。
抱きしめたいけど、ここは店内だ。黙ってシルフィの頭を撫でる。ついでに頭を差し出すサラも撫でる。
続けて尻尾をぶんぶん振るクロエを撫で、懐に転移してきたソニアも撫でる。
隣を見れば羨ましそうにしているセレスティーナも当然撫でる。
店内で本当にすいません、注文を取りに来たお姉さんが紅い顔で頭を差し出すので勢いで撫でる。
ふぅ、一体なぜこんなことに? そりゃ俺がシルフィを撫でたのが悪い。
「いつまでもイチャついてないで、早く注文して! あ、な、た」
ヤバい、エヴァがお怒りだ。
お姉さんに注文を入れながらエヴァを優しく丁寧に撫でる。
「お、怒ってなんかないのよ! ちょっと羨ましかっただけだから……」
外で幼な妻モードになったエヴァはレアだな。可愛いエヴァをもっと撫でていたいけど、これ以上すると無限ループに突入してしまう。
料理を注文して、席に着く。
話さないといけないことがたくさんある。
さて、何から話し始めようか……
プリメーラ騎士団の本部で、副騎士団長のアルベルトが感激の面持ちで目を潤ませている。
しまった、街の名前をセレスティーナにしたのは良いけど、これじゃ俺のセレスティーナがみんなに呼び捨てにされてしまうじゃないか……いや……でもこれで良いのかな……みんなに愛される街になれば俺も嬉しいんだから。
「その通りだ、今後プリメーラの本部はお前に任せることになる。頼んだぞ、アルベルト!」
とても凛々しい騎士団長。甘えん坊セレスティーナとのギャップに思わず萌えてしまう。
「はっ、団長不在の間、全身全霊で職務を全ういたします。なかなかお会いできなくなるのが残念ですが……」
「いや、普通に会えるぞ? 今後もプリメーラに住むつもりだからな」
「へ? それはどういう……?」
「毎朝、プリメーラの旦那様の家から転移出勤するつもりだ。もちろん送迎は旦那様のお姫様抱っこで……ふふっ」
「……ご馳走様です」
呆れながらも嬉しそうなアルベルトさん。いつもセレスティーナのこと心配してたからね。
大丈夫、セレスティーナは俺が絶対に守ってみせますから。
「プリメーラからセレスティーナに移動する予定の騎士団員1000名の補充部隊は、すでに王都から出発しているそうだ。エスペランサ周辺も安定してきているし、そろそろ商人の移動を解禁させたいところだが……」
セレスティーナの言うとおり、プリメーラからエスペランサまでの道のりはすでに安全と言っていいレベルまで治安回復している。さらにエスペランサからセレスティーナまでの街道も近日中に往来可能になるはずだ。だけど――
「それに関しては、やっぱり王都セントレアにいる魔人帝国の連中をなんとかしないとダメだな」
魔人帝国の脅威がある以上、全面的に街道を解禁するのは難しいだろう。実際、さっきもセレスティーナに魔人の偵察が来ていたしな。ならば――――
「よし、明日は引っ越しがあるから無理だけど、明後日セントレアにいる先遣隊を叩きつぶそう」
「だ、旦那様、それはさすがに危険では?」
「そうですよカケル殿、敵の戦力さえも分かっていないのですから、もう少し情報を集めてからでも」
無茶ではないかと心配するセレスティーナとアルベルト副団長。
「大丈夫、実はセントレアの情報は、ほぼ集まっているんだ。敵の戦力もある程度鑑定済みだよ。そのうえで十分勝てると判断したからね。このまま連中を放置して、新たな悲劇が起こったら目も当てられないし、出来ればスタンピード前に片付けたかったんだ」
敵本国からの本隊が到着する前に、十分な防衛体制を構築しなければならない。時間はいくらあっても足りないから優先順位を間違えてはいけない。
「……わかった。旦那様がそこまで言うのならば当然私も参戦する。母国を蹂躙した魔人帝国を許すわけにはいかないのだからな! アルベルトは各地の監視体制の維持と防衛を引き続きしっかり頼むぞ」
「わかりました。どうかご武運を、吉報をお待ちしております」
綺麗な敬礼で見送ってくれるアルベルトさん。
すいません、次から次へと仕事を増やしてしまって。今度差し入れ持って来ますね。
アルベルトさんと別れ、セレスティーナとともに騎士団本部を後にする。
「旦那様、みんなとはどこで待ち合わせなんだ?」
腕を組み、柔らかい身体を預けてくるセレスティーナが可愛い。
今のセレスティーナの格好は、甲冑姿ではなく、シンプルな白いワンピースだ。清楚なお姫様オーラ全開で、普段とは違う魅力にあふれている。
当然、すれ違う通行人もみんな振り返っては、感嘆の息をもらすしかない。彼女連れの男たちには悪いことをしてしまったな。あとで彼女とケンカにならないといいけど。
「金の皿亭っていうレストランだよ。この間、シルフィとサラを連れて行ったんだけど、なかなかいい店でさ、他のみんなも行きたいっていうから、その店で待ち合わせだ」
「その店ならば知っているぞ! 店頭で料理のパフォーマンスをしている店だろう? 前から一度入ってみたかったんだ」
セレスティーナも初めてか、それなら良かった。
いつもなら並んで入るけれど、今日はちゃんと予約を入れてある。
案内された個室のテーブル席では、すでにみんな到着していて、俺たちの到着を待っていた。
待っていたのは、クロエ、シルフィ、サラ、エヴァ、ソニアの5人。
「お仕事お疲れ様でした、御主兄様」
ああ……ごめんよクロエ。少し待たせ過ぎたようだ。目が血走りよだれが止まらない姿を見て心から謝罪する。
「貴方様、ずいぶん遅かったのね? 何かあったの?」
不安げな様子でたずねるシルフィ。
「シルフィってば、いつも貴方様のことばっかり考えてるからね。ボクでも恥ずかしくなるぐらい」
「ち、ちょっと、何を言ってるの! サラの馬鹿!!」
茶化すサラの言葉に真っ赤になって照れるシルフィ。
抱きしめたいけど、ここは店内だ。黙ってシルフィの頭を撫でる。ついでに頭を差し出すサラも撫でる。
続けて尻尾をぶんぶん振るクロエを撫で、懐に転移してきたソニアも撫でる。
隣を見れば羨ましそうにしているセレスティーナも当然撫でる。
店内で本当にすいません、注文を取りに来たお姉さんが紅い顔で頭を差し出すので勢いで撫でる。
ふぅ、一体なぜこんなことに? そりゃ俺がシルフィを撫でたのが悪い。
「いつまでもイチャついてないで、早く注文して! あ、な、た」
ヤバい、エヴァがお怒りだ。
お姉さんに注文を入れながらエヴァを優しく丁寧に撫でる。
「お、怒ってなんかないのよ! ちょっと羨ましかっただけだから……」
外で幼な妻モードになったエヴァはレアだな。可愛いエヴァをもっと撫でていたいけど、これ以上すると無限ループに突入してしまう。
料理を注文して、席に着く。
話さないといけないことがたくさんある。
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