大賢者は剣士がしたい
パーティーと・・・前衛VS後衛スタート
試合終了後の17時からパーティーが開かれた。
これは学園の許可をとってあり20時までに終わると言う条件付きだ。
最初は掛け声とともに始まりみんな楽しんでいるようだった。
「そろそろ優勝者インタビューでも行きましょうか」
そう切り出したのはもちろんデン君
それにつられてみんなが話し出す
「前に出ろルーシュ」
「歌え~」
「踊れ~」
「謝罪しろー」
(何をだ……)
と酔ってもないのにこのノリは辞めてくれ
「そもそも優勝賞品もないなのに優勝者インタビューは受けん」
俺はただのトーナメントそれも突発的に始まっただけだと、断ったが
「ノリが悪いぞ~」
「調子に乗るな、一言喋れ」
「あほ」
「ぼけ」
(もう訳がわからん)
暴言混じりの野次に渋々前に行く
昔から人前は苦手だ……賢者なんて裏でこそっと動くものだ。こう言うのは勇者や前衛の切り込み隊長……そうかこういうのも前衛ならではの大切なものなのかと気づく
俺は気を入れ直して前に行った。
その雰囲気を察したのか静まり返った。
「みんなトーナメントおつかれさま。俺は前衛VS後衛が大切なことだと思ってみんなと訓練をしてきた。最初は無理だとか色々意見が出ていたよな。けど訓練するに連れみんな勝ちたいと思うようになっていると思う。このトーナメントを通じてみんなの実力や考え方、まだまだ能力を隠しているやつ、色々なことを改めて知った。それで気づいたことがある。先生や賢者の資料から得る情報は古臭いかもしれない、しかしそれをこなしてきた今、全員が成長していると感じた。ただ敵の前を走って後衛に倒してもらうのではなく、自ら考え攻める立ち回り、後衛がパーティーに入ればもっと色々なことができるのじゃないかと。はっきり言う俺たちは強い! まずは目先の戦いだ後衛を叩きのめす! そして前衛主導でこの先魔王を戦える戦力を作る。俺たち前衛組が歴史を変える先駆者だ。みんな準備はいいか? 後1週間切っているまず妥当後衛組、行くぞ!!」
「おおおおおおおおおおおおおおお」
みんなちゃんとノッてくれた。気恥ずかしかったがあいつ(勇者レオ)がしていたように真似をしてみた。気持ちがいい、うんうんと後ろでうなずいていたときとは違う、今はこいつらを世界を俺が引っ張る。
「何だよお前もっとクールなやつかと思ったらなかなか熱い演説するじゃねーか」
そう言ってくれたのはジャック
「ルーシュかっこいい。これからもよろしくねっ」
そうニコニコしてくれたのはリリス
「お前だけに良いカッコはさせねぇ」
と腕を伸ばしてきたロックにハイタッチをした。
「言うねぇ。一番能力隠しているのは誰だか~?」
へらへらと声かけてくれたイリュウ
その後もみんなが話しかけに来てくれた。おれはこのトーナメントがいい経験になった。みんなが後衛を倒す勢いになったと嬉しかった。
「魔王を倒すってまだ学生ですよ僕たち、いつ攻めてくるかもわからないやつに対して気張りすぎじゃないんですか?」
メロも話に来てくれた。
「気にするな、お前はしっかり学べば良いんだよ。この先何がどう起きるかは誰にもわからん。けどな魔王は絶対に動くその時は絶対になにかが起こる」
「なんですかそれ? 魔王を知っているみたいですね」
「いいんだよ。今できることしとけ。せっかくのパーティーだ楽しもうぜ」
そう言って話を切り上げてきた。メロは勘もいいし頭もいい今は少し厄介ではあるがこの先は必要不可欠な1人に違いない。
そのままいい感じで訓練が進んでいる。今は前衛VS後衛は明後日に控え後衛組と話し合いの場が設けられそれに出席している。
フィールドやルールの最終確認だ。
向こうはスザクと取巻き4人、多分一番厄介なメンバー。はっきり言うと学園ランキング1位、3位、4位、5位こいつらだけで負けそうなレベルだ。こっちは俺にジャック、ロック、リリスのリーダーで集まった。
「何だ? 子供が来るとこじゃないぞ?」
リリスに向かって1人が話しかけてきた。
いきなりケンカを売られこちらも言い返しそうになったが
