女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第429話 3年の期限

「それと、マウリシオさん、言いにくいのですが、クランの拠点、3年の期限で貸しているのですが、まだたくさん住んでるんだよね?それに、一応貸した金・・・・回収できてないよね?」


別に金はたっぷりあるからいらないんだが、御国台の召喚者の為を思えば、きっちり回収しないと、今後ダメ人間になりそうだからな・・・・もう既にそうなりつつあるような気もしないではないけど?

「申し訳ございません・・・・ほぼ回収できておりませぬ。口田様にこの館の管理を任されておりながら、何もできていない状況・・・・首にして下さい。」


「いやいや何言ってるんですかマウリシオさん。貴方がいればこそ、ここまで何とかなったんですから・・・・今後もお願いしますよ。」

「そう言っていただけるとありがたいのですが・・・・で、どうなさいますか?」

「今居るメンバー集めてくれるか?」

「はい・・・・あ、そうそう、口田様の所で働いておられる方々からは、概ね回収できております。問題は働いていない方々ですな・・・・そして、今この場におられるのは、その問題のある方でして・・・・少々お待ち下さい。」


そう言ってマウリシオさんは下がっていった。

「なあ・・・・どうなんだ?回収できてないやつら、このままここに住まわすのどうなんだろう?」

俺は佐和達に聞いてみる。

「3年という条件で、お金と住居を提供したわけですから・・・・お金は、分割でもいいので返済してもらうとして、住居は・・・・困りますわ。どうしましょうね?」

佐和は、住居に関してはどうしたら良いか分からないらしい。

「一度話を聞いてみないと分からないです。」


世津は一度話を聞いてから判断したいようだ。判断できるか?

「追い出すのは簡単だけど、その後それが元で野垂れ死ぬとか、寝ざめが悪いよ。後々こじれるのも嫌だし。」

三津枝もあまりいいようには思ってないけど、後々の事を思うと、強気に出れないらしい。

そうやって話している間に、マウリシオさんが戻ってきた。

「食堂に集まるように連絡いたしました。小さいお子様がおられる方も多いので、時間がかかるかもしれません。」

・・・・
・・・
・・



あっちこっちでおぎゃあーおぎゃーと泣いているし、おしっこは兎も角・・・・ウンチの臭いがそこらじゅうでする・・・・

おむつはどうした?布おむつ使ってないのか?

紙おむつは・・・・一応用意したが、なかなか高いんだよあれ。だからホイホイ使って欲しくないから、マウリシオさんに管理を任せている。

「あ、部長お久しぶりです。私も働きたいけれど、このお腹だから・・・・その、お金はもう少し待ってほしいんです。あと、出来ればずっとここに住まわせてほしいんです。」

・・・・どうやら吹奏楽部のメンバーらしい。

「あ、吹奏楽部のメンバーだね?念のために確認だけど・・・・そのお腹と・・・・抱いている赤ちゃんの父親は、同じ召喚者かい?」
「あ、はい・・・・その・・・・”黒い奴”のうちの一人がそうなのですが・・・・お腹の子を妊娠してから・・・かれこれ2か月ほどですが、連絡が無いんです・・・・」


うん?黒い奴?連絡が無い?どうした?

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