MMORPG でレベルマックスのアバターに転生したが、料理人として生きたい為料理店経営する。

パペット信繁

爆発の噂

ライトニングが起こしたと言ってもよいアンペア商店街の爆発。



 この話はヌルも爆発が起きた翌日の朝に知った。商店街の住民が話していたのを盗み聞きした。



 レストラン、ボルテックスもこの話をするお客が次々と入店。



 ライトニングもごまかしながらそのお客の話に入る。



「ライトニングさん、それでね。夜中はひどかったんだよお」



「らしいですね、うちの店員のコハナから聞きました」



「ライトニングさんその時どこにいたの?」



「スーパーで買い物です。この商店街では夜は八百屋とか閉まっておりますからね。商店街の外のスーパーとか訪れないとですよ」



「へえ~」



 こういった話をライトニングは入店してくるお客の全員とした。



そんな中で商店街の中では厄介な客が入店してきた。ヌルである。



「おはようライトニング」



「ヌル、おはよう」



「昨日爆発あったんだって?」



「ヌルも聞いたんだね」



「商店街の人ならこの話は誰でも知ってることだって」



「広場がめちゃめちゃだったとか?」



「そうなんだよねえ。裏よろず屋の私にとっては関係のないことだけど」



「裏は表の話には興味ないってこと?」



「表の話は興味ないけど、理解しとかなきゃ。裏の話は理解できないからさ」



「だよね」



 ヌルは爆発の話には興味ないと思ったライトニングは安心した。



 しかしヌルは昨日の帰り道に別れた後の話をする。



「私は地下の家に帰って寝たから爆発の詳細は分からないけど、ライトニングは何をしていたの?」



「あの後は商店街の外へ出てスーパーへ行ったよ」



「スーパー? 商店街の外にスーパーなんてあったかな?」



「スーパーというかマーケットといったほうが正しいのかな?」



「夜中に営業しているマーケットなんてない。大体は21時には閉まるからね」



「そうなのか?」



 この話で嘘がばれるのかとヌルは心配であった。嘘は完全には隠し通せない。ヌルはライトニングのおかしな話に気づき、もしかしたら爆発の件に関わっているんじゃないかと考えるかとライトニングは思った。



 しかしヌルは爆発の話はしなかった。



「でも、ライトニングが言うスーパーって表のよろず屋かな? たまにいるんだよね。ワイズを転々として野菜とか肉を売るよろず屋がね。中には普通の商人と偽って闇商人偽物を売る闇商人だっているけどね」



 昨日の闇商人もきっとその部類であることは間違いない。もし野菜や肉などを買うときに歩き回るよろず屋に話しかけるときは気を付けなければいけない。



 闇商人にはすでにライトニングの技の1つを知られており、闇のルートで悪い噂を流してくるかもしれない。



 そうなったときはデモでレストラン、ボルテックスは潰れ、また草原を旅をしていた時に逆戻りとなる。



 せっかく繁盛しそうな料理店をこんな悪いことで失いたくはない。



 ライトニングは、闇商人の対処について考えなければいけなかった。



 またどこかで出会う敵であることは間違えない。



 異世界に転生しても人間は殺さない主義のライトニングであるが、場合によっては殺さなければいけない相手になるかもしれない。



 その時は闇商人が魔物かメカのどちらかになるときだろうか。それともライトニングと戦う前に死ぬのだろうか。



 ライトニングは様々な闇商人との戦いの想像をするのであった。



 闇商人のほうもまだあきらめてはいなかった。



 ある場所である人物と裏契約を結んでいた。



「これで契約成立だ」



「よろしく頼む。レストラン、ボルテックスか」



 レストラン、ボルテックスに悪い何かが起きようとしているのであった。

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