アリーの冒険所 1 【1説】

マスター・アリー (アリー・マスター)

【5章 髪の長いお姫様】愛編

 ワープを歩いていくと、だんだん、光が強くなっていきいつの間にか、それっぽいところについていた。その場所は、レンガで道が続いており、周りに花があって、目の前に物凄くでかい城があった。
 その場で、大きな城を呆然と見ていたらある女性の声が聞こえた。
「あらあら、こんにちは。」
 私は驚き、声が聞こえる方へと振り向くと、髪色はピンクで髪が太ももくらいまであり、素敵なドレスを着た女性がいた。その女性は、とても美人で、お姫様みたいだった。
【本当に、ここの世界で会わないといけない人がいるの?】
そんなことも思いつつ、こんにちはと返した。
「あのー、ここってどこなんですか?。」
そうすると、女性は不思議そうな顔をした。
「この世界はクリスタルサンスターと言って、いろんな人たちが住んでいるわ。」
その女性は身長が男性並みにあるから、目線がかなり上だった。
「よく、違う世界からいろんな人が来たりもするのよ、あなたもその1人よね。」
「あっ…はい。」
女性は安心した顔をして、
「そうよね〜。やっぱり見たことないもの。」
と言った。喋り方で思ったが、やはりどこかのお姫様かもしれない…よし、質問してみよう。勇気を振り絞って言った。
「質問聞いていいですか?。」
「なになに?。」
「そんなフリフリな服を着て、お嬢様口調で一体…何者なんですか?。」
その人は困った顔をして言った。
「うーん…、なんと言えばいいのだろう…。一様、この城の持ち主で勝手に姫扱いされてるって言えばいいのかしら...。」
【私、今すごい人と話してる…】なんか…変な感じ。
「ん?なんでそんな焦った顔してるの?。」
「あっ…、こんな大きな城の持ち主と話していていいのかなって…。」
「所詮、この城の持ち主なだけで、そんないい実力はないわよ。」
そう言った、その人は冷たい目をしていた。
 その冷たい空気を紛らわすために、自己紹介をしようと私は決め、言った。
「そ、その、そう言えば!自己紹介してませんでしたね。私は、天野愛って言います。よ、よろしくお願いします!!!。」
精一杯言った。少し恥ずかしながら。案外こういうの苦手。
「そんな、気を使わなくていいわよ!。私は、ラバード・バイオレット!。ラバと読めばいいわ。よろしくね、愛。」
かなり、キメキメのドヤ顔でラバは自己紹介をした。きっと、自己紹介する時はいつもこうなんだろうと勝手に想像した。
「あら、もうこんな時間かぁ…。残念ながら、次会うのは明日になりそうね。じゃあ、また明日ね。城にお邪魔してもいいのよ。」
そう言い、ラバは城の方向へと進んでいった。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品