女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第403話 何かおかしい

「俺は今すぐヴィヴィをどうこうしようとは思ってないけど、8か国は、どう思ってるんだ?俺自体は別に帝国に対して仇とか、憎むべき相手とか、そういうのは無いからな。」

「・・・・左様ですな、私などは・・・・父や家族が帝国に殺され、それが間接的な原因で妻も死んだわけですから、思う所はあるのですが・・・・ヴィヴィ嬢は、どうやら戦争に反対されていたご様子。それが原因で自身の健康を損なったようですし・・・・」

・・・・すまんが何を言いたいのか理解できない。ヴィヴィをどうしたい?

「こうなったら、いっその事、正式に妻にしてはいかがですかな?」  ガタッ


うん?ドアの向こうで何か音がしなかったか?へ?何言ってんだおっさん?

イベッテも目を見開いてるぞ?

「はあ・・・・やはりこうなりますよね・・・・世津さんや三津枝さんにも注意するよう言われてたのに・・・・佐和さんに何て言えばいいのか・・・・」

「・・・・その・・・・色々すまんが・・・・何で俺がヴィヴィを妻に迎えないといけないんだ?」

「おや・・・・違ったのですかな?私共は妻になさるものと思っており、その事を前提に事を進めておりましたが・・・・」

「ちょっと待て!何だそれは?」

「・・・・口田様、ヴィヴィ嬢は、確かに当たりがキツいですが、実際の性格は気配りのできる、聡明な素晴らしい女性ですよ?」

「ならバルトサール殿がヴィヴィと結婚したらどうなんだ?」

「・・・・娘ほどの歳の女性とは、無理ですな。それに・・・・ヴィヴィ嬢はあれで口田様を慕っておりますぞ。」

「え?そうなのか?最近やっとあんた呼ばわりされなくなったけど、相変わらず突っかかってくるぞ?」

「・・・・それは口田様にだけでございますな。他の人にあのような態度は致しておりませんからな・・・・」

「マジで?イベッテそうなのか?」

「そうですよ士門さん。彼女は士門さんのいない所で、それは一生懸命帝国に家族を殺された、生き残りの人々に尽くしてますから・・・・って何言ってるんだろう私。」

・・・・どういう事だ?俺はそういうの知らないぞ?

「あれでヴィヴィ嬢は、健康を回復されてから、精力的に動いておりましてな、避難所では大人気ですな。一説によれば、避難所から祖国へ戻らないのは、ヴィヴィ嬢があそこにおるからだともっぱらの噂ですからな。」

「はあ・・・・何やってんだ?そんな理由で残ってるなら、即刻追い返せ!!」

「これは配慮が足りませんでした。無論彼らが此処に残っているのはそれだけが理由ではありませんからな。」

「こっちは慈善事業やってるんじゃないからな・・・・戻るべき国もあるだろう?戻れよ!つーかなんだ理由って!」

いかん・・・・最近スキル使いすぎて、疲れてるのかな・・・・怒りっぽい。しかも抑えが効かないな。

「これは失礼を。その彼らは・・・・今後の帝国との状況を見て、此処に居たほうが後々国の・・・・祖国の為になると思ったからに違いありませぬ。」

・・・・いかん興奮してきた・・・・あ、勿論性的にじゃないぞ?

「それを判断するのは避難してる民なのか?8か国の中で、自分の国へ戻るよう指示出せよ!」

俺は思わず机を蹴っ飛ばしてしまった・・・・自分でも意外な事に・・・・今まで物に当たった事はないぞ?

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