異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
お金に代えられないもの
「やあ、カケルくん、よく来てくれたね」
余り寝ていないのか、目の下に隈があるアルフレイド様。せっかくのイケメンが台無しじゃないですか。
確かに立て続けに大規模な騒動が起こってるからなあ……。俺自身すべての件と関わっているだけにちょっと申し訳ない気持ちになる。
「アルフレイド様、これ飲んで元気出して下さい」
神水を差しだす。なんか栄養ドリンクみたいになってるけど、頑張っている人に使うんだから構わないだろう。
「おおっ!? これはすごいね!! 疲労どころかセレス団長に振られた心の傷まで治ったよ」
神水の力ですっかり回復したアルフレイド様。地味に嫌味を言われたような気もするが、甘んじて受けよう! セレスティーナのためなら余裕で耐えられる。
それにしても、心なしか見た目も若返っているような? 神水はどうしてもやり過ぎになってしまうから少し薄めた方がいいのかもしれないな。効果がどうなるかは分からないけども。
「今日来てもらった用件はいくつかあるけど、まずは先日の褒賞の件、はい、白金貨100枚。これは騎士団からの分も含まれている。カケルくんの功績を考えれば、足りないぐらいなんだけど、これが法的な上限額なんだ。ごめんね」
「いえ、正直貰いすぎでは?」
白金貨100枚は約10億円だ。足りないどころか、貰いすぎだと思う。まあその分働くつもりだけどね。
「そんなことないさ、失わずに済んだものを考えれば安いものだよ。あと、騎士団からはこれを預かっているんだけど……」
苦笑いのアルフレイド様から渡されたのは、騎士団長とデートが出来る券10枚綴りだった。
見れば、セレスティーナの手作りじゃないか! 忙しい中、わざわざ……ヤバい泣きそう。
「イイなあ、そのデート券、白金貨より価値があるよ!」
羨ましそうなアルフレイド様だけど、これは絶対に譲れないんですよ。大事にしまっておかないとな。
「次は、カケルくんの拠点となる屋敷、用意出来たからね、いつでも入居して良いよ」
以前からカルロスさんとアルフレイド様が手配してくれていた屋敷だ。とうとう自分の家が手に入るのか。どんなところか楽しみになってきたぞ。
「ありがとうございます。後で見に行っても?」
「もちろん、でもカルロスが案内すると張り切っていたから、一緒に行った方が良いと思うよ」
そうか、それならカルロスさんの都合がいい時に、みんなと一緒に見に行った方が良さそうだ。
「最後にサウスウエストレアの件だけど、カケルくんとセレス団長、いやセレスティーナ姫に統治運営を任せることになった。頑張って良い街にしてね!」
「……は? いや、セレスティーナは分かりますけど、なんで俺もなんですか? ただの冒険者ですよ俺」
「なんでも何も、カケルくんはセレスティーナの配偶者になるんだろ? 第一サウスウエストレアを奪還したのは君だし。それにカケルくんは知らないみたいだけど、異世界人は基本的に名誉伯爵扱いされるから、身分的にも問題ないよ」
「な、なるほど、一応納得しました。でも本来アストレアの街ですよね? 後で問題になりませんか?」
「もし、アストレア国王が無事だったらね。でも現状ではセレスティーナが先頭に立ってアストレアを奪還してゆくしかないんだ。もしもの時は親子で相談すればいいんじゃないの?」
ひらひらと手を振るアルフレイド様。アルカリーゼが併合する選択肢もあるだろうに、それをしないのは、やはりセレスティーナの存在だろうな。
「わかりました。出来る限り頑張ってみます」
「当分の間は、アルカリーゼから統治に必要な人材を出すから安心してよ。カケルくんは基本的に自由に動いてもらった方が良いだろうしね」
確かに将来はともかく、今は街の運営に関わっている時間は無い。人材に関しては、頼らざるを得ないだろうな。
「ありがとうございます。俺も街の防衛と周囲の安全確保ぐらいなら出来ますから」
「……それが1番大変なんだけどね!」
呆れたように首を振るアルフレイド様。
「あ、それといい忘れてたけど」
「まだ何か?」
「人身売買組織の拠点があった町、マリグノなんだけど、現在領主が不在になっているでしょ? 辺境伯と私の推薦で君が領主になったから、そっちもよろしくね。町の名前もカケルノに変更したって辺境伯が言ってたよ」
「……は? 聞いてないんですけど!?」
「ついでに辺境伯と私の権限でカケルくんを正式な子爵にした。便宜上爵位がないと手続き上色々面倒だからね。さっき話した名誉伯爵位も正式には国王に認めてもらう必要があるから、出来るならなるべく早く王都へ行った方が良いよ」
「わかりました。王都へはスタンピードの後にでも。それから辺境伯様のところにも行った方が良さそうですね」
「……カケルくんが言うと、スタンピードがまるで簡単な用事みたいに聞こえるんだけど? まあいいや、辺境伯のところへは先に行った方がいいと思うよ」
その後、物資や人材の細かい内容を確認してからお暇する。
「それでは俺はこれで」
「待ってカケルくん! 今日はアレは持ってないの?」
期待に満ちた目でたずねる領主様、わかってますよ、アレですね。
「ありますよ、どうぞ」
ソフトクリームを差し出す。
「コレコレ! 悪いね、催促したみたいで」
嬉しそうにソフトクリームを舐めるイケメン。くっ、迂闊にもちょっと可愛いと思ってしまった。
「明日には人材と必要な物資揃うから、運搬よろしくね~」
うへえ……明日は何回転移することになることやら。
それ以外にもやるべきことが山積みだ。優先順位を間違えずに1つずつ終わらせないと。
