童貞力チート ~三十路童貞はチートを生かして異世界を謳歌する~

千歳

5話

女神様の掌は暖かくて、柔らかくて、童貞の神崎正樹にはかなりこたえてしまう。
1分か2分か、はたまた10分なのか、
長い時間が過ぎた気がする神崎正樹、その神崎正樹の思いとはうらはらに、
何も無かったかのように女神様は答える。


「はい。譲渡が完了しました。ん?  どうしました?」


女神様は神埼正樹が照れ隠しをしている事に気づきながらも顔を斜め下から伺う。


「い、いえ!  なんでもないです!!  はい!」


「そ、そうですか?  それならば良いのですが。
それでは、またステータスオープンと唱えて下さい」


女神様はいきなり大声を出されながら否定されたものだから少したじろい、次の行動を促す。
それを神埼正樹は素直に頷く。


「はい。ステータスオープン」




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スキル
鑑定眼 童貞力Lv1


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「おぉー」


自分の中の能力をやっとこさ実感が湧いた神崎正樹は素直に声に出して驚く。


「無事に譲渡出来たようですね。それではご説明致します。
まず鑑定眼ですが、そのスキルは、物、人、スキル、などなどを鑑定して、自分の目で説明が見る事が出来るものになります。ではまず練習をしてみましょう。
今ここに発現させた剣を鑑定してみて下さい」


「この鉄みたいな剣をですか?」


「はい」


「分かりました。鑑定」




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名前 鉄の剣


鉄で出来た剣。
女神エルティアが顕現させた剣。
この鉄の剣は神話級に当たる珍しい剣。


童貞ポイント 1


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鉄の剣というどこにでもありそうな剣なのに、不穏な文章が書かれている。
それに気づく神崎正樹は前のめりになる勢いでツッコミを入れる。


「ちょっと!  神話級ってなんですか!!  これもしかして物にもレベルあるんですか!?!?
もしかしてそのレベルの最高峰とか言わないで下さいよ!?!?  それにこの童貞ポイントってなんですか!!」


「えっと、レベルに至ってははいとしか……あとその童貞ポイントですが、
それが今後神埼正樹さんがお使いになる『童貞力』で消費するポイントになります」


「こ、これ物にもあるんですか!?」


「はい。ありますね。
ただそのポイントは自分の物にしないと消費が出来ないのですよ。
ですのでまずは、鑑定で童貞力の説明を見てみてください」


「はい。やってみます。ステータスオープン。鑑定」




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スキル 童貞力Lv1


童貞力という能力は三つの能力が合わさった能力。
① 消費
童貞ポイントを消費してステータスの上昇、
スキル獲得、物体顕現が出来る。
獲得できる物はLvに応じて増えていく。
消費できる一覧 ▼


② 蓄積
童貞ポイントを
一日一回二十四時を過ぎた瞬間、
童貞ポイントを5ポイント貰える。
貰えるポイントはLvに応じて増えていく。


③ 強奪
人、物に関わらず童貞ポイントを強奪できる。
強奪したポイントによって人体、物体に影響は無い。
レベルによって強奪できる範囲が広がる。
Lvによる範囲一覧 ▼


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「女神様。またもや質問する項目が増えてしまったのですが……」


「いいですよどんどん質問してください」


「それではこの▼ってなんですか?」


「それは指で押してみると一覧を表示できます。
今のLvで使用できる所以外はグレーアウトしていると思います」


「なるほど。それを考慮して消費していけばいいのですね。
これはまた後で試して見ます。あとこの③の強奪で人体や物体に影響がないというのは本当なのでしょうか」


「はい。まずこの童貞力というのは、転移する世界にはないのです。
なので元々無いものを付与してそれを元の状態に戻すだけです。
元から影響など皆無なのですよ。
影響あるとすれば私が全世界に童貞ポイントを譲渡した時でしょうかね」


「それダメじゃないですか!  全世界の人や物に影響あるじゃないですか!  
俺悪の根源じゃないですか!!」


「大丈夫です。影響あると言っても、その…交尾…の時だけですから」


「こ、交尾…ですか?」


多分女神様はこの手の話は苦手なのか、照れくさいのだろう。
少し頬が赤らんでいる様に見える。


「えぇ。……男性の方の場合、通常より発情状態が高くなるだけですから。
女性にはまず童貞という言葉は関係ないので影響はありませんよ。
あ、でもちゃんと女性にも童貞ポイントは付与されてますから、そこは問題ありませんよ。
それでですね。その童貞ポイントが付与されている男性から童貞ポイントを強奪すると、
元の状態に戻るという事です。ほら影響度皆無!」


「あぁ……まぁ……いいんですけどね……。一部の男女にはそれが壊滅的に欲している部分かもしれませんが……主に不妊の方だったりとか……その他諸々……。まぁそこらへんは割り切って生きていきます」


神埼正樹はこれでも男なので、それなりに文献や動画なども見ていたりするのだ。
そっちの方面が頭に即座に浮かんだ事は秘密にしておく神崎正樹。エロ魔人め。


「な、なるほど……そうですね。割り切って頂いた方が宜しいかと。
えっとなんの話でしたっけ?」


「影響度の話でしたね。まぁそれは解決したので大丈夫です。
あと質問はないので、早速能力を使ってみていいですかね?」


「えぇどうぞ」


「それでは」


やっとこのこの能力が使える時が来たようだ。

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