女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第369話 公国?

「私共は、シウテニア公国出身なのですが・・・・国そのものは小さく、ラクシュアノス王国の一地方都市ほどの人口しかございませぬ。」

・・・・そういえば、俺この国以外は・・・・白河さんの所しか知らないな。

「すまんがそう言った話は俺は疎いからな。正直聞いた事もない。」

「仕方ございませぬ。本当に小さいのですから。そして・・・・小さな公国が集まっており、事実上の連合国家だったのですが・・・・パールメース帝国が・・・・突如攻め入りまして、大小7つの公国全てを支配いたしました。我々は、各国から脱出した民でございます。なので、全体の人数が把握できないのですよ。」

・・・・よく分からないが・・・・戦争を一方的に仕掛けられ、負けて逃げ出してきたのか?

「そのまま留まるという選択肢はなかったのか?」

「残念ながら・・・・パールメース帝国は、攻め滅ぼした国の民を、皆殺しか、奴隷にしております。もはや逃げる以外の選択肢がございませぬ。」

「・・・・で、あんたの国は、あんたを中心に逃げてきたのか?」

「仕方ありません。なにせ、私はちょうど留守にしておりまして、国が攻められていると知って、急ぎ戻りましたが・・・・既に時遅し、軍は敗れ去り、民は既に虐げられ、逃げるしかありませんでした。」

「・・・・なあ、あんた、もしかして、公国の・・・・」

「私は、大公の三男でした・・・・父上も、兄上も、弟も、皆死にました。そして・・・・私がまだ生存していると知った民が、私を頼り、集まってきたのです。私にできるのは・・・・皆を逃がす事ぐらいでした。」

・・・・事情があまり分からないが・・・・留守を狙って襲われた?

「なあ・・・・あんたの家族はどうした?」

「・・・・一番下の娘は、たまたま私と同行しておりましたので、今も一緒ですが・・・・他の子供は・・・・息子はわかりませぬ。何人かは私と共におりましたが・・・・追手から我々を逃すのに、残ってしまい、恐らく死んだでしょう・・・・1人は・・・・口田様、あそこで色々やっているのが息子です。妻は、逃避行の間に魔物に・・・・」

・・・・あ、ああ・・・・あいつか・・・・

「・・・・因みに、どれだけの兵に攻められたんだ?」

「私共の兵は1万足らず・・・・一方の帝国は、10万を超す人数だったと。」

・・・・10倍の人数差・・・・

「・・・・で、あんたらの国は何人ぐらいいたんだ?」

「小さいですから・・・・7万人程です。」

・・・・それで1万の兵が・・・・全滅か?
いや・・・・よく見れば、兵隊らしき奴らもちらほらいるな。

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