女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第453話 久しぶりに、ビクトル君と会う事に

俺はダンジョンに向かう前に、ビクトル君に会っておくことにした。

何か知ってる事があるかもしれないからな。

・・・・
・・・
・・


「あ、口田様、お久しぶりです。」

ビクトル君の住んでいる館は、ダンジョンから近い。

むしろダンジョンがあるからこその領地なので、当たり前なのだが。

「え?ダンジョンに異変ですか?」

「ああ、ダンジョンの管理人のホムンクシーさんは知ってるか?」

「ええ、存じております。そこの彼女ですよね?ダンジョンの管理をずっと行っていたとか。よく分かりませんが。それで何かありましたか?」

「ああ、本来は彼女がダンジョンを管理していて、多少離れていても遠隔で管理できているのだが、どうやらダンジョンに彼女だけが入れなくなっているようで、確認しに来たんだ。」

「えっと・・・・その、ホムンクシーさんがダンジョンに入れなくなると、どういった不具合があるのでしょうか?」

あ、それは俺も思った。

すると、ホムンクシーさんが語り始めた。

「今は問題はありません。その後もわかりません。可能性だけ述べれば、ダンジョンの構造が変わる可能性があります。ダンジョンが暴走する可能性があります。魔物が大量発生する可能性があります。安全地帯が安全でなくなる可能性があります。魔法陣が使用不可、もしくは違う場所への転送もありえます。」

・・・やばいじゃないか?

「ええ!大丈夫なのでしょうか?今も沢山の冒険者がダンジョンに居るのですが。」

「なのでこれから俺が直接見に行こうと思ってな。」

「口田様自らでしょうか?あの、奥方様はどうされましたか?」

「皆子育て中で、置いてきた。」

「そうでしたか・・・・あ、私も同行しましょうか?」


・・・・どうするか・・・・いや、やめておこう。

「申し出はありがたいが、やめておこう。万が一があれば、陣頭指揮をとらないといけないのがビクトル君だからな。」

「それを言えば、口田様の領地なのですから、口田様こそ領地の館に留まった方が良いのではないでしょうか?」

「それは考えたが・・・・俺が一番レベルがあるからな。万が一の時の成功率を考えると、俺が一番適任なんだよ。それに、こう言っては何だが、バルトサールはベテラン冒険者でもある。万が一の時は自ら対応するだろう。」

「お任せ下さい、口田様。もし怪我や死につながる出来事があろうとも、自らの責任ですので。それに、もし別行動になってしまっても、探さないで頂きたい。はぐれた時点で、私は領地に戻らせていただきますので、口田様もその時点で一度お戻りください。」

「分かった。それじゃあ行こうか?」

「あ、ちょっと待ってください!ダンジョンではありませんが、最近赤い空を見たと商人が言っていたのを思い出しました。」

「赤い空?あ、そうか、もうそんな時か・・・・それな・・・・多分5年に一度の異変だ。もしかしてそれが関係してるかもだな。ありがとう、気を付けるよ。いつもより気を付けるよ。」


こうしてダンジョンに3人で向かった・・・・

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