女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第513話 上の方の指示とは

「邪神じゃの。」

うお!

びっくりした・・・・

全く気配が無かったぞ?心臓に悪いから止めてくれノエミ・・・・・

「何だよ唐突に”邪神じゃの”って言われてもなあ。」

「その珠じゃ。それは神しか創れぬものじゃ。それが例え邪神でもな。」


・・・・そうなのか?むー・・・言われれば、何となく?まあ、バルトサールに探させている時から、もしかしてとは思ってたけど。

「なあ知見寺、木滝、その珠は・・・・その上の方とやらに貰ったのか?」

「・・・・言うと思いますか?こんな屈辱的な姿を晒したうえに、喋るとか・・・・」

「・・・・というより、恐らく喋れば、私達は死ぬでしょうね。」

木滝がそう言い始める。

「・・・・お前ら、御国台の生徒を散々殺したろう?まあ俺も人は殺したから、今更人殺し云々は言わんが・・・・人を殺しておいて、自分の命は惜しいと見える。」

「・・・・いけませんか?口田さん。折角異世界に、こんな素晴らしいスキルと能力を手に入れたのですよ!女も抱き放題。異世界万歳ですよ!こんな素晴らしい世界で、僕はもっと、色んなものを出し抜いてでも生きたいですね。」

・・・・腐ってる・・・・まあ、きっと異世界に召喚された時に、何か、何処かのネジが外れてしまったのだろう・・・・

「口田さん・・・・何とかなりませんかねえ。私には選択肢が無かったのですよ。しかしながら・・・・口田さんはお強い。もしかして・・・・あの方よりも・・・・」


木滝が言い終わらないうちに、何やら周囲によからぬ気配が。

「う・・・・口田さん・・・・話はあとで・・・・助けてくれ!」

「何を都合のいい・・・・」

「何か来るぞ!」

考える間も無く、魔法陣が展開されていく。

俺は少し考えがあったので、ゲートを設置し、知見寺と木滝をゲートに無理やり押し込む。

「そこで待ってろ!」

2人は消えた・・・・そして、戻ってこれない様に、急いでゲートを仕舞う。

あいつら、震えてやがった・・・・しかも、漏らしてやがる・・・・どんな恐怖なんだ?

暫らくして、魔法陣が消え・・・・1人のおっさんが其処に現れた。

『おんやあ?吾輩のしもべがいたはずなのだがなあ?どこへ行ったか知らぬか?』


・・・・何だこのおっさんは?

「何しに来た!去れ!」

『おやおや・・・・誰かと思えば・・・・誰だった?』

・・・・何だこいつは。

「久しいのう、リアレプトよ。」

『おんやあ?おお!ノエミ嬢ではないかあ!吾輩に抱かれに来たのであるか?』

どうやら旧知の間柄のようだ。

「口田士門よ、こやつが邪神じゃ。」

はあ?どう見てもただの中年小太りおっさんじゃねえか。

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