最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~
第218話 【ダンジョン再攻略2】
<<グリル視点>>
4階層に出てきた巨大蜂の魔物は、マサル様のサポートでなんとか、しのぐことが出来た。
しかし、3階層から下に出てくる魔物は、A級に相当するものばかりだ。
特に4階層に出てきた蜂は、この狭い空間内で群れで出てきた場合、強力な範囲攻撃魔法を使える者が不在の場合、S級にも匹敵するだろう。
このダンジョンは恐らく世界中のどのダンジョンよりも手強い。
世界中からS級冒険者を集める必要があるかもしれない。
マサル様に魔法で作って頂いた結界内で、ゆっくり休憩して冒険者達もだいぶ回復したようだ。
マサル様の存在が大きいのだろう。
皆の顔色は良い。
「さあ皆んな立ち上がれ。
先に進むぞ。」
「「「おー!」」」
4階層にはその後も蜂が出てきたが、気配察知した時点で、魔法使い達が、脇に逸れて隠れ、蜂が攻めて来たところを下から火魔法で焼く作戦で凌いだ。
これだけの人数と戦力、そして高い士気があるから取れる戦術だ。
攻撃パターンが分かっていれば対処出来た。
こうして、4階層目も無事に攻略出来た。
「マサル様、今日のところはこのくらいで引き上げたいのですが。」
「そうですね。
皆さんの疲労やストレスも溜まっていますしね。」
「ありがとうございます。」
「グリルさん、ここの見えにくい場所に置いときますね。」
ランス様が移転の魔道具を置いて下さった。
次に潜る時は、またここから始められるのがなんといっても助かる。
「ランス様ありがとうございます。
よし、皆んな戻るから1列にならべよ。」
ランス様に開いて頂いた移転の魔道具を通って、俺達は庁舎に戻った。
<<ランス視点>>
皆んなで庁舎の地下室に戻った後、少ししてから僕は冒険者ギルドに寄った。
前回退治した魔物の解体をお願いするためだ。
解体室は、今日ダンジョンに行った人達で賑わっていたが、皆んなは自分で解体するみたいなので、この前のおじさんは、暇そうにしている。
「おじさん!解体お願い出来ますか?」
「おぉ坊主、いやランス様だったかな、昨日の分は終わっとるよ。
とりあえず昨日の1匹分を支払っておくよ。
傷口も少ないし、新鮮だったからな。
取れる部位がたくさんあったよ。
少し弾んでおいたからな。
今日は解体する者を用意しておいたから、20匹くらい出しておいてくれるか?」
「了解です。あっちの隅に出して置きますね。」
僕はお金を受け取り、イノシシ20匹を置いて、解体室を後にした。
冒険者ギルドの受付で、イリヤとシルビア先生に出会った。
どうやら、研究で行っている亜人大陸で、取った薬草をギルドに売っているみたいだ。
「イリヤ。」
「あっ、お兄ちゃん。こんなところで会うなんて奇遇だね。」
「イリヤ、魔物を売って、臨時収入が入ったんだ。
何か買いに行こうよ。」
「いいねぇ、お兄ちゃんありがとう。
それなら、近くに美味しいケーキ屋さんが出来たみたいだから、そこに行ってみない?
リアンちゃんが教えてくれたんだよ。」
リアンちゃんは、サンズ子爵家の女の子で、イリヤの小学校に入って初めての友達なんだ。
卒業した今も仲が良くしてるみたい。
よくこの街にも遊びに来るんだ。
もちろん、リアンちゃんの騎士を自認するレスリーも一緒にね。
「リアンちゃんのお父様がね、レスリー君のことを婚約者として認めてくれたみたいなの。
それでね、2人でケーキ食べに来たんだって。」
レスリーの奴、リアンちゃんの尻に惹かれている光景が見えるようだ。
「お兄ちゃん、早く行こうよ。」
「よし、急ごう。まだ残ってたらいいな。」
<<グリル視点>>
ギルドに戻った俺は、全国の冒険者ギルドに手紙を書いて、応援要請することにした。
「ふう、やっと手紙を書き終えたな。
おーい、誰かこの手紙を各ギルドへ出してきてくれ。」
今回はマサル様に助けて頂いた形だったな。
いつまでも助けて頂いているようでは、冒険者ギルドの名折れだ。
応援は頼んでいるが、所詮は借り物だ。
今いる者達をなんとか強化しなければならない。
さて、どうしたものか。
翌日、ランス様が冒険者ギルドに来られた。
1回目のダンジョン攻略時に獲った獲物を解体室に持って来られた。
解体室長のベンチが、ランス様が持って来る獲物を褒めていた。
確かに、長槍のような土壁でひと突きみたいなもんだったからな。
それに、あの亜空間とかいう時間の止まる魔法、あれがあれば確かに良い状態を維持出来るからな。
うん? ランス様に魔法を教えて頂こう。
冒険者の中にも魔法使いはいるが、あれほどの威力を持つ者はいない。
特にランス様の使う魔法はこれまで見たことが無いものばかりだ。
一部でも覚える者が居れば戦力の大幅な向上になるだろう。
「ランス様、少しお話しがあるのですが、お時間よろしいでしょうか?」
「ええ、大丈夫ですが。」
「ベンチ!ランス様を借りるぞ。」
俺はランス様を会議室に案内する。
「ランス様、ダンジョン攻略にお付き合い頂いていますが、正直なところ、どうでしょうが?
