アリーの冒険所 1 【1説】

マスター・アリー (アリー・マスター)

【11章 ラバとハナの再開】愛編

 「アリー、おつかれ。」
「おっ、ありがとう。」
どんな、状況で裁判が行われたが何となくわかる。しかし、アリーは、平然としてるよね。心配だなぁ…。
「どうしたんだ?、愛。」
「うぅん、なんにもないよ!。ただ、少し考え事をしてただけだよ。」
ぼっーってしてる時に声をかけられたから、少し驚いてしまった。それと同時に『これからどうしよう…。』と心配してる自分がいた。

「なあ、愛!。」
「ん?。」
アリーは、どうやら何かを見つけたらしい。
「あそこに、休める所があるぞ!。」
「あっ、本当だ。疲れてきたし休む?。」
「そうだな。今はゆっくりするか。」
 私とアリーはトコトコと歩いていって、休憩できる所まで進んでいった。
「よっこいしょ!、おお!、このイス、すごい居心地いいな!。」
「本当だねー。机の上にお菓子置いてあるし、いい感じだね。食べていいかわからないけど。」
私とアリーは、あはははと笑って休憩をしていった。でも、こんなに大きな城なのに、なんでこんなに人がいないんだろう…。ラバもハナも不思議な人だし…。

~10分後~

「あっ、愛だ。」
「えっ、ラバ?。」
 ラバと偶然あった。座ってただけだけど。しかし、不思議そうな顔をしている。そりゃそうか、見たこともないだろう、アリーがいるから。
「あはは、私達もここで少し休憩しようと思ってたのよね。ちなみに、その隣にいる子は?。」
ラバは私に聞いてきた。アリーは、いつでも何を考えているかわからない。とりあえず、返事をするか…。
「ああ、この子はアリー。さっき、友達になったんだ。」
そして、私は一応2人に教えとこうと、2人の耳元で、
「この子、かなり不思議な子で、記憶を半分くらい失ってるから、取り扱いにはご注意を…。」
と伝えておいた。
 隠し事のようなことをしたのか、アリーは嫌そうな顔をしている。

「あいー、変なこと言ってないだろうな?。」
「う、うぅん!、言ってない!、言ってない!。」
アリーはずっと疑った顔をしているが、私たち3人は表情を気にせず流すことしか出来なかった。
「あっ、そういえば!。」
すると、急にラバは空気を読んでくれたのか話を流してくれた。そして、続けて
「リセット裁判の時、クリスタルを所持しますか?みたいなこと言われたでしょ。」
私とアリーはコクっと頷いて、ラバの発言を引き続き聞いていった。
「2人はきっとクリスタルを所持するって言ったと思うから、ついてきて欲しいところがあるのよ。」
「ん?、どこなんだ?。」
アリーが尋ねると、さっきから静かに話を聞いていたハナが急に言い出した
「名前はダサいけど、クリスタルセンターってところがあって、そこで貴方達の体を検査してもらって、これから貴方達が所持するクリスタルを決めてもらう…、ところよ。」
「ハナって急ね…。まあ、ハナが言った通り、2人に体を検査してもらいたいのよ!、今、私とハナも時間あるし、4人でついてこないかしら?。早めがいいのだけど…。」
「私は大丈夫だが…。」
アリーが言うと、
「あっ、私も大丈夫!。」
とOKを出した。
 少し経って、急にハナが語り出した
「クリスタルセンターのことは私がよく知ってるわ。だから、私が指示するわ。私が知ってることはラバはわからないし、私がわからないことはラバが知ってる。だから、親友として成り立つのかもね。」
「「そ、そうだねぇ。」」
私とアリーは同時に言った。
「さあ、行きましょ。」
裁判所の時と同じように、ハナについて行った。
 「今は、10階…。クリスタルセンターは12階にあるわ。時間はあるし、歩いていこっか。」
私たちはハナに言われる通りに歩いて12階に向かった。また歩くのかぁ…と嫌な部分はあったけど、この世界のルールなんだろうな…と思い、とりあえず前にあることをすることしかできなかった。
 11階、12階と上がっていき、クリスタルセンターらしきものの前にたどり着いた。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品