第217話　ヒルダの決心

「私決めました！」

そう言って湯船から立ち上がるヒルダ。

決意にあふれる顔をしている所申し訳ないが、裸でそんな事言っても、にやけちゃうよ？
だって・・・もう胸は佐和を越えてるんだよ？
お股も丸見えだし・・・・

じっと見ると世津に目をふさがれた。

「ママ―ママー」

と言いそうになったが堪えた。

「ヒルダ、風呂から出てからにしてくれ。」

「え？えええ？そんな・・・・この昂った私の心はどうしたら・・・・？」

俺は・・・・みんなヒルダを放っておいて、さっさと風呂から出る。
置いてきぼりのヒルダ。
「ちょ・・・ちょっと待ってー！」

慌てて後を追いかけるヒルダ。

走ると危険だぞ・・・

股を広げてすっころんだヒルダだった・・・・

・・・・
・・・
・・
・

温泉でリラックスした俺達は、ソファで寛いでいた。
俺は思った・・・・

ノエラは、娼館で働いていたというから、その、恥じらいとかはもう気にしてないだろうが、ヒルダは独身だろう？もっとこう、恥じらいをだな・・・・なんで無いんだ？

そして、温泉で仁王立ちして言おうと思っていた事を、ヒルダが言い始める。

「口田様、お陰様で、身長以外はほぼ元に戻りました。ありがとうございます。」

ごめんよ・・・・きっとモデルさん並のスタイルだったんだろうが・・・

「その・・・・すまない・・・・」

「いえ、その、実は感謝してるのです。私は無駄に背が高く、男より背が高いから、行き遅れるんだとか言われてましたし。」

・・・・まあ、自分より背の高い女を好き好んで妻にしようとは中々思わないよな・・・・

「もう少し、低くてもよかったのですが・・・・あ、それはもういいので、今後の事なんだけど？」

「へ？何か希望があるのか？故郷に戻りたいとか？」

「いえ、もう故郷は滅びましたから、戻る必要はありません。そうそう、私は、今後口田様にお仕えしようと考えています。」

うん？お仕え？何の事？

「えっと・・・・ヒルダ、君は貴族の娘なのだろう？俺に仕えるってのはおかしくないか？」

「いえいえ！口田様は命の恩人ですし。もう私の身も心も好きにしちゃって下さい！」

・・・・ゴク・・・・好きにしていいだと・・・？俺はどうしても胸に目がいく。俺はおっぱい星人じゃないが・・・

う・・・嫁の視線が痛い・・・・

「好きにしちゃってッて、君が俺に仕えてどうするのさ？」

すまん少し声が裏返った・・・・

「私これでも色々教えられてきました！領地の経営とかは得意ですよ！」

・・・・領地持ってないし・・・・

「口田様は、これから店を大きくするのでしょう？そうなると人の管理、お金の管理、土地建物の管理が必要になりますよ？一人で全部背負うと大変です。そこで私がお手伝いをすれば・・・・」

・・・・そうか？いや・・・確かに・・・・
クランの方は、ぶっちゃけマウリシオさんに丸投げだからな・・・・

「ちょっと待ってくれ。相談する。」

俺はノエラとヒルダをこの場に残し、希望メンバーで話し合う事にした。