「辞めとけ、あのグランドマスターの娘だそうだ」
そう止めたのはスザクだ。
最初の悪役みたいな登場と違い、なんか最近良いやつ感がめちゃくちゃ漂っている。
無駄話はそれだけで後はすんなりと意見交換が行われお開きとなった。
まとめると
・大フィールドで山、森、湖、砂漠、草原が入り混じったフィールド
・人数は当初通り20対20
・生き残り制、復活なし制限時間内に残っていた人数が多い方の勝ち
・試合時間は2時間
・1回勝負
さっき良いやつといったがなんとも後衛有利条件で進めてきやがった。
大きいフィールドは移動系の魔法が有利、設置系の魔法も有効、時間制限でばらばらで動く必要性がないので陣取り戦が得意な後衛に利点と多人数で固まれば後衛が負けそうな雰囲気はゼロだ。
条件は向こう決めと最初に言っていたので仕方ないのではあるのだが。
逆にここまで戦略がわかりやすければ攻めようはいくらでもある。そこをあえて目線を変えて攻めてくるのかどうかで後衛の実力がわかると言ったとこだろう。
どう攻められようが俺の経験を持ってすれば容易いことだ。ここは勝たないと意味がないのでおれも本気を出すが流石に一人の力で勝っても意味がない、うまいこと味方を使って勝ちに行く。
その話し合いの結果をメンバーに話す。色々と文句も出たが作戦を伝え納得してもらった。
こちらの主なメンバーは
・ルーシュPT ルーシュ、メロ
・リリスPT リリス、イリュウ、アーサー
・ジャックPT ジャック、レイン、クシィ、ティムズ
・ロックPT ロック、デン君
俺のパーティーにはBクラスのみんなには控えに回ってもらって各パーティーの控えをこっちに入れた。
最終調整に一日を使い明日決戦の日が始まる。
「明日戦うわけだけどロロ達は出るのか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「いえ私達は控えです」
黙るロックと答えるヴィニー
「まぁ良いじゃねぇかそもそも戦うの嫌いだったろ」
俺は元気づけたつもりだ。
「ふんっコテンパにやられてしまえばいい」
「ははっどっちに向かっていってんだロロ」
「どっちもだ」
まったく面白い変わったやつだ
「だが良かった、お前達には見ていてほしかった。今から話すこと考えてしっかり試合を見ろ」
「何でしょうか?」
「後衛の実力、前衛の実力、どこで試合が決まったか、各々考えろ。それにまず後衛の展開5分で完了したら優秀だ。こっちの攻め方にいつ気づくか。いつ負けと気づくか、それでも作戦を変えあらがってくるのか。後衛の動きに注目しろ。はっきり言う、現時点でこの試合負ける要素がない。前衛はどう戦っているのか前衛はどう後衛対策をしているのかしっかりと見ろ。後衛の動きすべて俺が後手に回す。それで後衛がどう対処するかを見ろそれが今のお前らのいや後衛全員の課題だ。もしも俺たちが負ける場合があるなら俺より強いやつが居た時だけだ」
「ん~それはないですね。わかりました言われたとおりにします」
それだけ伝えて俺は寝た。
「さぁていっちょやりますか」
控室から出る時にジャックが言った。
みんな緊張からか元気がない、あのデン君が一番元気がなかった。
「おいっムードメーカー元気出せよ」
デン君はそうロックにどつかれてたが全然顔も上げていなかった。
「気合入れろよ作戦忘れるな。問題が起きたら各自対処しろ、そういった時が一番実力が出る。それができるやつを選んだつもりだ」
俺はみんなに気合を入れる。
「選んだってこっちはBクラス抜いた全員じゃないですか」
そうイチャモンを付けるのはもちろんメロだ
「うるせぇいいんだよ。結局ここにいる全員が強い」
「何を根拠に」
みんな気が楽になったか少し笑いが起きた。
フィールドは伝えたとおり全ステージ混合、後衛は山スタートこちらは砂漠スタート
向こうは見渡せる山を、こちらは見晴らしが良い砂漠での戦いを避けるためだ。
いよいよ始まる
「お前ら健闘を」
『ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ』
大きな合図が鳴った。
