女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第380話 交渉?

俺は交渉が始まる前に、世津にロンダーヴをゲートで迎えに行かせて、船を任せる事にした。船があれば・・・・他の街や国へ素早く移動できるからだ。
そして交渉は・・・・

「そうだなあ・・・・先ずは、ラクシュアノス王国へあんたらの帝国が侵略をした件についての弁明と、そっちの・・・・帝国だから皇帝か?が我が国王への直接の謝罪。」

「だだだだめです!それだけは無理です!私どもが皇帝陛下に殺されてしまいます。」

「・・・・なんだ?あんたら、皇帝に無断でこっちに侵略してきたのか?」

「侵略なんて考えてもおりませんよ?そもそもどこが国境なのですか?」

「あっただろう?明確な国境が。砦だよ砦。あの砦より向こうがラクシュアノス王国だったんだが。」

「そうなのですか、知りませんでした。何分、新たな国土を得たばかりでしてな、それ故気が付きませんでした。」

「・・・・へえ?そういう態度なんだ?」

「そちらこそ・・・・我が領土にて、我が帝国の兵士を殺害しましたね?」


「知らんわ!さっき襲ってたのって、元々ここの公国だったか?そこの兵士共じゃないか!さっき落とし穴に落ちたのも・・・・元々あったんじゃないのか?」

・・・・本当は俺が作ったんだけどな。

「・・・・まあそう言う事にしましょうか・・・・で、何故我が領土に今おられますのかな?」

「は?ここは何だったっけ?そうそうこのおっさん・・・おーいこっち来てくれ・・・・何だったっけ、国の名前。」


俺はおっさんを呼び聞く。

「・・・・シウテニア公国ですよ。」

「ああそうだった・ここはシウテニア公国の領土じゃないか。そこの大公の息子に招待されてここに来てるんだ。そうだろう?」

「その通りですな。私はパールメース帝国が我が公国を侵略する前から、口田殿と好を結び、前もって招待しておったのですよ。」

「なに!白々しいわ!そんなウソがまかり通ると思っておるのか!」

今まで参謀と話してたが、頭に血が上った・・・こいつ将軍か?が割って入る。

「閣下、ここは話がややこしくなりますので、交渉は私にお任せ下さい!」

・・・・まあどっちでもいいけど。真面に交渉するつもりはないし。

そして・・・・交渉が長引けば長引くほど、他の街?国?の奴隷がどんどん解放されていく。

今頃は、ゲートがあるし、ロンダーヴが上手くしてくれてるだろう。

しかし・・・・帝国の兵士は10万を超えてると言ってたが、残りはどうした?もしかしてもう戻ったのか?

「まあいいでしょう・・・・一つ言っておきますが、ここは既にパールメース帝国ですよ?」

「いや、違うな。大公はこのおっさん。国名はシウテニア公国だな。」

「何を言ってるんですか?」

「まあその内わかるさ・・・・」

・・・・・いかん・・・・俺こういった交渉に向いてない・・・・落としどころが分からん・・・このままだと帝国と戦争一直線、じゃないか・・・・

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