次は辺境伯様のところが良いだろうな。
余り寝ていないのか、目の下に隈があるアルフレイド様。せっかくのイケメンが台無しじゃないですか。
確かに立て続けに大規模な騒動が起こってるからなあ……。俺自身すべての件と関わっているだけにちょっと申し訳ない気持ちになる。
「アルフレイド様、これ飲んで元気出して下さい」
神水を差しだす。なんか栄養ドリンクみたいになってるけど、頑張っている人に使うんだから構わないだろう。
「おおっ!? これはすごいね!! 疲労どころかセレス団長に振られた心の傷まで治ったよ」
神水の力ですっかり回復したアルフレイド様。地味に嫌味を言われたような気もするが、甘んじて受けよう! セレスティーナのためなら余裕で耐えられる。
それにしても、心なしか見た目も若返っているような? 神水はどうしてもやり過ぎになってしまうから少し薄めた方がいいのかもしれないな。効果がどうなるかは分からないけども。
「今日来てもらった用件はいくつかあるけど、まずは先日の褒賞の件、はい、白金貨100枚。これは騎士団からの分も含まれている。カケルくんの功績を考えれば、足りないぐらいなんだけど、これが法的な上限額なんだ。ごめんね」
「いえ、正直貰いすぎでは?」
白金貨100枚は約10億円だ。足りないどころか、貰いすぎだと思う。まあその分働くつもりだけどね。
「そんなことないさ、失わずに済んだものを考えれば安いものだよ。あと、騎士団からはこれを預かっているんだけど……」
苦笑いのアルフレイド様から渡されたのは、騎士団長とデートが出来る券10枚綴りだった。
見れば、セレスティーナの手作りじゃないか! 忙しい中、わざわざ……ヤバい泣きそう。
「イイなあ、そのデート券、白金貨より価値があるよ!」
羨ましそうなアルフレイド様だけど、これは絶対に譲れないんですよ。大事にしまっておかないとな。
「次は、カケルくんの拠点となる屋敷、用意出来たからね、いつでも入居して良いよ」
以前からカルロスさんとアルフレイド様が手配してくれていた屋敷だ。とうとう自分の家が手に入るのか。どんなところか楽しみになってきたぞ。
「ありがとうございます。後で見に行っても?」
「もちろん、でもカルロスが案内すると張り切っていたから、一緒に行った方が良いと思うよ」
そうか、それならカルロスさんの都合がいい時に、みんなと一緒に見に行った方が良さそうだ。
「最後にサウスウエストレアの件だけど、カケルくんとセレス団長、いやセレスティーナ姫に統治運営を任せることになった。頑張って良い街にしてね!」
「……は? いや、セレスティーナは分かりますけど、なんで俺もなんですか? ただの冒険者ですよ俺」
「なんでも何も、カケルくんはセレスティーナの配偶者になるんだろ? 第一サウスウエストレアを奪還したのは君だし。それにカケルくんは知らないみたいだけど、異世界人は基本的に名誉伯爵扱いされるから、身分的にも問題ないよ」
「な、なるほど、一応納得しました。でも本来アストレアの街ですよね? 後で問題になりませんか?」
「もし、アストレア国王が無事だったらね。でも現状ではセレスティーナが先頭に立ってアストレアを奪還してゆくしかないんだ。もしもの時は親子で相談すればいいんじゃないの?」
ひらひらと手を振るアルフレイド様。アルカリーゼが併合する選択肢もあるだろうに、それをしないのは、やはりセレスティーナの存在だろうな。
「わかりました。出来る限り頑張ってみます」
「当分の間は、アルカリーゼから統治に必要な人材を出すから安心してよ。カケルくんは基本的に自由に動いてもらった方が良いだろうしね」
確かに将来はともかく、今は街の運営に関わっている時間は無い。人材に関しては、頼らざるを得ないだろうな。
「ありがとうございます。俺も街の防衛と周囲の安全確保ぐらいなら出来ますから」
「……それが1番大変なんだけどね!」
呆れたように首を振るアルフレイド様。
「あ、それといい忘れてたけど」
「まだ何か?」
「人身売買組織の拠点があった町、マリグノなんだけど、現在領主が不在になっているでしょ? 辺境伯と私の推薦で君が領主になったから、そっちもよろしくね。町の名前もカケルノに変更したって辺境伯が言ってたよ」
「……は? 聞いてないんですけど!?」
「ついでに辺境伯と私の権限でカケルくんを正式な子爵にした。便宜上爵位がないと手続き上色々面倒だからね。さっき話した名誉伯爵位も正式には国王に認めてもらう必要があるから、出来るならなるべく早く王都へ行った方が良いよ」
「わかりました。王都へはスタンピードの後にでも。それから辺境伯様のところにも行った方が良さそうですね」
「……カケルくんが言うと、スタンピードがまるで簡単な用事みたいに聞こえるんだけど? まあいいや、辺境伯のところへは先に行った方がいいと思うよ」
その後、物資や人材の細かい内容を確認してからお暇する。
「それでは俺はこれで」
「待ってカケルくん! 今日はアレは持ってないの?」
期待に満ちた目でたずねる領主様、わかってますよ、アレですね。
「ありますよ、どうぞ」
ソフトクリームを差し出す。
「コレコレ! 悪いね、催促したみたいで」
嬉しそうにソフトクリームを舐めるイケメン。くっ、迂闊にもちょっと可愛いと思ってしまった。
「明日には人材と必要な物資揃うから、運搬よろしくね~」
うへえ……明日は何回転移することになることやら。
それ以外にもやるべきことが山積みだ。優先順位を間違えずに1つずつ終わらせないと。
次は辺境伯様のところが良いだろうな。
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