お恥ずかしい話しですが、今のギルド所属の冒険者達では、これ以上の攻略は難しいと思っています。
全体的な底上げが必要なのです。
そこで恥を忍んでお願いしたいのですが、魔法を教えて頂けないでしょうか?」
こんなことは、正直にはっきり言った方が伝わるだろう。
俺は、ランス様の言葉を待った。
4階層に出てきた巨大蜂の魔物は、マサル様のサポートでなんとか、しのぐことが出来た。
しかし、3階層から下に出てくる魔物は、A級に相当するものばかりだ。
特に4階層に出てきた蜂は、この狭い空間内で群れで出てきた場合、強力な範囲攻撃魔法を使える者が不在の場合、S級にも匹敵するだろう。
このダンジョンは恐らく世界中のどのダンジョンよりも手強い。
世界中からS級冒険者を集める必要があるかもしれない。
マサル様に魔法で作って頂いた結界内で、ゆっくり休憩して冒険者達もだいぶ回復したようだ。
マサル様の存在が大きいのだろう。
皆の顔色は良い。
「さあ皆んな立ち上がれ。
先に進むぞ。」
「「「おー!」」」
4階層にはその後も蜂が出てきたが、気配察知した時点で、魔法使い達が、脇に逸れて隠れ、蜂が攻めて来たところを下から火魔法で焼く作戦で凌いだ。
これだけの人数と戦力、そして高い士気があるから取れる戦術だ。
攻撃パターンが分かっていれば対処出来た。
こうして、4階層目も無事に攻略出来た。
「マサル様、今日のところはこのくらいで引き上げたいのですが。」
「そうですね。
皆さんの疲労やストレスも溜まっていますしね。」
「ありがとうございます。」
「グリルさん、ここの見えにくい場所に置いときますね。」
ランス様が移転の魔道具を置いて下さった。
次に潜る時は、またここから始められるのがなんといっても助かる。
「ランス様ありがとうございます。
よし、皆んな戻るから1列にならべよ。」
ランス様に開いて頂いた移転の魔道具を通って、俺達は庁舎に戻った。
<<ランス視点>>
皆んなで庁舎の地下室に戻った後、少ししてから僕は冒険者ギルドに寄った。
前回退治した魔物の解体をお願いするためだ。
解体室は、今日ダンジョンに行った人達で賑わっていたが、皆んなは自分で解体するみたいなので、この前のおじさんは、暇そうにしている。
「おじさん!解体お願い出来ますか?」
「おぉ坊主、いやランス様だったかな、昨日の分は終わっとるよ。
とりあえず昨日の1匹分を支払っておくよ。
傷口も少ないし、新鮮だったからな。
取れる部位がたくさんあったよ。
少し弾んでおいたからな。
今日は解体する者を用意しておいたから、20匹くらい出しておいてくれるか?」
「了解です。あっちの隅に出して置きますね。」
僕はお金を受け取り、イノシシ20匹を置いて、解体室を後にした。
冒険者ギルドの受付で、イリヤとシルビア先生に出会った。
どうやら、研究で行っている亜人大陸で、取った薬草をギルドに売っているみたいだ。
「イリヤ。」
「あっ、お兄ちゃん。こんなところで会うなんて奇遇だね。」
「イリヤ、魔物を売って、臨時収入が入ったんだ。
何か買いに行こうよ。」
「いいねぇ、お兄ちゃんありがとう。
それなら、近くに美味しいケーキ屋さんが出来たみたいだから、そこに行ってみない?
リアンちゃんが教えてくれたんだよ。」
リアンちゃんは、サンズ子爵家の女の子で、イリヤの小学校に入って初めての友達なんだ。
卒業した今も仲が良くしてるみたい。
よくこの街にも遊びに来るんだ。
もちろん、リアンちゃんの騎士を自認するレスリーも一緒にね。
「リアンちゃんのお父様がね、レスリー君のことを婚約者として認めてくれたみたいなの。
それでね、2人でケーキ食べに来たんだって。」
レスリーの奴、リアンちゃんの尻に惹かれている光景が見えるようだ。
「お兄ちゃん、早く行こうよ。」
「よし、急ごう。まだ残ってたらいいな。」
<<グリル視点>>
ギルドに戻った俺は、全国の冒険者ギルドに手紙を書いて、応援要請することにした。
「ふう、やっと手紙を書き終えたな。
おーい、誰かこの手紙を各ギルドへ出してきてくれ。」
今回はマサル様に助けて頂いた形だったな。
いつまでも助けて頂いているようでは、冒険者ギルドの名折れだ。
応援は頼んでいるが、所詮は借り物だ。
今いる者達をなんとか強化しなければならない。
さて、どうしたものか。
翌日、ランス様が冒険者ギルドに来られた。
1回目のダンジョン攻略時に獲った獲物を解体室に持って来られた。
解体室長のベンチが、ランス様が持って来る獲物を褒めていた。
確かに、長槍のような土壁でひと突きみたいなもんだったからな。
それに、あの亜空間とかいう時間の止まる魔法、あれがあれば確かに良い状態を維持出来るからな。
うん? ランス様に魔法を教えて頂こう。
冒険者の中にも魔法使いはいるが、あれほどの威力を持つ者はいない。
特にランス様の使う魔法はこれまで見たことが無いものばかりだ。
一部でも覚える者が居れば戦力の大幅な向上になるだろう。
「ランス様、少しお話しがあるのですが、お時間よろしいでしょうか?」
「ええ、大丈夫ですが。」
「ベンチ!ランス様を借りるぞ。」
俺はランス様を会議室に案内する。
「ランス様、ダンジョン攻略にお付き合い頂いていますが、正直なところ、どうでしょうが?
お恥ずかしい話しですが、今のギルド所属の冒険者達では、これ以上の攻略は難しいと思っています。
全体的な底上げが必要なのです。
そこで恥を忍んでお願いしたいのですが、魔法を教えて頂けないでしょうか?」
こんなことは、正直にはっきり言った方が伝わるだろう。
俺は、ランス様の言葉を待った。
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