気長に考える 空論の手帳一説

気長にまつ帽子

あみだくじ

私はあみだくじをしている
数ある中から縦にできた
線の道を一つ選び
歩いていく
(とぼとぼ とぼとぼ)
すると道と道を繋ぐ 橋が現れ
そこを渡る
(とぼとぼ とぼとぼ) 
また歩く
それを橋の数だけくり返し
あみだくじは終る

あみだくじは終ってから初めて
正解の道筋が判断できる
それは出来事と同じだ 

選択しから選び
当たりかは終ったあとに
明確に判断ができて
一度進めば戻れなく
最後には結果が残る
進んだ道は変えることができない

でも あみだくじには橋が引ける
始まる前か 終わった後に
いくつか橋を引く
別の指が同じ道を通らないように
導き示せるのだ

それはなんだか
自分の選択に無駄がないような
そう感じさせられた


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