女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第470話 白河さんから連絡が

【マスター、白河様より連絡が来ておりますがいかがなさいますか?】

ナビ子さんが報告してくれた。

ありゃ、白河さんから来ちゃったか。



「あ、船で向かうよ。」

俺はナビ子さんにそう伝え、船の準備をする。

「まあそういう訳で、今から白河さんに会いに行ってくるよ。皆どうする?特に世津とシビル。」

世津は悩んでいるな。

世津はしばし悩んだ末に
「行ってみます。それでどうなるかは分からないけど。」

そしてシビルだ。

「行きましょう。もし万が一私に何かしようものなら、女神も道連れですからね。下手な事はしないでしょう。」

さらに三津枝が行くと言い出す。

「みっちゃんが危ないかもしれないのに、ここでじっとしていられない!」

「わかった。後は・・・・残った方がいいかもだが、いっその事みんなで行くか?」

そう言ってはみたが、エミリーたち獣人には関係なさそうだしなあ。

皆悩んでいたけど、子供の事を考えると、あまり沢山行くのも考え物という事で、結局世津、三津枝、シビルが行く事に。

さらに出発直前になって、佐和が行くと言い出した。

「一応、本妻ですからね、私も行くべきと考えたわ。それじゃあ、後はお願いね、イベッテ。」

「任せてよ、佐和さん。留守はしっかり守るわよ。」

どうやらイベッテに後を託したようだ。


そして、船に乗り込んだら、何故かロンダーヴがいた。

「船に乗るんだったら、ボクがいたほうがいいでしょ?」

すまないな、ロンダーヴ。
・・・・
・・・
・・



白河領に到着し、指定された場所へ船を下ろし、白河さんに会いに行く。

「やあ口田君、久しぶりだね。なかなか大変な事になっちゃってるみたいだねえ。」

相変わらずの白河さんだ。

そうは見えないけど、この世界最強の人物。

「あ、何か申し訳ありません。巻き込んでしまいましたね。」

俺はそう言ってみる。実際巻き込んじゃったんだよな。

「まあいいよ。僕も思う所はあるからね。で・・・・早速デアと会ってくかい?」

「えっと、女神の上司、ですよね?」

「そうらしいね。全然そうは思えないんだけどね。あれはあれでなかなか苦労してるようでね。できればいじめないでやってほしい。」

「それは・・・・出方次第でしょうか。」

「わかったよ。念のために確認だが、神と喧嘩するのかい?」

「向こうがその気なら。ですが、出来ればそれは避けたいのです。一番は女勇者と女魔王との絆を断ち切る事ですから。」

俺はストレートに白河さんにそう伝える。

「むーそうか、そういった考えもあるんだね。ま、僕も色々考えてみるよ。まあ、兎に角入ってよ。」


久しぶりに白河さんの館に入った。

          

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