空を超えて・・・

ノベルバユーザー496838

生贄?

私は花坂一乃はなさかいちの普通の中学2年生。だと、今日までは思っていた。
「おはよう!いっちゃん!」
彼女は桜川宮奈さくらかわみやな桜川財閥のお嬢様日本有数の大企業の一つらしい。いろいろな事業をしていて大金持ちしかも美人さん。
「おはようみーちゃん」
「元気だねいっちゃん」
そう元気なのは新学期度からってわけでもない。毎日こんな感じだとみんなこら言われる。そうこう言っている間に学校に着いた。
 私は担任を見て驚いてしまった。
「おはようございます。私の名前は楚々屋佳奈そそやかなです。」
そう彼女は政府からの教師だった。なぜそれを私いや、私達が知っていたかというと。今話題のニュースであるからだ、それは政府の閣議決定で戦争を世界から終わらせるための計画、"戦争縮小化計画"その時にそれを提案したのが楚々屋議員、楚々屋教諭だった。彼女は笑顔を一つ見せず唐突に言葉を放った。
「選別は完了しています。このクラスは普通のクラスとは違う生贄です。」
「生贄?」
私はいくつかの謎が解けていった。昨日父が夜誰かと話していた相手それは楚々屋先生だった。そして、クラスの選別これは全員が戦争縮小化計画の産物であること。
 先生は大量のプリントを全員の机に配り始めた。そのプリントに書いていたことをまとめるとこういうことだった。
1.守秘義務を守ること。
2.戦うことは死を意味すること
3.これは神の御意志でもあること
私はこの書類の山を見てひとつ質問してみた。「先生!質問いいですか?」
「いいですよ」
「神の御意志ってなんですか?」
先生は目を大きく開いてこう言った。
「私達が存在する意味ってなんですか?それはないのかもしれません。私は幼き頃から神の御意志に従い行動してきました。戦争縮小化計画も神の御意志でのことです。私は巫女、巫女である私が新たなこの世界を切り開いていくのです。」
宮奈ちゃんが次に質問をした。
「未来への犠牲の代償が私達だというのですか?」
先生は頷いた。
チャイムが鳴った。
「それでは次の時間詳しいことを説明します。」
休み時間職員室では先生たちが話していた。私は前任の七井葵なないあおい先生に相談しにいこうとしていた。七井先生と楚々屋先生が話していた。それを私は裏で聞いていた。
「自分のためですか?」
「未来のためです。」
「花坂ちゃん達を犠牲にして?」
「犠牲とは侵害ですね必要なものですよ犠牲は」
「あなたは国をこの学校を利用して何をしようとしているんですか!」
「面白いですね。七井先生。教師ができることなんて教育だけですよ?私文科省にいたことがあるのでわかりますよ。ついでにあなたのことも1994年7月14日生まれ父誠二郎母恭子の間に生まれるその後東京の私立一貫教育学校へと入学式ある教師との出会いで教師を目指す。東京の教育大学に入学大学では友達もできずに勉強漬けの毎日首席での卒業そしてこの学校に働くことになった。どうですか?」
「確かに合っていますが間違えもあります。」
「それはなんですか?」
「私は今もこれからも花坂ちゃん達の担任だってことよ!」
「それだけですか?」
「ええ。」
「それではまた会いましょう。」
「私達はいそがしいのでね。」
私は先生への相談を辞めた。
「それでは授業を始めます。」
「今から端末を配ります。これはこの計画に大切なものです。無くさないでください。」
敵の存在。それが明らかではない隠している。
「先生敵とはなんですか?」
「端末を見てください。これは人ではないです。総称してラルパスと呼んでいます。ラルロースパーリアスこれが正式名称です。」
「生身で戦うんですか?」
「あなたってせっかちですね。」
「端末には変身するアプリが入っています。それで戦います。今回は模擬戦を行います。」
「待ってください!」
途中話しを誰かが遮った。その女の子は美川 瑠璃みかわるりと言った。彼女はこんなことを言い出した。
「私達は雇われるそれは傭兵や軍人と同じつまり報酬は必要です。」
「報酬は一度の出撃で好きな願いを叶えましょう。高校進学や就職、大学進学は優遇させます。約束します。」
「わかりました。」
それは実力ではない恩恵を得ただけだ。私はそう思った。
こうして私達は練習を開始した。
次の日
「みーちゃん手痛くない?」
「いっちゃんもちろん痛いよ~」
「あの先生、授業全くしてくれないよ~」
必要な人材をあの時定義された。必要な人材それは…
一つ目が明るい人、二つ目諦めない人、三つ目が仲間をおもやる人この三つがこのチームに必要な人材だと定義された。
「その人材って何なのかな?」
「チャイム鳴っちゃう急ぐよ」
教室
「どういうことですか?限界とは」
「言葉の通りです。」
10人ほどのクラスの人たちがやめたいと志願してきた。
「先生は必要な人材を定義してきた。それは不必要も同時に定義されるということ。つまり私達は不必要と事故判断を下しただけです。」
「わかりました。ではこの退学処理書を書いてください。」
「どういうことですか?私達は義務教育それにこのクラスは先生の勝手な…」
「勝手なんかじゃないです。さぁ早く行ってください。」
彼女たちは去っていった。その瞬間時が止まった。
「さぁ出撃です。」
私達は困惑した。この学校を去ろうとした彼女たちも参加させられていた。私達は出撃を開始した。
「いくよ!みんな!」
「おーっ!」
あれが敵そう思ったのもつかの間だった。一瞬で憎悪に変わると思ってもいたなかった。
「1体を確認狙撃班!」
銃声と共に奴の背中から槍が出てくるそしてそれを私達に向かって投げてきた。
「危ない!」
「15名ロスト」
私達は強制的に退却させられた。
「15名の御冥福をお祈りいたします。」
「先生はこれをわかっていたんじゃないのですか?」
「桜川さんは不満ですか?」
「はい、一乃が倒れたら私は先生を恨みます。」
失われた命、必要な命この世界に生け贄などいないのだ。



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