これは学園の許可をとってあり20時までに終わると言う条件付きだ。
最初は掛け声とともに始まりみんな楽しんでいるようだった。
「そろそろ優勝者インタビューでも行きましょうか」
そう切り出したのはもちろんデン君
それにつられてみんなが話し出す
「前に出ろルーシュ」
「歌え~」
「踊れ~」
「謝罪しろー」
(何をだ……)
と酔ってもないのにこのノリは辞めてくれ
「そもそも優勝賞品もないなのに優勝者インタビューは受けん」
俺はただのトーナメントそれも突発的に始まっただけだと、断ったが
「ノリが悪いぞ~」
「調子に乗るな、一言喋れ」
「あほ」
「ぼけ」
(もう訳がわからん)
暴言混じりの野次に渋々前に行く
昔から人前は苦手だ……賢者なんて裏でこそっと動くものだ。こう言うのは勇者や前衛の切り込み隊長……そうかこういうのも前衛ならではの大切なものなのかと気づく
俺は気を入れ直して前に行った。
その雰囲気を察したのか静まり返った。
「みんなトーナメントおつかれさま。俺は前衛VS後衛が大切なことだと思ってみんなと訓練をしてきた。最初は無理だとか色々意見が出ていたよな。けど訓練するに連れみんな勝ちたいと思うようになっていると思う。このトーナメントを通じてみんなの実力や考え方、まだまだ能力を隠しているやつ、色々なことを改めて知った。それで気づいたことがある。先生や賢者の資料から得る情報は古臭いかもしれない、しかしそれをこなしてきた今、全員が成長していると感じた。ただ敵の前を走って後衛に倒してもらうのではなく、自ら考え攻める立ち回り、後衛がパーティーに入ればもっと色々なことができるのじゃないかと。はっきり言う俺たちは強い! まずは目先の戦いだ後衛を叩きのめす! そして前衛主導でこの先魔王を戦える戦力を作る。俺たち前衛組が歴史を変える先駆者だ。みんな準備はいいか? 後1週間切っているまず妥当後衛組、行くぞ!!」
「おおおおおおおおおおおおおおお」
みんなちゃんとノッてくれた。気恥ずかしかったがあいつ(勇者レオ)がしていたように真似をしてみた。気持ちがいい、うんうんと後ろでうなずいていたときとは違う、今はこいつらを世界を俺が引っ張る。
「何だよお前もっとクールなやつかと思ったらなかなか熱い演説するじゃねーか」
そう言ってくれたのはジャック
「ルーシュかっこいい。これからもよろしくねっ」
そうニコニコしてくれたのはリリス
「お前だけに良いカッコはさせねぇ」
と腕を伸ばしてきたロックにハイタッチをした。
「言うねぇ。一番能力隠しているのは誰だか~?」
へらへらと声かけてくれたイリュウ
その後もみんなが話しかけに来てくれた。おれはこのトーナメントがいい経験になった。みんなが後衛を倒す勢いになったと嬉しかった。
「魔王を倒すってまだ学生ですよ僕たち、いつ攻めてくるかもわからないやつに対して気張りすぎじゃないんですか?」
メロも話に来てくれた。
「気にするな、お前はしっかり学べば良いんだよ。この先何がどう起きるかは誰にもわからん。けどな魔王は絶対に動くその時は絶対になにかが起こる」
「なんですかそれ? 魔王を知っているみたいですね」
「いいんだよ。今できることしとけ。せっかくのパーティーだ楽しもうぜ」
そう言って話を切り上げてきた。メロは勘もいいし頭もいい今は少し厄介ではあるがこの先は必要不可欠な1人に違いない。
そのままいい感じで訓練が進んでいる。今は前衛VS後衛は明後日に控え後衛組と話し合いの場が設けられそれに出席している。
フィールドやルールの最終確認だ。
向こうはスザクと取巻き4人、多分一番厄介なメンバー。はっきり言うと学園ランキング1位、3位、4位、5位こいつらだけで負けそうなレベルだ。こっちは俺にジャック、ロック、リリスのリーダーで集まった。
「何だ? 子供が来るとこじゃないぞ?」
リリスに向かって1人が話しかけてきた。
いきなりケンカを売られこちらも言い返しそうになったが
「辞めとけ、あのグランドマスターの娘だそうだ」
そう止めたのはスザクだ。
最初の悪役みたいな登場と違い、なんか最近良いやつ感がめちゃくちゃ漂っている。
