童貞力チート ~三十路童貞はチートを生かして異世界を謳歌する~
1話
『ここは何処だろう。
俺は……俺は神崎正樹。
うん、名前は覚えてる。
年齢は……30歳。丁度今年で迎えた。
よし、これも覚えてる。
今日一日は仕事が終わったあと、家に帰ってからビールを飲んでゆっくりしていたはずなんだが……そうだ、二口目のビールを飲もうと思ったら既に目の前が真っ暗になったんだった……。
夢では……ないよな?
実体もあるし、頬を抓ったら痛いし。
となると、ここは何処だ?』
「ここは神界ですよ」
『!?  だ、だれだ!』
と思いながらも声のする方へ身体を向けると、そこには、自分の人生の中で出会ったことが無いほどの美女が、神々しい椅子に座っていた。
髪色が金髪で、長さは腰までだろうか。
目鼻はクッキリしていて、外人のような、でもどこか懐かしいような感じのする肌の持ち主。
身長も椅子に座っているから詳しくは分からないが、それ程小さくはないだろう。
だが目が行くのはやはりここは男の性と言う物だろうか。と思っていると。
「神崎正樹さんですね?」
「は、はい。あ、あなたは?」
「私はエルティア。
この神界にて、生を司る女神としてお仕事をしております」
「神界?  生?  女神?」
「はい。その通り。
[神界]にて[生]を司る[女神]としてお仕事をしてます」
その女神と名乗る美女のエルティアは、
生を司る神の一人だった。
思ってしまった。これがおっさんの太ましい脂ぎった男性だったらと思うと…。
「な、なるほど……それで。
その女神様がどうして俺の目の前に?」
「物分りが良くて助かります。
どうしてという質問でしたね。
その問いに対しての答えは、
あなたが地球で亡くなられたからです」
「え、俺はやはり死んだのですか?」
どこかで引っかかるところはあった。
自分の記憶を引っ張り出しても、なにか用事ではこんな場所、暗いが辺りには星のような光が散りばめられている場所なんかには来ないだろう。なにせ高級ホテルでさえ、知り合いに招待してくれる知人はいないのだから。となると行き着く先は。と考えていた。
でもそれだったらどうやって死んだのだろう。
疑問はすぐ解決した。
「そうです。ただ事故という訳ではなく、寿命です。清く人生を全うされました」
「そうだったんですか……どおりで……痛みもなく、目の前が真っ暗になったと思ったら…」
「大丈夫ですよ。疑うこともなく、寿命ですから」
「それなら良かったです。
誰かを巻き添えにした事故だったら悔やんでも悔やみきれませんから……あぁでももう少し親孝行はしたかったかなぁ……」
「そこもご心配なく。
あなたには多額の保険金がかかっていました。そのお金は親御さん達は実に充実した人生をおくれると思いますよ。ただやはりと言うか、凄く悲しんでおられました。
あ、ここまで言うのは規則的には良くないのでご内密にお願いします」
と言って女神様は、笑顔で右人差し指でシーというジェスチャーをしていた。
あまりにも綺麗な、眩しい様な、長い時間は直視できないだろう笑顔の矢に射抜かれそうな神埼正樹である。
そんな一人でモンモンとしている事に照れくささを感じてしまい、動揺を表に出しながら返答してしまう。
「わ、分かりました。でもそれなら良かったです。生を授かってから今までに助けてもらった事は沢山ありましたから、恩返しとしては自分なりに満足です」
「そうですか。
それではですね、今度は私から質問、というか提案なのですが宜しいですか?」
この流れは自分には聞き覚え…見た覚えがある。
そんな事を思いながら、今度は感情を表に出さない様に返答してみる。
「はい。なんでしょうか」
「神崎正樹さん。
異世界に行けると言われたら、
転移してみたいですか?」
テンプレキター?
俺は……俺は神崎正樹。
うん、名前は覚えてる。
年齢は……30歳。丁度今年で迎えた。
よし、これも覚えてる。
今日一日は仕事が終わったあと、家に帰ってからビールを飲んでゆっくりしていたはずなんだが……そうだ、二口目のビールを飲もうと思ったら既に目の前が真っ暗になったんだった……。
夢では……ないよな?
実体もあるし、頬を抓ったら痛いし。
となると、ここは何処だ?』
「ここは神界ですよ」
『!?  だ、だれだ!』
と思いながらも声のする方へ身体を向けると、そこには、自分の人生の中で出会ったことが無いほどの美女が、神々しい椅子に座っていた。
髪色が金髪で、長さは腰までだろうか。
目鼻はクッキリしていて、外人のような、でもどこか懐かしいような感じのする肌の持ち主。
身長も椅子に座っているから詳しくは分からないが、それ程小さくはないだろう。
だが目が行くのはやはりここは男の性と言う物だろうか。と思っていると。
「神崎正樹さんですね?」
「は、はい。あ、あなたは?」
「私はエルティア。
この神界にて、生を司る女神としてお仕事をしております」
「神界?  生?  女神?」
「はい。その通り。
[神界]にて[生]を司る[女神]としてお仕事をしてます」
その女神と名乗る美女のエルティアは、
生を司る神の一人だった。
思ってしまった。これがおっさんの太ましい脂ぎった男性だったらと思うと…。
「な、なるほど……それで。
その女神様がどうして俺の目の前に?」
「物分りが良くて助かります。
どうしてという質問でしたね。
その問いに対しての答えは、
あなたが地球で亡くなられたからです」
「え、俺はやはり死んだのですか?」
どこかで引っかかるところはあった。
自分の記憶を引っ張り出しても、なにか用事ではこんな場所、暗いが辺りには星のような光が散りばめられている場所なんかには来ないだろう。なにせ高級ホテルでさえ、知り合いに招待してくれる知人はいないのだから。となると行き着く先は。と考えていた。
でもそれだったらどうやって死んだのだろう。
疑問はすぐ解決した。
「そうです。ただ事故という訳ではなく、寿命です。清く人生を全うされました」
「そうだったんですか……どおりで……痛みもなく、目の前が真っ暗になったと思ったら…」
「大丈夫ですよ。疑うこともなく、寿命ですから」
「それなら良かったです。
誰かを巻き添えにした事故だったら悔やんでも悔やみきれませんから……あぁでももう少し親孝行はしたかったかなぁ……」
「そこもご心配なく。
あなたには多額の保険金がかかっていました。そのお金は親御さん達は実に充実した人生をおくれると思いますよ。ただやはりと言うか、凄く悲しんでおられました。
あ、ここまで言うのは規則的には良くないのでご内密にお願いします」
と言って女神様は、笑顔で右人差し指でシーというジェスチャーをしていた。
あまりにも綺麗な、眩しい様な、長い時間は直視できないだろう笑顔の矢に射抜かれそうな神埼正樹である。
そんな一人でモンモンとしている事に照れくささを感じてしまい、動揺を表に出しながら返答してしまう。
「わ、分かりました。でもそれなら良かったです。生を授かってから今までに助けてもらった事は沢山ありましたから、恩返しとしては自分なりに満足です」
「そうですか。
それではですね、今度は私から質問、というか提案なのですが宜しいですか?」
この流れは自分には聞き覚え…見た覚えがある。
そんな事を思いながら、今度は感情を表に出さない様に返答してみる。
「はい。なんでしょうか」
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