女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第445話 王都の店からの連絡

さらに2週間が経ち、ついにマウリシオさんがやってきた。

「ティンドールでの引継ぎがすべて終わりましたので、報告いたします。それでは、どうかよろしくお願いいたします。」

マウリシオさんと共に、主だったメイドさんは皆来たようだ。

「口田様、メイドでございますが、一部を除き、全員こちらへの希望でございましたので、連れてまいりました。残ったものは、向こうで想い人が居たり、既に付き合いがあるものが殆どでございます。」

なるほど。まあ、なじみがあるから此方としては嬉しいけど。

「それでは、今後ともよろしくお願いいたします、口田様。」

「ああ、メイド長さん頼んだよ。君が来てくれると色々助かる。それと、ここにはひっきりなしに職を求めて人が来るから、よさそうな人が居たら、人数は多くていいから、色々教えてやってほしい。何せ領地の街があちこち立ち上がり、メイドの絶対数が不足していてな。」

「かしこまりました。そう致します。」

・・・・
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数日後、館の問題点を改善しつつ、マウリシオさんから報告があった。
「口田様、王都の店でございますが、何やら問題があるようで、出来れば来てほしいと連絡がございますが、いかがなさいますか?」

うん?王都の店から?珍しいな、そんな連絡が来るの?

ノエラとヒルダはどうしたんだろう?あの2人で解決できない問題点?

「わかった、今すぐ向かう。連絡はしなくていいよ。あ、そうだ、イベッテを呼んできて。船で向かうから、たまには向こうに顔出した方がいいだろうし。」

「かしこまりましてございます。」

すぐにマウリシオさんがイベッテを連れてくる。

「あらどうしたの士門さん、急に呼び出すなんて。」

「今から王都に向かうから、一緒にどうかと思って。」

「分かったわ。たまには父に孫の顔見せてあげないとね。最近はこっちに来てないものね。」

王様、ダンジョンで無茶してから、あまりこちらに顔を出さない。
王妃様にかなり言われたらしい。

・・・・
・・・
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イベッテを城に残し、俺は店に向かう。
だが・・・・

ノエラとヒルダの姿が見えない。

あれ?どうしたんだ?店自体は繁盛してるようだが・・・・?

「あ、口田様!こちらです!」

うん?立ち上げ当初からいる店員が俺を呼び止める。

「連絡があったから様子を見に来たが、何かあった?」

「その、ノエラ様とヒルダ様の体調が思わしくなく、お倒れになられたのです。」

「え?それは大変だ!今はどうしてる?」

「奥で寝ておられます。」

一応医務室は用意してある。ティンドールの医務室があったから、そこまでのは設置してなかったけど、まあ、普通に使えるのがある感じかな。

「わかった。ちょっと見てくる。君達はまあ、2人が居なくても、何とかなるか?無理なら早目に店を閉めてもいいよ。」

「いえ、何とかなります。それでは、お2人様をお願いいたしますね。」

忙しいようで、ダッシュで店に戻っていく。

俺は何やら思う所があったので、背中に冷や汗だらだらで2人の元へ向かった。

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