無駄話はそれだけで後はすんなりと意見交換が行われお開きとなった。
まとめると
・大フィールドで山、森、湖、砂漠、草原が入り混じったフィールド
・人数は当初通り20対20
・生き残り制、復活なし制限時間内に残っていた人数が多い方の勝ち
・試合時間は2時間
・1回勝負
さっき良いやつといったがなんとも後衛有利条件で進めてきやがった。
大きいフィールドは移動系の魔法が有利、設置系の魔法も有効、時間制限でばらばらで動く必要性がないので陣取り戦が得意な後衛に利点と多人数で固まれば後衛が負けそうな雰囲気はゼロだ。
条件は向こう決めと最初に言っていたので仕方ないのではあるのだが。
逆にここまで戦略がわかりやすければ攻めようはいくらでもある。そこをあえて目線を変えて攻めてくるのかどうかで後衛の実力がわかると言ったとこだろう。
どう攻められようが俺の経験を持ってすれば容易いことだ。ここは勝たないと意味がないのでおれも本気を出すが流石に一人の力で勝っても意味がない、うまいこと味方を使って勝ちに行く。
その話し合いの結果をメンバーに話す。色々と文句も出たが作戦を伝え納得してもらった。
こちらの主なメンバーは
・ルーシュPT ルーシュ、メロ
・リリスPT リリス、イリュウ、アーサー
・ジャックPT ジャック、レイン、クシィ、ティムズ
・ロックPT ロック、デン君
俺のパーティーにはBクラスのみんなには控えに回ってもらって各パーティーの控えをこっちに入れた。
最終調整に一日を使い明日決戦の日が始まる。
「明日戦うわけだけどロロ達は出るのか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「いえ私達は控えです」
黙るロックと答えるヴィニー
「まぁ良いじゃねぇかそもそも戦うの嫌いだったろ」
俺は元気づけたつもりだ。
「ふんっコテンパにやられてしまえばいい」
「ははっどっちに向かっていってんだロロ」
「どっちもだ」
まったく面白い変わったやつだ
「だが良かった、お前達には見ていてほしかった。今から話すこと考えてしっかり試合を見ろ」
「何でしょうか?」
「後衛の実力、前衛の実力、どこで試合が決まったか、各々考えろ。それにまず後衛の展開5分で完了したら優秀だ。こっちの攻め方にいつ気づくか。いつ負けと気づくか、それでも作戦を変えあらがってくるのか。後衛の動きに注目しろ。はっきり言う、現時点でこの試合負ける要素がない。前衛はどう戦っているのか前衛はどう後衛対策をしているのかしっかりと見ろ。後衛の動きすべて俺が後手に回す。それで後衛がどう対処するかを見ろそれが今のお前らのいや後衛全員の課題だ。もしも俺たちが負ける場合があるなら俺より強いやつが居た時だけだ」
「ん~それはないですね。わかりました言われたとおりにします」
それだけ伝えて俺は寝た。
「さぁていっちょやりますか」
控室から出る時にジャックが言った。
みんな緊張からか元気がない、あのデン君が一番元気がなかった。
「おいっムードメーカー元気出せよ」
デン君はそうロックにどつかれてたが全然顔も上げていなかった。
「気合入れろよ作戦忘れるな。問題が起きたら各自対処しろ、そういった時が一番実力が出る。それができるやつを選んだつもりだ」
俺はみんなに気合を入れる。
「選んだってこっちはBクラス抜いた全員じゃないですか」
そうイチャモンを付けるのはもちろんメロだ
「うるせぇいいんだよ。結局ここにいる全員が強い」
「何を根拠に」
みんな気が楽になったか少し笑いが起きた。
フィールドは伝えたとおり全ステージ混合、後衛は山スタートこちらは砂漠スタート
向こうは見渡せる山を、こちらは見晴らしが良い砂漠での戦いを避けるためだ。
いよいよ始まる
「お前ら健闘を」
『ビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ』
大きな合図が鳴った。
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