女神のチョンボで大変な事に

よっしい

第236話 いよいよオープン

あれから更に日時は過ぎ、店のオープン目標の6ヶ月になり、いよいよ店がオープンする運びとなった。

佐和とイベッテはティンドールから動けないので、自宅・・・・そう、ティンドールと、王都に俺達だけで住む家も完成し、そこで静かに過ごしてもらっている。
といっても、多少は動いたほうがいいので、無理しない範囲で色々やってもらっている。

王都の店は、ノエラとヒルダが仕切っている。俺達より土地勘もあり、伝手もあるので完全に任せる格好だ。
そして、補佐に御国台の生徒が何人かが行っている。
勿論、妊娠していないメンバーで、だ。

俺達はティンドールと王都を行き来きし、主に店じゃあなく、商品の生産、確保に注力している。
店のスタッフは、現地で募集した人が殆どで、一部御国台のメンバーもいる。接客系のスキルがある人にした。

今特に忙しいのは三津枝とシビルだ。
三津枝は素材の確保、シビルは薬品関係・・・・石鹸から回復剤まで・・・・の開発、生産を指揮してもらっている。
俺と世津は殆ど一緒に居て、何処か問題があれば向かい、何もない時は、お互い、何か作ったりしている。
あ、一緒に居ると言っても、作業する場所は違うので、そんなに顔を合わす事も無いのだが・・・・

勿論、朝と夜は皆で一緒に過ごしてる。異世界の朝は・・・・早いが、夜も早いから。

一般的には、夜は必要最低限の灯りしかないから、寝るのも早い。朝は明るくなったら行動開始。

俺の方は・・・・十分灯りがあるので、夜遅くまで過ごす事が出来る。
建物は太陽光発電と水力発電、風力発電を組み合わせて電力確保しているし、魔石を用いた灯りも作って・・・・こちらは王都で幾つか魔石を用いた・・・・魔道具?というのを購入し、真似して作った。

魔石はまあ・・・・沢山ある。
売らないで残してるのもあるし、クランの拠点で使う分は基本”黒い奴”が確保してくれてる。

そして・・・・最近はオークの内臓を確保する事にしている。

偶然?オークの内臓にお湯がかかると、硬くなったので、よくよく調べると、内臓の内、腸の部分・・・・これに試験管みたいな型を作り、そこにオークの腸をはめ込み、熱湯をかけると・・・・ほぼ透明な容器が出来上がる事に気が付いたからだ。
これに回復剤や解毒剤などを入れ、木の栓で蓋をすれば、使い捨てのポーションの出来上がり、という訳だ。
探してもガラスの・・・・透明な
容器が見当たらなかったので、偶然とはいえ助かった。
オーク以外では・・・ミノタウロスの内臓では無理だった。
この製法は・・・知られてないようなので、ごく一部の人間以外には秘密にしている。
因みにゴブリンの腸も同じようにできるようだ。
知らなかったが、ゴブリンの討伐報酬、死体付きだと異様に高かったの
を覚えている。
何であんなよわっちいゴブリンにあんな金額出すんだ?って。
まあどうでもいいんだけどさ・・・・

そして、店の方は、展示物も、看板も完成し、中も棚に商品が置かれ、オープンを待つばかりとなった。

客が来ればいいのだが・・・・

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