女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第416話 船から降りて直接確認する事に

俺はアウグスティンを確認できたので、一度アウグスティンに接触する事にした。

「少し離れた場所に船を着陸させ、下に降りる。」

船を着陸とか変だが、実際そうなんだから仕方がない。俺がそう言うと、

「何だか嫌な感じですね。戦争だなんて・・・・」

俺達はあまり人と直接戦わない。まあ戦うのは殆ど魔物とだな。
なので・・・・やはりというか、人と戦うのは慣れない。

俺も召喚当時は人を切ったが・・・・何度も経験はしたくは無いからな。

「そうだな、あまり何度も経験したくないな。」

俺は世津にそう返事をする。

「何か嫌な感じがするよ?臭い?死臭が凄いんだけど・・・・」

ミシェレは鼻がいいのか?まあ・・・・近くで人を殺したりしてるから、そう言った感覚があるのだろうか?

「まあ戦場だしな・・・・」

「士門さん、念のため気をつけて?」

「分かったミシェレ。」


ミシェレが心配してくれる。

「早く!あにさまの元へ行こう!」


せっつくヴィヴィ。

「そうは言ってもなあ・・・・警戒はしろよ?焦って勝手に一人で行かない事?いいな?」

「わ・・・・わかったわよ!」

・・・・本当にわかってるのか?


適度に切り開いている場所を見つけたので、船を降下させる。

うーん・・・・上空から見る限り、凄い大群だったが・・・・後ろは殆ど統制が取れてなかったぞ?

暫らく進み、アウグスティンを見つける・・・・

あ、こらヴィヴィ、飛び出すなと言っただろう?

「あにさま!ヴィヴィが来たよ!もう大丈夫だから!」

「ヴィヴィ?何でここに・・・・って口田様か?」

「うん、ほらあそこにいるよ・・・・って何だか嫌なにおいがしてない?」

「ヴィヴィ気をつけて・・・・すぐそこでは戦闘が行われてるから・・・・」

・・・・俺はゆっくりアウグスティンに近づく。

見た所アウグスティンは大丈夫そうだが・・・・

「申し訳ありません口田殿。見事にやられてしまいました。相手なのですが・・・・どうも様子が変なのです。」

「どう変なのだ?」


「斥候の話ですと・・・・死んだはずの敵兵ですが・・・・何故か敵の後ろで再び歩き出しているという報告を受けているのですよ。」

「はあ?なんだそりゃ?死んだんじゃなくって、怪我を回復魔法で治療したんじゃないのか?」

「私もそれは確認させたのですが・・・・首を刎ねたやつらが、息を吹き返すはずもないのですが・・・・それらが起き上がったと言っているのです。」

・・・・どれだけ近づいてみたのかによるが・・・・見間違いじゃないのか?死んだらもう生き返らないだろう?
俺はそう思ってアウグスティンに確認の為に聞いてみたが・・・・

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